2016年9月22日更新

【動物看護師が解説】ハサミとバリカンそれぞれのメリット・デメリット

犬猫のトリミングというと、トリマーさんがハサミでカットしてくれているところを想像する方がほとんどでしょう。しかし、実際にはハサミ以外にバリカンを使用することもあります。どちらも毛を短くするという点では変わりませんが、犬猫にかける負担がそれぞれ違います。これらの器具にはどんなメリットがあり、どんなデメリットがあるのでしょうか?

どんな時に使い分ける?

上記の通り、犬猫のトリミングをするには、ハサミとバリカンを使用します。両方使用することもありますが、どちらか片方だけでスタイルを仕上げることもあります。 全身を短くするにはバリカンを、スタイルに丸みをもたせたり、毛先を揃えたりするにはハサミを使うのが一般的です。

すべての犬猫にハサミやバリカンを使用できるわけではなく、皮膚が弱いとバリカンが使えなかったり、動きが多くじっとしているのが苦手な犬猫にはハサミが使えなかったり、それぞれに適性があるのです。

ハサミを使用する場合

メリット

ハサミを使用するメリットは、刃先で細かい作業ができるので、スタイルに丸みをもたせる、毛先を揃える、模様を作るなどの作業ができます。じっとするのがうまい犬であれば、皮膚近くまで毛を短くすることもできます。器具が皮膚に触れることもないので、皮膚が荒れたり、感染したりすることもありません

皮膚が敏感な犬であったり、バリカンのような大きなモーター音が苦手な犬猫はハサミの方が落ち着いてトリミングを受けることができるでしょう。

デメリット

ハサミを使用するデメリットは、刃先が擦れる音、切るときの音が苦手な犬猫は非常に嫌がるのでほぼ使用は不可能です。ハサミでカットするにはじっと止まっていなくてはならないので、動きが多くじっとしていられない、すぐに抵抗する犬猫はケガをさせるリスクがあり、思うようにハサミを使うことができなくなります

バリカンを使用する場合

メリット

バリカンを使用するメリットは、作業時間が早いことです。バリカンの刃は幅があるので、ハサミで切り落すよりも早く終わります。バリカンを使うと毛がすごく短くなってしまう印象があるかもしれませんが、ある程度長さを残せる刃もあるので皮膚が見えるほど短くなってしまうことはありません。

デメリット

バリカンを使用するデメリットは、皮膚に沿わせるように動かすので金属部分が皮膚に触れ、荒れてしまったり、きちんと洗浄されていないと感染症のリスクもあります。毛の長さを短くする刃であればあるほど皮膚にかかる負担は大きくなり、バリカン負けと呼ばれる炎症を起こすこともあります。皮膚が弱い犬猫は使用できないことがほとんどでしょう。また、大きなモーター音がするので、犬猫が怖がる可能性があります。

長時間使用していると刃先が熱を持つことがあり、トリマーさんが気にして作業をしてくれないと熱くなった器具で軽いヤケドを負ってしまうこともあります。

どんな物にも落ち度はある

どちらの器具にしても、それぞれ良い面があり、悪い面があります。使い手により、危険なものになったり、安全なものになったりもします。どちらも怪我のリスクを完全に拭うことはできないので、信頼できるトリミングサロン、動物病院に預けるのが一番と言えるでしょう。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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