2017年3月10日更新

【ペットシッターが解説】バーニーズマウンテンドッグとの暮らしで注意すること

バーニーズマウンテンドッグの性格と性質

性格


バーニーズマウンテンドッグは家族とのつながりをとても大事にする穏やかな犬で、一度飼うとその魅力にどっぷりはまってしまうと言われています。とても従順で穏やかな性格を持っている為、攻撃性なども少なく子供とも遊ぶことができます。

とても豊かな表情をもったバーニーズマウンテンドッグは、家族の言葉や雰囲気にもとても敏感ですが、見知らぬ場所や人に警戒心をもつこともあります。長時間ひとりにされてしまうことも苦手です。その分、愛情をもって育てれば育てるほどたくさんの愛で答えてくれるようになります。

子犬の頃はやんちゃな性格でいたずらをされてしまうこともありますが、救助犬としての活躍も有名なほどとても賢いことから、成犬になると落ち着いてきます。しつけやトレーニングも比較的少ない回数で覚えてくれますので、コミュニケーションを取ることがとても楽しくなります。

性質


バーニーズマウンテンドッグはその大きな体と穏やかな性格のわりに、動きがとても機敏で、作業犬としての活躍も多いものです。もともと「ベルンの山の犬」という意味があるバーニーズマウンテンドッグは、骨も筋肉もとても丈夫な体をしており、普段から運動することも大好きです。

バーニーズマウンテンドッグはその美しいダブルコートの被毛も特徴的です。長い毛の艶を保つ為には、日々の手入れがとても大切になってきます。さらに、眉毛のように見える「リッチタン・マーキング」も、愛嬌ある表情として人気のひとつと言えます。

体の大きいバーニーズマウンテンドッグですのでしつけはとても大切になります。攻撃性は少ないですが、個体差があり力の強さもあります。大型犬のしつけですので、しつけ教室に通ったり、プロの訓練士に相談するなどして、主従関係を明確にした関係をもつようにしましょう。

バーニーズマウンテンドッグの飼育の注意点

室内環境

バーニーズマウンテンドッグは、密集したダブルコートで寒さには比較的強いですが、暑さにはとても弱いものです。夏の暑さで室内でも熱中症になってしまう危険性がありますので、注意が必要です。

室内飼いの場合は、室温を23~25℃前後に保つことができるよう、エアコンを利用しましょう。個体差がありますが、中には20℃を超えると舌を出してハアハアとパンティングをする場合もあります。犬が体温を下げようとしている行動ですので、室温をさらに下げたり、冷感マットを置く、体自体を冷やすなどの対処をするようにしましょう。

冬は暖房を使うとともに、加湿器などを利用して適度な湿度を保つようにしましょう。ベッド周りに毛布などを置いてあげても、安心して眠ることができます。室温が下がってしまうと、子犬や高齢犬は体調を崩してしまうことがあります。季節に応じた室温を設定することが大切です。

バーニーズマウンテンドッグは、遊ぶことが大好きで、特に子犬の頃は、気づくと部屋の中がめちゃめちゃになってしまっていることもあります。特に畳の部屋の場合はボロボロになってしまいます。一方で、フローリングの場合は、滑って関節を傷めないように注意しなくてはいけません。

体の大きなバーニーズマウンテンドッグは、高齢になってくると、大きな体を支えることがだんだんと難しくなることもあり、フローリングで滑って足が開いたままの状態で伏せてしまうこともあります。体に負担をかけないように、フローリングにはカーペットを敷く、ペット専用の滑り止めつきマットを敷く、コルクマットを敷くなどしておきましょう。

家具の配置


バーニーズマウンテンドッグは家族と一緒に過ごす時間が大好きでコミュニケーションを大切にする犬ですが、子犬の頃はお部屋の中でたくさん遊んでいるうちにいたずらをしてしまうこともあります。お部屋の中で危険な物、誤飲誤食につながるものは片づけることを徹底しましょう。

バーニーズマウンテンドッグと暮らす場合は、普段からケージやサークルで過ごす習慣を作ることで、来客時や留守番時も安心してその中で過ごさせることができます。ハウスの中で過ごす習慣はしつけの面やリーダーとの関係性の面でもよい効果をもたらします。

サークルの中にはベッドやトイレ、食事場所を作っておき、長時間でも安心して過ごせるようにしておくと留守番の際もよいでしょう。また、サークルの中にはコングなど長時間夢中になれるおもちゃを入れておくのもよいでしょう。サークルはリビングなど家族の目が届くところに設置することがよいですが、直射日光やエアコンの風が直接当たるような場所は避けましょう。

運動

バーニーズマウンテンドッグはたっぷり運動することが大好きです。散歩も大好きですので、毎日30分から1時間、朝夕の2回連れていくようにしましょう。他の犬や見知らぬ人ともフレンドリーに過ごすことができますが、引っ張りが強くならないようコントロールしましょう。

トレーニングも大好きな犬種ですので、運動しながら基礎服従のトレーニングを行ったり、ボール投げや追いかけっこをして走り回る時間を作ってあげることもよいでしょう。ボールやフライングディスクを投げて持ってこさせるというような運動もよいでしょう。たくさん遊びながら運動をすることで、お互いの信頼もさらに深まり、よいコミュニケーションになるでしょう。

しつけ


バーニーズマウンテンドッグは、体が大きく力も強い為、主従関係をしっかりとしたしつけが必要になってきます。一方で警戒心が強い面も持っていますので、強く怒ってしまうとリーダーのことを怖がってしまうこともあります。悪いことは怒るのではなく無視をして、よい行動を褒めていくほうがポジティブなしつけができるでしょう。

バーニーズマウンテンドッグの繊細な心を理解した上で、しつけやトレーニングは進めていくとよいでしょう。利口でしつけ自体は比較的しやすい為、たくさんコミュニケーションを取って褒めながらしつけをすることがお互いのきずなを深めるきっかけになるでしょう。

しつけを遊びの中で普段から取り入れていくとさらによいでしょう。散歩のマナーや基礎的なコマンドは、日々の生活の中で使うことでどんどん吸収していきます。大型犬のトレーニングですので、可能であれば、訓練士などプロのトレーナーと相談しながら、愛犬の性格を見極めたトレーニング方法がよいでしょう。

バーニーズマウンテンドッグのケア方法

ブラッシング

バーニーズマウンテンドッグのダブルコートはその艶がとても魅力的です。ダブルコートの光沢を保つ為に、毎日ピンブラシを使ってブラッシングしてあげるとよいでしょう。長い毛の艶を保つという面でも、皮膚病を予防するという意味でもとても大切になります。外で遊んで汚れてしまった時は、濡らしたタオルで体を拭いてあげるようにしましょう。

換毛期には抜け毛がとても多くなります。この時期は毎日ブラッシングしても抜け毛や死毛が出てきてしまいますので、スリッカーやコームを使って手入れをするようにしましょう。スリッカーは、強くあててしまうと、皮膚を傷つけてしまうので注意しましょう。

バーニーズマウンテンドッグは口の周りや足先など、汚れがつきやすい部分も多いものですが、そのままにしておくとニオイの原因になってしまいます。特に運動した後は、よだれが出てくることも多く毎日丁寧に拭く習慣をもつとよいでしょう。

爪切り

バーニーズマウンテンドッグは運動や散歩をしていると、比較的爪が削れてきますので、爪切りの頻度は小型犬よりも少ない場合が多いものです。しかし、爪が整っていかずに傷つけてしまいそうな場合や、高齢や病気などでお散歩に行けずに爪が伸びた場合など、やはり爪切りをしなくてはいけないこともあります。

バーニーズマウンテンドッグの爪切りは、犬専用の爪切りで少しずつ切っていきましょう。爪の中に走っている血管や神経は、白い爪の場合見ることができますが、黒い爪はなかなか見えません。無理せず獣医師にお願いしてやり方を教えてもらってもよいでしょう。

爪切りが苦手になってしまうと、バーニーズマウンテンドッグはとても賢く力があるので、大きな体をおさえることも大変です。子犬の頃から爪切りに対しても慣らしておくとよいでしょう。嫌な思いにならないよう、最初は1本だけ切って終わりにするなど、焦らず慣らしていくことが大切になります。

耳掃除

バーニーズマウンテンドッグは垂れ耳の為、こまめに耳掃除をして耳のチェックをするようにしましょう。垂れ耳の場合は、こまめに耳掃除をしていてもすぐに汚れが溜まってしまうことが多く、外耳炎や細菌や耳ダニ感染も起きやすいものです。すでに皮膚が赤くなっていたり、においが気になった場合は、早めに獣医師に見てもらうようにしましょう。

普段の耳掃除は、週に1回程度、犬専用のイヤークリーナーを使って行いましょう。耳の中に数滴垂らして、付け根をもち、クチュクチュとマッサージするように揉み、浮き出てきた汚れを拭き取ります。コットンやガーゼを指に巻き付けるなどして、丁寧に見える部分を拭き取るようにしましょう。

耳の皮膚はとてもデリケートで、綿棒などを使って傷つけて外耳炎を引き起こしてしまったり、汚れを奥に押し込んでしまうということもあります。不安な場合は、自分でやらずに獣医師にお願いすることもひとつの方法です。

目の手入れ


バーニーズマウンテンドッグのくりっとした大きな目から涙の分泌も多い時は涙やけを起こしてしまう可能性があります。普段から目の周りを清潔に保つ為に、濡らしたコットンなどで優しく目の周りを拭きとってあげましょう。涙やけは、涙の成分が酸化することによって被毛を変色させてしまいます。毎日ケアをしていても、涙が多いと感じた場合は獣医師に相談するとよいでしょう。

運動が大好きなバーニーズマウンテンドッグは、運動中に目にゴミが入った場合に涙が増えることがあります。また、すでに結膜炎や角膜炎など目の病気になっている場合もあります。またフードの添加物などによってアレルギーを起こし、目の周りが赤くなることもあります。気になる症状がある場合は、早めに獣医に相談するようにしましょう。

歯磨き

バーニーズマウンテンドッグの歯磨きは、週1回程度は行うようにしましょう。急に歯磨きを始めると嫌がってしまいますので、子犬の頃から少しずつトレーニングしていくとよいでしょう。普段から歯磨きをして、口の中を清潔に保つことは、異常にも早く気づくことができ、歯周病予防につながります。

歯磨きを嫌がる場合は、ガーゼや専用の歯磨きシートを指に巻いて、歯の汚れを拭き取ってあげることで少しずつ歯磨きの習慣を作っていきましょう。口が大きいので、汚れを拭き取るだけでも効果があります。また、くわえることや噛むことも好きな犬種ですので、デンタルガムや歯磨きロープを普段から与えることもよいでしょう。

バーニーズマウンテンドッグがかかりやすい病気

胃拡張胃捻転症候群

 
胃捻転は、大型犬に多く見られる病気でバーニーズマウンテンドッグも注意が必要な病気のひとつです。胃が拡張してねじれてしまい、胃の中でガスが溜まってしまいます。この病気は、2時間以内に手術をしないと、死に至ると言われています。状態が悪化してしまいますので、食後の異変に気づいたらすぐに動物病院に行く必要があります。

胃捻転は、ストレスで起こる、体質や遺伝で起こする、高齢になると起こしやすいと様々な原因が言われています。3歳から、発症率も高くなると言われており、食後は急激な運動を控え、しばらく様子には注意するようにしましょう。

股関節形成不全

股関節形成不全は、遺伝的な原因によってバーニーズマウンテンドッグに起こることが多いとされています。その症状は子犬の頃に出てきますので、歩き方や座り方がおかしいと感じた場合は、早めに検査してもらうことが大切になります。

早期発見早期治療が行える病気でもありますので、日ごろから愛犬の足の動きをチェックしておくことが大切になります。また、関節に負担をかけない為にも、床を滑りにくくする、肥満予防に努めるなどしていきましょう。運動が大好きなバーニーズマウンテンドッグですが、関節の為に運動制限がかかることもありますので、注意しましょう。

子犬期の注意点


バーニーズマウンテンの子犬はとにかくパワーがあり、どんどん成長していきます。とても穏やかな性格を持っていて、家族との時間を大切にします。また、とても利口ではありますが、その分しっかりとしつけをしなくては、成長してから様々な問題行動へと発展してしまうこともあります。繊細な性格の持ち主ですので叱りすぎることはよくありませんが、行動ひとつひとつを見て、悪いことはその場で叱り、よい事をたくさん褒めてあげることが大切です。

バーニーズマウンテンは家族と一緒に過ごす時間をとても大切にします。たくさん遊ぶ時間と休む時間をしっかりと作るようにしましょう。パワフルで疲れ知らずと言いたくなるほど遊びが大好きな子犬だからこそ、飼い主さんが意識的に休ませる時間を作ることが必要になります。運動と睡眠のバランスを管理し、寝ている間は決して無理に起こさないようにしましょう。

バーニーズマウンテンはとても穏やかな性格ではありますが、子犬の頃は様々な物に興味を示します。お部屋の中では特に誤飲誤食に十分注意しましょう。普段からのしつけはもちろんですが、かじられてはいけない物は片づけてから外出する、サークルやハウスで留守番させる習慣をつける、家族の食べ物を与えないなど、一つ一つの行動を徹底するようにしましょう。

シニア期の注意点

運動や家族とのお散歩も大好きなバーニーズマウンテンですが、老化が早く平均寿命も8年ほどと言われることもあります。シニアになると、やはりその運動量は減ってきます。様々な病気や関節の傷みなどが出てきやすいシニア犬ですので、愛犬のペースに合わせて適度に運動するようにしましょう。愛犬の体調管理として、定期的な健康診断に通うなど、病気の早期発見も大切です。

家族と一緒に過ごすことが大好きな犬種ですので、お部屋の中で過ごす時もたくさん話しかけコミュニケーションを大切にしましょう。ずっと家に閉じこもっているとストレスがたまってしまいます。短時間であっても外の空気を吸ったり、運動をすることは気分転換となり、血行もよくなります。脳の活性化、代謝アップにもつながりますので、可能な範囲で散歩に行くとよいでしょう。また、散歩の際はハーネスを使うなどして関節などに負担を与えないようにしましょう。

食べることも大好きなバーニーズマウンテンですが、シニア犬となると消化機能も低下してきます。また、もともとお腹がゆるくなりやすいと言われています。吸収率が悪くなったり、味覚自体が変化することや、歯周病などを起こすこともあります。シニア用フードに切り替え、愛犬が食べやすい食事を見直すようにしましょう。

季節ごとの注意点

バーニーズマウンテンによって春先はとても過ごしやすい季節ですが、子犬やシニア犬は特に気温の変化に注意しなくてはいけません。春になると外にお出かけすることも多くなります。しかし一方で、ノミやダニの寄生虫、また腸内寄生虫の感染など感染症に十分注意したい季節でもあります。動物病院で検査を行い、適切な予防薬を服用するようにしましょう。

春は狂犬病予防接種の時期でもあります。飼い主さんの義務にあたりますので必ず受けるようにしましょう。また、地域によりますが5月頃からは月1回フィラリア症の予防薬、ノミダニ予防薬が必要になります。さらにお部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意するようにしましょう。

バーニーズマウンテンの豊富な毛量は魅力のひとつではありますが、春から夏は換毛期にあたります。1年を通して抜け毛が多い犬種ですが、この時期は特に抜け毛がとても多くなりますので、しっかりブラッシングを行いましょう。抜け毛や死毛をそのままにしておくことは、皮膚炎の原因にもなってしまいますので、ブラッシングしながら皮膚のチェックをすることも大切になります。

バーニーズマウンテンはダブルコートで暑さにとても弱いと言われています。特に熱中症に注意しなくてはいけません。人間が快適に過ごすことができる温度が適温ですので、エアコンを上手に活用して、快適な室温を保つようにしましょう。また、ケージやベッド、愛犬が過ごす場所に直射日光が当たっていると熱中症の危険が高まります。置き場所を改めて確認するようにしましょう。

遊ぶことや運動が大好きなバーニーズマウンテンですが、夏は運動中の熱中症にも注意しなくてはいけません。特に子犬や高齢犬は注意が必要です。お散歩の時間も夕方以降涼しい時間にするなど、生活スタイルを改めて見直すようにしましょう。また、お散歩の間も適度に休憩を入れる、水分補給をさせるなど、水が大好きな特性を生かして水浴びさせるなど、体調管理に気を付けましょう。

散歩の後のブラッシングなど、被毛の手入れも徹底して行いましょう。湿度の高い夏は皮膚トラブルを起こしやすくなります。汚れと湿気で皮膚に炎症が起きてしまうこともありますので、定期的なシャンプーとブラッシングをしっかり行いましょう。

秋は気温が下がり春と同じくバーニーズマウンテンにとっては過ごしやすい季節になります。冬に向けて体力を回復させておきたい季節でもありますが、注意すべき点は食欲と肥満です。急に食欲旺盛になってしまい、欲しがるままに与えていると、あっという間に肥満になってしまってしまいます。気温も下がって、お散歩も気持ちよい季節なので運動が大好きなバーニーズマウンテンの為にも、お散歩や運動の機会を増やし、筋力アップ肥満予防に努めましょう。

春夏と同様に外に行く機会が多くなる季節なので、秋になってもフィラリア症の予防薬とノミの駆除薬は続けるようにしましょう。春ほどの量にはならないものの、冬に向けて毛が生え変わり、抜け毛多くなる季節です。また、乾燥が始まる季節でもありますので、お散歩後のブラッシングも念入りに行ってあげるとよいでしょう。

豊富なダブルコートの被毛、雪の中で遊ぶことが大好き、そんな寒さには強いバーニーズマウンテンですが、子犬や高齢犬は体の冷えによる体調不良に注意しましょう。室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまいます。暖房をつかって、室内の温度に十分注意しましょう。また、暖房を使うことによって乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。

暖房器具を使用すると、気づかないうちに体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。バーニーズマウンテンの子犬は非常に好奇心旺盛で様々な物に興味を持ってしまいます。危険な物は片づけておくようにしましょう。

子犬期に気を付けたい病気とその兆候

股関節形成不全

股関節形成不全は、バーニーズマウンテンの子犬に多い先天的な股関節の病気です。先天的に亜脱臼を起こしていますが、進行していき関節炎を起こしたり、ぐらぐらと不安定な股関節になってしまいます。

股関節形成不全は、その症状によって軽度から重度まで進行具合は異なりますが、おすわりができない、腰を振るような歩き方や跳ねて歩くような動きが見えた時は注意が必要です。成長と共に症状が現れる為、一旦症状が落ち着くこともありますが、関節炎で運動自体を嫌がってしまうようなこともあります。

先天的な病気であるため、獣医師と相談しながら病気と付き合い、場合によっては手術を行うなどの治療方針を考えていきます。成長段階にある子犬の骨は、毎日十分な栄養をとっていても思わぬ事故から骨折や脱臼につながってしまうことがあります。日々の生活の中で、関節に負担をかけないようなお部屋の環境づくりをしていくことも大切です。

肘関節形成不全

肘関節形成不全は、バーニーズマウンテンの子犬に多い先天的な肘関節の病気です。生まれつき肘関節を構成する骨や靭帯などに異常がありますが、同じくバーニーズマウンテンに多い股関節形成不全を併発していることもあります。

進行具合によって異なりますが、前足に体重がかかりにくく、歩き方も特徴的な歩きになります。不安定な状態が続くと、関節炎などに発展してしまうこともありますので、成長と共に症状を見ながら、早い段階で手術を行うこともあります。普段から、バーニーズマウンテンの歩き方に注意し、異常を感じた場合は、早めに獣医師に相談するようにしましょう。また、適正体重で関節に負担をかけないことも大切ですので、食事管理をするようにしましょう。

シニア期に気をつけたい病気とその兆候

血管肉腫

バーニーズマウンテンは転移スピードが速く、非常に悪性と言われている血管肉腫になりやすいと言われています。転移も肝臓、心臓、肺など全身にわたり、臓器障害や貧血などを起こすようになります。

症状が出るまで時間がかかることも多いものですが、血管肉腫の為、お腹が膨らんでいるようになることもあります。また、もともと運動が大好きだったバーニーズマウンテンが、運動を嫌がったり、疲れやすくなる、場合によっては失神するといったこともあります。転移スピードも速い為、根治させることはできませんが、手術や抗がん剤治療を行うことはできます。いずれにしても、信頼できる獣医師としっかり相談して、老後を穏やかに暮らせるよう愛犬をサポートしてあげましょう。

進行性網膜萎縮症(PRA)

バーニーズマウンテンは、目の病気にかかりやすいと言われています。先天性の目の病気を持っていることもあり、普段から目の動きや視力に注意しておくとよいでしょう。進行性網膜萎縮症は、網膜の委縮と変性が進んでいくことによって徐々に目は見にくくなっていく病気です。発症年齢は様々で高齢になってから発症することもありますが、子犬のうちに発症してしまうこともあります。進行していくと失明につながってしまいます。

犬に視力低下はかなり進行した時に気づくことも多いものです。夜のお散歩にあまり行きたがらなくなってしまった、飼い主さんの動きに対して反応がにぶいなど、愛犬の視力の異常に気付いた場合は早めに検査するようにしましょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

まずはバーニーズマウンテンの体全体を触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。背中や胸など、愛犬が気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

体を触ることに慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。特に梅雨の時期はじめじめしていますので、皮膚炎には注意が必要です。皮膚病やアレルギー疾患にもなりやすいバーニーズマウンテンですので、皮膚のチェックも大切です。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、散歩後などに足の裏のパッドが傷ついていないか、何か異物が刺さっていないかなどチェックすることも大切です。運動が大好きですので、散歩後は体全体に傷がないかを見てあげるようにしましょう。また、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。お尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

バーニーズマウンテンは、飼い主さんとのアイコンタクトが大好きです。普段から健康な目の輝きを見てあげましょう。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっているなどの異常があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。

バーニーズマウンテンの耳は垂れ耳の為、汚れやすいものです。においがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また丁寧に耳掃除をしようとしたあまり、耳を傷つけてしまっていることもあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。耳の炎症は、アレルギーによって引き起こされていることもありますので、注意してみるようにしましょう。

あわせて口のチェックも大切です。犬は歯周病になりやすく、特に高齢犬は注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでも効果があります。愛犬が口を触ることに対して嫌がったり、恐怖を感じているようであれば、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。

健康な犬であれば、鼻は適度に湿っています。乾いてしまっている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。早めに獣医師に相談するようにしましょう。

ayuka



ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

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