2016年11月7日更新

抜け毛が大変!ポメラニアンの抜け毛の対策とブラッシングの方法

ポメラニアンの1番のチャームポイントのフサフサの被毛ですが、「可愛いんだけど、抜け毛がひどくて大変。」という声を多く聞きますね。そんなポメラニアンの抜け毛について、なぜ抜け毛が多いといわれるのか?抜け落ちが気にならなくなる方法は?など、今回はポメラニアンの抜け毛について調べてみました。

ポメラニアンの抜け毛はなぜ多いの?

小柄で華奢な体のポメラニアンは、シャンプーをすると「えっ、こんなに小さいの!」と驚くことが多いですね。フワフワとした丸みを帯びて見える見た目は、豊かな毛に覆われているからです。

ポメラニアンの抜け毛が多い理由はこの豊かな被毛にあります。

犬の被毛は大きくシングルコートとダブルコートの2つに分けることができます。

シングルコート

一般的にシングルコートと呼ばれる犬種は抜け毛が少ないといわれています。

シングルコートとの犬は温暖な地方で育種改良された犬が多く、冬の寒さから体温を守る必要がないため、人と生活しやすいように抜け毛の少ない犬へと改良されたという説が有力です。代表的なところではプードルやマルチーズ、ヨークシャー・テリア、パピヨンなどがシングルコートの犬種となります。

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ダブルコート

ダブルコートと呼ばれる犬種は春から夏にかけてと秋から冬にかけて換毛期と呼ばれる毛の抜け変わりの時期があり、この時の抜け毛は犬が体を振ると毛が舞い上がるほどになります。

ダブルコートは上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の2層構造となっており、シングルコートの犬が温暖な地域で育種改良されたのに対して、寒冷地で育種改良された犬が多く、下毛が抜け替わることによって季節にあった体温調整をしているといわれています。代表的なところではコーギー、ポメラニアン、スピッツなどがダブルコートの犬になります。

ポメラニアンはスピッツ族に属する最少の犬種で、その祖先犬は誇り高いそり用の犬だったといわれています。ドイツとポーランドにまたがるポメラニア地方で徐々に小型化され、イギリスに渡ってポメラニアンと呼ばれるようになったそうです。

ポメラニアンはその容姿からショードッグとして人気を博し、カラーバリエーションも豊富により毛糸玉のような見た目の被毛を強調した犬へと作られていった歴史を持っています。

もともと寒い地方で働くそり犬を祖先に持ち抜け毛のある毛質をしていたうえに、ショードックとしての価値を高めるためより豊かな被毛へと作り変えられた結果、ポメラニアンは小さな体に似合わぬ大量の抜け毛が出る犬種になってしまったと考えられます。

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抜け落ちる毛を少なくする方法は?

では少しでも抜け毛が気にならないようにするためにはどうしたらよいのでしょうか?

1番大切なことは抜け落ちる前に、抜けている死毛や抜けそうな毛を除去してあげることです。具体的にどのようなケアをすればよいのでしょうか?

ブラッシング

ポメラニアンの場合はできれば1日1回、年に2回ある換毛期にはできれば1日数回こまめに死毛を取り除いてあげましょう。

ブラッシングの仕方はまず被毛のもつれや毛すきに効果があるスリッカーブラシを使用して、体全体の抜け毛の除去と毛の絡みをほぐしてあげます。最期にコームを使用して死毛や毛玉の取り残しや毛のもつれが残っていないかを確認しながら、被毛の艶をあげて仕上げます。

スリッカーブラシはあまり力を入れて皮膚に押し付けると、逆に皮膚を傷めてしまうことがあります。力を入れ過ぎずに、毛の向きにあわせて皮膚の上を滑らせるようにブラッシングするとよいでしょう。

シャンプー

犬のシャンプーは回数が多すぎても少なすぎても逆効果になってしまいます。おおよそ月に1回~2回のシャンプーが理想的だといわれています。

人間用のシャンプーは犬にとっては刺激が強すぎるので必ず犬用のシャンプーを使用します。シャンプーに希釈するように書いてある場合は、その通りにぬるま湯などで希釈して予め用意しておきましょう。

スポンジを用意しておくと顔を洗う時に目や耳に水を入れることなく顔を洗うことができるので便利です。

またシャンプー前には必ずブラッシングをして抜け毛や汚れをおとしておきましょう。毛の絡みをしっかりととってからシャンプーをしないと、絡んでいる場所がフェルトのような状態になってしまいます。しっかりと毛を梳いてからシャンプーをするようにしましょう。

シャンプーのあとは自然乾燥をさせずに、ドライヤーを使用してしっかりと乾かしましょう。生乾きの状態で放置しておくと雑菌が繁殖し、体臭や皮膚病の原因になることもあるので注意が必要です。

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ポメラニアンのサマーカットは注意が必要

最近は被毛のケアが楽なことや風通しがよく暑さ対策になること、見た目の可愛らしさなどから、全身の被毛を短く切ったサマーカットのポメラニアンが多くなってきました。

確かに短く切ったサマーカットは、飼い主にとってはブラッシングやシャンプーなどの日々のケアが楽ですし、抜け落ちる毛も短いため気にならないという利点があります。また犬にとっては被毛の風通しも良くなるので、暑い夏を涼しく快適に過ごすことができますね。

しかし、ポメラニアンの場合はサマーカットにする際は少し注意が必要なようです。

ポメラニアンのかかりやすい病気にアロペシアX(エックス)または偽クッシング症候群というものがあります。アロペシアとは脱毛症のことで、胴体と尻尾の毛が脱毛していってしまう病気です。

皮膚にかゆみがなく乾燥したようにパサパサとした状態になるもので、脳下垂体前葉ホルモンの生産不全と分泌不全が重なることによって発症するともいわれていますがはっきりとした原因がわかっておらず、サマーカットをすることによる肌のダメージが引き金になることもあるといわれています。

犬の皮膚は人よりもはるかに薄く敏感です。全身を短く切ってしまうサマーカットにすることは抜け毛対策や暑さの対策にはよいことですが、本来被毛が豊富にあることで守られている肌をケガや紫外線、虫刺されなどから無防備な状態にしてしまうことでもあるのです。

特にポメラニアンの場合は先に述べたようにアロペシアXという病気のきっかけになる恐れがあるので、心配な場合はすべてを短くカットするスタイルではなく部分的に短いカットにしたり、バリカンを使用せずやや長めのカットにするなど、サマーカットのスタイルを考えてあげた方がよいかもしれません。

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