2017年6月29日更新

犬や猫の爪切り、シャンプー、耳掃除、肛門腺絞り、ケアの順番にルールはある?【動物看護師が解説】

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

最近では、愛犬や愛猫のシャンプー、トリミングを専門的に行うために、トリミング学校に通う飼い主さんもいらっしゃるようですね。やはり自宅でできれば安心で、お金もかからないので、自分でやってみたいと感じている方も多いでしょう。

爪切りや耳掃除、シャンプーなど様々な作業がありますが、これらには決められた順番があり、きちんとした理由があることをご存知ですか?

 

知らない人が多い

学校などに通わず、独学でグルーミング(爪切りや耳掃除のこと)やトリミングを学んだ人は、それぞれの作業の仕方は分かるけれども、どの順番で行うのが一番なのかを知らないことがほとんどです。

グルーミングからトリミング、仕上げまでの一連の流れには決められた順番があり、愛犬や愛猫の為を想った理由があるのです。今回は自宅で行う人が多い、グルーミングの順番について詳しくご紹介します。

作業の順番は?

それでは、具体的な順番と理由をご紹介しましょう。

1.耳掃除


1番初めは耳掃除から行います。

耳は、目や口などの不衛生にすべきでない器官の近くにありますから、散歩で汚れている足裏や、肛門などを触った手で触れることは許されません。直接触ることがなくても、犬や猫が動いた時に目や口に作業者の手や指が入ることも考えられます。耳掃除をする際は、綺麗な手で行うようにしましょう。

また、綿棒などで間接的に触れるのであれば良いですが、多くの場合はコットンを指に巻いて拭うようにして掃除をするため、汚染された指で耳の中を触れてしまわないようにする意味もあります。

2.爪切り


次に爪切りを行います。

足裏の毛をバリカンで刈ることのできる飼い主さんは、この時に一緒に余分な毛を刈り取ってください。上記にも示しましたが、足裏は散歩や排泄後に汚れやすい場所なので、爪切りや足裏バリカンのあとで目や口などに触れることのないよう、顔周りの作業が済んでから行います

爪を切ったあとヤスリで形を整えますが、シャンプー後などにヤスリをかけると粉が汚れとして残ってしまうので、このタイミングで爪切りを済ませておきましょう

3.ブラッシング


どんな犬種、猫種であっても、シャンプー前のブラッシングは必須です。

シャンプーの際に毛が絡まないように、また、ブラシで大体の汚れ、ゴミを取るためにシャンプー前に行います。爪切りで飛んだ爪の破片や、ヤスリの粉なども、このブラッシングで払い落とすことができます。

ブラッシングをすることによって、水分の浸透がよくなり、シャンプーの時間を短縮することができます。時間が短ければ短いほど、犬猫の負担、ストレスは軽減されます。

4.肛門腺絞り


肛門嚢から出てくる分泌液は、非常に強烈な臭いを放ち、取れにくいので必ずシャンプーの前に行いましょう。

シャンプーをしないときに絞ってしまうと、毛についた分泌液を落とすことができないのでずっと悪臭がしてしまいます。シャンプーと肛門腺絞りはセットとして覚えておいてください

5.シャンプー、ドライング


肛門腺を絞ることができたら、シャンプーをしましょう。全身くまなく洗えたら、あとはドライヤーで乾かすだけです。

 

いかがでしたか?

一連の作業をいっきに自宅で行う飼い主さんは少ないと思いますが、もしも行う機会があれば是非参考にしてみてください。サロンで独自の順番で行っているところもあると思いますが、それもきちんとした理由の上で行っているものでしょう。何気ないひとつひとつの作業でも、それぞれ深い意味があり、そこには犬猫たちに対する愛情がたくさん詰まっているのですよ。