2016年10月4日更新

【動物看護師が解説】猫が誤飲・誤食しやすいものとは?

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

犬の誤食はよく耳にしますが、猫の誤食はなかなか聞かないですよね。ただでさえグルメな舌を持つ猫ですから、食べ物ならまだしも、それ以外のものは口にしないと思い込んではいませんか?実は猫の誤食は犬よりも深刻なケースが多いのですよ

 

猫も誤食をする

人間の食事を盗み食いした場合も”誤食”と呼びますが、時におもちゃやそれ以外の食べ物ではないものまで飲み込んでしまうことがあります。

猫の誤食の大半は中毒症状を引き起こし兼ねない食材を食べてしまった、または、ヒモやビニールを食べた、というケースです。猫にとって危険な食べ物はほとんど犬と同じ食材が挙げられますが、体重や内臓機能に差があり、”ちょっとなら大丈夫”のちょっとで亡くなることもありますので犬の致死量を見て安心しないようにしてください

猫は参考症例が少ないためか、詳しく記載されていないことも多いですが、だからといって犬が大丈夫なら猫も大丈夫と思わないようにしましょう

紐はかなり危険

猫の誤食で多いのが、ビニールをちぎって食べる、紐を口の中でクチャクチャ丸めて飲むことです。

実はこれらの誤食は腸に詰まる可能性があり、非常に危険な誤食です。特に紐は丸まったままうまく腸、肛門へ運ばれれば良いですが、片方の端が胃の中、もう片方の端は腸へ流れてしまうという形になると、そのまま引っかかってひどい場合は腸をアコーディオンのように縮めてしまうことがあります。こうなると吐かせる処置や内視鏡では対応しきれず、お腹を大きく開けて腸を切って取り出さなくてはなりません。

紐は高い確率で開腹手術が必要になり、最悪の場合は腸切除などを行わなくてはならなくなるので絶対に誤食を防がなくてはなりません。

 

留守番中は特に注意

猫をケージに入れて留守番をさせているという家はおそらく少ないでしょう。部屋の中でフリーにしておくのは良いですが、いたずらしそうなものや口に入りそうなもの、破壊できそうなものは全て扉のある棚にしまうか、別の部屋へ置くことをお勧めします。

猫はどこへでも飛び移るので、整理整頓はかなりきちんとしなければなりません。必要な家具以外、小物は全て棚にしまうような対策をしなければ、いつ誤食してもおかしくないと言えるでしょう。もしもそういった対策を取れないのであれば人の目がない時は、ケージに入れていたずらを防ぎましょう。

うちの子は大丈夫。が最も危険

うちの子はそんなことしないから大丈夫、とたかをくくっている飼い主さんは特に注意が必要です。

何故なら誤食してしまったと病院へ駆け込み、手術を受けることになる飼い主さんの多くは”いつもはそんなことしないから、大丈夫だと思っていた”と仰るからです。いつ、どんな時に誤食が起こるかはわかりません。猫は美味しくなくても、噛み心地が良いと感じるものを口に入れ飲んでしまうこともあります。愛猫に辛い思いをさせる前に、家の環境の見直しをしましょう。

 
 

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