2016年7月24日更新

多頭崩壊を考える3・4【ねりまねこブログ】

問題は山積でした。

飼い主は高齢で一人暮らし過去の諍いから、親類とは縁を絶っていました。

外で倒れ病院に運ばれ、

急遽、親類が招集されました。

親類が飼い主宅の状況を確認しにいく際、私達も同行させてもらいました。
戸を開けた途端鼻をつく悪臭たくさんの猫皆様、ショックを受けていました。
猫は2日間、飲まず食わず私達は、急ぎ給餌・給水を始めました。

一緒にしてくれたのは相談してきたAさんだけでした。
他の方々は見るだけ家に入らない方もいました。
トイレは悲惨なので私達だけで片付けました。

Aさん以外の親類はそれきりでした。
それは仕方のないことです。
こんな厄介事に誰もが関わりたくないでしょう。

すべては飼い主の責任です。
親類というだけで、連帯責任を負わされる話ではありません。

しかし飼い主と血縁ですらないAさんは、ただ近所というだけですべてを任されてしまいました。

Aさんも高齢です。
介護で余裕はないのに
飼い主のために、医療・福祉の手配、新しい住まいの確保まで奔走することになります。
猫どころではありません。

見過ごすことができず私達が車で飼育に通うようになりました。

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ポイント
多頭飼育崩壊する人は社会生活や
人間関係が破綻しているケースが多いです。

崩壊主と猫を助ける人もなく、
たまたま関わったボランティアにすべてがのしかかってしまいます。
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Aさんは、この深刻な事態に夜も眠れぬほど悩んでいました。
そして一つの結論を出しました。
すべての猫を行政に委ねることです。

それは飼い主を救うためでした。
人間社会と縁を切り、多数の猫と家に引きこもる飼い主
生活を立て直し、人生を生き直すためには、猫を手放すしかない
そう考えました。

そして、Aさんは入院中の飼い主を説得し、同意を得て行政の引き取りを求めたのです。
私達は、人間も猫も全員を救う道を模索してきましたが
猫を犠牲にして人間が救われる方向に舵が切られたのです。

Aさんをお助けしたい一方で猫を殺したくない私達は板挟みになり悩みました。

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ポイント
崩壊主の周辺の方々
(近隣・親類・大家さんなど)が
望むことは、
譲渡・放獣・遺棄・殺処分など
どんな方法であれ
すべての猫に
いなくなってもらうことです。

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AさんからSOSを受けた時、私達は、保健所だけでなく、NPOねこけんさんにも相談をしていました。

多頭飼育崩壊のレスキュー経験があり、解決手法を教えてもらうためでしたが
私達の力及ばず最悪のシナリオとなってしまいました。
この問題が私達の手をはなれ、これからは、飼い主と行政との間に移ることを、ねこけんさんにお伝えしました。
ねこけんさんは知ってしまった以上、見殺しにできない

飼い主が放棄するなら全頭引き取ると言いそのとおり実行しました。

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結局、行政に引き取る依頼はしませんでしたが、確認したらそれほど簡単に引き取り・殺処分はしないそうです。

動物愛護相談センターのHPにはこう書かれています。

「事情を聞き、やむを得ないと判断される場合に限り引取りを行ないます。
引取りは、日時と場所を指定して有料で行ないます。
相談の前に新たな飼い主を自ら探す努力をしてください。」

飼い主には、終生飼育の義務があります。
単に頭数が多いことは引き取りの正当な理由になりません。
(飼い主はほどなく退院して、飼育の継続は可能でした)

引き取りの際いくつか要件があります。

1 本人の同意
>Aさんが聞いた口約束は
有効ではありません。
飼い主本人に意思確認し
同意の書面が必要です。

2 センターに動物を持ち込む
>車のない飼い主が
電車で1時間もかけて
猫50匹を運べるでしょうか?
さわれない猫もいるのです。

3 処分費用を負担する
一頭あたり3千円。
50匹で15万円です。
飼い猫を取られるだけでも辛いのに、
その上、お金を払うなんて
考えられません。

上記の件から、

飼い主は退院したら猫を手放すことに同意せず、行政が殺処分する事態にはならなかったと思います。
しかし、ネグレクト・飼い殺しの状態が続き人間も猫もどんどん不幸になっていったでしょう。

つづく

ねりまねこ



NPO法人

「NPO法人ねりまねこ・練馬区地域猫推進ボランティアのブログです。 博愛の夫と、平均的猫好き妻による、市民ボランティア奮闘記! 地域猫とは地域にいる飼い主のいない猫の問題を、 地域住民・問題解決に取り組むボランティア・行政の三者が協力しあって解決を目指すことにより、 人と猫とが共生する地域づくりをしていくという考え方です。」

ねりまねこブログ

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