2016年11月2日更新

体重の変化に気が付きにくいポメラニアンのエサの量について

フワフワでフサフサの被毛が可愛いポメラニアン。でもその豊かな被毛のおかげで体型がわかりずらいのが困ったところです。シャンプーやトリミングをしてみたら「びっくり!」なんてことになったら大変ですね。今回はポメラニアンのエサの量はどのくらいが適量か?与える回数はどのくらいか?などについて調べてみました。

ポメラニアンのエサの適量は?

豊かな被毛のおかげで体型がわかりにくいポメラニアンですが、適量のエサと適度な運動を欠かさなければ、特に太りやすいという犬種ではないようです。

しかし賢く飼い主の機微を感じ取ることができる犬種なので、飼い主の様子を見ながら上手におねだりしてくるおねだり上手としても知られています。心の隙をついて可愛い目で見つめられるとついつい多めにあげてしまいがちですが、膝蓋骨脱臼や気管虚脱など肥満による病気が心配な犬種でもあるので、エサやおやつの量は適量を見極めておきたいですね。

ではエサの適量とはどのように決めていけばよいのでしょうか?

犬のエサの適量を割り出すには、色々な方法があります。そのうちのいくつかをご紹介します。

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体重から割り出す方法

おおよそ体重の2.5%の量が適量といわれています。カロリーでいうと体重1kgあたり50~110カロリーの計算になります。

ただしこれは成犬の場合の計算になるので、成長期の子犬の場合は約2倍、逆にシニア期の犬の場合は2~3割少なめに与えるとよいといわれています。

パッケージの記載量を目安にする

市販のフードの場合はパッケージに給仕量が記載されているものがほとんどになります。記載されている量を目安に運動量や太り気味であるかなどを考慮して、エサの量を決めていくとよいといわれています。

個体差にあわせた適量の見極め方は?

華奢で小柄なポメラニアンの場合は、1回に多くの量を食べることができない犬も多いようです。1度に多くを食べることができない犬に、体重などから割り出した適量だからといって無理に食べさせようとすると、下痢をしたり吐いたりして逆に必要な栄養を摂取できない状態になってしまいます。

ではそれぞれの犬の体質にあわせた適量の見極めはどうしたらよいのでしょうか?

1番よいのは便の状態を確認することだといわれています。

便が柔らかい状態が続く場合は与え過ぎ、逆にポロポロと硬い便が続く場合は少なすぎだと考えられています。

丁度よい便は硬さが耳たぶくらいの柔らかさで、拾うと便のあとが少し残るくらいがよいといわれています。

月例や年齢によるエサの与え方

では月例や年齢によってエサの与え方や回数に違いはあるのでしょうか?

人でも母乳やミルクのだけの時期から離乳食を経て大人と同じ食事になるまで、月例や年齢にあわせた食事の仕方や回数がありますね。犬も同じで子犬の時期から成犬を経てシニア犬になるまで、それぞれの月例や年齢にあわせたエサの与え方や回数の目安があります。

特に子犬の時期は歯の生え変わりや内臓の成長にあわせて、こまめに便の状態などを確認しながら調整していかなければなりません。

もちろん成長の度合いは個体差が大きいのですべての犬にあてはまるわけではありませんが、一般的にいわれている月齢や年齢にあわせたエサの与え方をご紹介します。

2ヶ月~3ヶ月

このころに子犬を引き取った場合は、急な変化による胃腸障害を起こさないために、量や回数、食べ物の硬さなど基本的に引き取った時と同じようにして与えます。

自宅で出産した子犬の場合は、市販の離乳食やパピー用の高カロリーのフードを与えます。ドライフードの場合はお湯や犬用のミルクでふやかしてあげるようにしましょう。

食事の回数は3回~4回が目安になります。

4ヶ月~7ヶ月

ドライフードの場合は便の様子を見ながら少しずつ硬い状態で食べられるようにしていきましょう。おやつもこの時期から開始します。

食事の回数は2回が目安になります。

8ヶ月ころ

成犬として体ができてきて体重の増加がおさまってきます。成犬用のフードに変えていく時期ですが、いきなり変えてしまうと胃腸障害につながってしまいます。もともと食べているフードに少しずつ混ぜて慣らしていくとよいでしょう。

便の状態が変わらないようなら1週間くらいを目安に切り替えていくとよいようです。

食事の回数は2回が目安になります。

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9ヶ月~7歳

できるだけ体重の増減のない状態を保つような食事を心がけます。成犬用のフードを与えていても体重が増えて行ってしまうような場合は、食事量を減らすかダイエット用のローカロリーの物に切り替えましょう。

その際はできればかかりつけの獣医師に相談し、適したフードをアドバイスしてもらうとよいですね。

食事の回数は2回が目安になります。

8歳以降

シニア期に入ってきて消化機能や噛む力が衰えてきます。ドライフードの場合はふやかすなどして柔らかい状態の物を与えるようにしましょう。フードは高タンパク低カロリーのシニア用のフードに切り替えていくとよいでしょう。

食事の回数は2回~3回が目安ですが、歯が抜けたりして1回に多くの量を食べることが難しい場合は、1回の食事量を減らして回数を増やしてあげるようにしましょう。

ふやかし食の意味

幼年期や高齢期にドライフードを与えている場合は、ふやかしてから与えるとよいといわれています。

ドライフードをふやかして与えることの最大の意味は、ふやかすことによって消化器官への負担を軽減することができることです。

幼年期の場合は永久歯も生えそろっておらずしっかりとドライフードを噛み砕くことができないうえ、まだ消化器官も未発達なため硬いままのドライフードをうまく消化吸収することができません。

高齢期の場合は加齢により噛む力が落ちていきます。消化器官の衰えに加えてうまく噛み砕くことができないため、硬いドライフードをそのまま与えていると、体への負担がおおきくなってしまいます。

これらのことから幼年期と高齢期にドライフードを与える場合は、お湯や犬用のミルクなどでふやかして与えるふやかし食がよいといわれているのです。

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手作りも取り入れながら楽しい食事を!

人よりもはるかに小柄なポメラニアンですが、実は犬は人よりも栄養素の摂取量は多く必要になるといわれています。

人1kgあたりの摂取量に対する犬の倍率をあらわした1例は次のようになります。

  • ビタミンA:3.4倍
  • ビタミンD:3.9倍
  • ビタミンE:4.6倍
  • ミネラル:20倍~24倍
  • タンパク質:4.0倍

これは成犬の場合の倍率をあらわしているので、子犬の場合はこれの1.5倍~2倍は必要になるといわれています。

ドライフードなどの市販のフードを与えている場合は、犬の月例や体調にあわせたフードを選べば基本的には必要な栄養素はバランスよく含まれているようになっています。ただし熱に弱いビタミンなどは加熱殺菌処理の間に壊れてしまう可能性があるので、市販のフードにビタミンの補強のために野菜などを加えて与えるのもよいですね。

ただし手作りのエサやおやつを犬に与える際には気をつけなければならないことがあります。犬には食べると食中毒やアナフィラキシーを起こす食べ物があるということです。特にポメラニアンのような小型の犬種の場合は、少量でも命に関わるような場合も考えられます。

犬が食べてはいけない食べ物としてよくいわれているのが、ネギ類、チョコレート、エビやカニなどの甲殻類、貝類、イカやタコなどの軟体動物、鳥の骨です。これらの一般的に食べてはいけないといわれている食べ物以外にも、犬によっては食物アレルギーを起こす食べ物がある可能性もあります。手作りのものを与える場合はその前にアレルギー検査を受けておくと安心ですね。

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