2016年7月27日更新

【動物看護師が解説!】愛猫のダイエットを成功させるコツ

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

丸々とした猫って可愛いですよね。お腹もぷよぷよで、触っていても、見ているだけでも癒されます。しかし、体への負担は大丈夫なのでしょうか?「丸くて可愛いからいいの!」ではすまされない猫の肥満。ダイエット成功の秘訣を知って、今日から減量をしてみませんか?

 

猫の肥満は危険

見た目は可愛いのですが、やはり体への負担は大きいです。

肥満が原因で内臓疾患になる可能性があり、関節などの骨格にも悪影響を及ぼします。膝などを痛めると歩くことも嫌がるので、肥満で動きにくい+足が痛いとなるとさらに活動量が下がり、体重増加に拍車がかかります

原因は肥満であること

猫はストレスや環境の変化で、数日間食事を食べなくなったりすることが良くありますよね。

適正体重の余分な脂肪が少ない猫であれば数日間食べなくても問題はないのですが、肥満の猫の場合は口から入ってくる栄養が足りなくなると体の中から補おうとします。補うために脂肪を溶かし出し、肝臓へ送りますが、代謝するスピードと取り込まれるスピードな合わなくなると、肝臓に脂肪が溜まった脂肪肝(肝リピドーシス)という状態になります。

脂肪肝になると、肝臓の機能が著しく低下するので肝不全に近い状態になります。黄疸、食欲不振、嘔吐、昏睡、最悪の場合は死に至ります。

脂肪肝は薬で治る病気ではなく、唯一の治療法は脂肪からエネルギーを摂取しようとするのをやめさせること。つまり、口から食事を摂るしかないのです。しかし猫は体調が悪いですから、食欲はもちろんありません。となれば、無理やり食べさせるしかないのです。なにをしても食べないのであれば、胃にチューブを入れて無理やり栄養を摂らせます。それはそれは、猫にとっては辛い治療です。

 

脂肪肝にさせないために

脂肪肝を防ぐには、肥満を解消することが一番です。

たった数日食事を摂らなかっただけで簡単になってしまう病気です。症状が進むのは早いですが、治すまではかなり辛い道のりになります。何か別の病気になったときに、脂肪肝が併発し死に至るケースも少なくはありません。愛猫に辛い思いをさせる前に、ダイエットをさせましょう。

猫のダイエットは食事でする

猫は散歩に出しませんから、運動をさせて痩せさせることは無理に等しいでしょう。

ですから、猫のダイエットは食事を中心に行います。
まず、普段の食事をダイエット食に変えましょう。普段の食事を減らせばいいのでは?と思うかもしれませんが、それでは栄養が偏ってしまうので、少量でも栄養バランスがきちんと整うダイエット食の方が健康的に痩せることができます。

ダイエット食は療法食に分類されるので、動物病院で処方してもらう必要があります

猫のダイエット食は数種類ありますので、サンプルをもらって食べるものを購入するのが良いでしょう。毎日違う味でないと食べないような猫であれば、ダイエット食をローテーションして食べさせましょう。

どれも食べなかったら

どのダイエット食も食べなかったら、トッピングをしてみましょう。鰹節からとっただし汁や、ささみの茹で汁などを加えて食欲を湧かしましょう。ささみ自体をトッピングしても構いませんが、ごく少量にしましょう。

間違ってもダイエット食に普通食の缶詰などは乗せないで下さいね。カロリーオーバーでダイエットの意味がなくなってしまいますよ。

おやつも制限、空いた時間に遊ばせる

普段おやつをあげているのであれば、おやつもダイエット用に変えるか、あげないようにしましょう。

室内飼いだとどうしても運動不足になりがちなので、飼い主さんが空いた時間を使って猫じゃらしなどで遊ばせるなど、室内でできる運動をさせましょう。

頑張るのは飼い主さん!

ダイエットで頑張るのは、猫ではありません、飼い主さんです

猫は自分でごはんを出してきて食べたりしませんよね。おやつを買ってきてぐーたら食べたりするわけではありません。
食事を変えるのも、おやつをあげないと決めるのも、遊んで運動させるのも、飼い主さんがやらなければ、猫もやりません。愛する猫の為にも、まず飼い主さんが覚悟を決めてダイエットに挑んでくださいね。

 
 

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