2016年8月5日更新

【獣医師が解説】防げる病気は防いであげたい。猫の予防まとめ

混合ワクチン(年1回)

一生の免疫ではないので、年1回のペースで毎年打ってあげましょう

年1回(1歳未満は年2回)

混合ワクチンで防げる病気の中には、空気感染するものもあります。小さいときに摂取していれば大丈夫!と思っている方も多のではないでしょうか?
一生の免疫ではないので、年1回のペースで毎年打ってあげましょう。ワクチンは健康でないと打てません。体調の良い時に来院下さい。また、混合ワクチンの中に狂犬病予防は入っていません。

ネコちゃんの場合

猫ちゃんがワクチンによって予防できる病気は、猫伝染性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症、猫白血病ウイルス感染症、猫クラミジア感染 症が予防でき、3種混合ワクチンから5種混合ワクチンまであります。また、猫免疫不全ウイルス感染症ワクチンも開発されました。どのワクチンが適切かは、 飼育環境や地域によって異なりますので、お気軽にご相談下さい。

予防接種の時期

動物が家にやってきたら1週間前後はまず新しい環境に慣れてからワクチン接種を行います。母乳からの免疫があるうちはワクチンが効かないため、生後1年目はワクチンを数回接種する必要があります。通常は初回ワクチンを生後8週で接種し、以後3〜4週間ごとに15〜18週までに接種します。ワクチンの種類により異なりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。ワクチン接種は、ご予約は不要です。体調の良い時を選んでご来院下さい。

ワクチン接種の注意点

ワクチンは接種後、免疫ができるまで2〜3週間かかります。それまでは感染の機会のある場所などは避けましょう。また、まれに接種後、アレルギー反応やアナフィラキシーショックを起こすことがあります。異常がみられたらただちにご連絡下さい。

フィラリア予防(毎月1回)

蚊が媒介する病気です。犬ちゃんに比べれば猫ちゃんに発症することはまれですが、猫ちゃんにも寄生します。

フィラリア成虫がほんの1~2匹寄生しているだけでも咳などの症状を起こすほか、何十匹もが団子のように心臓に住みついてしまうと重篤な症状となります。 フィラリアに感染しても猫ちゃんは症状が出にくく、突然死の原因になることもあります。猫ちゃんは、犬ちゃんに比べてフィラリア症の診断が難しいため、何より予防が大切です。このフィラリアは、毎月1回予防薬を飲ませることで防げる病気です。

投薬期間

蚊が出始〜蚊を見なくなった後1ヶ月後までが投薬期間です。
フィラリアはきちんと予防薬を投与すれば防げる病気です。 フィラリア予防は蚊の活動期間内だけ薬を投与すればいいのではなく、 蚊の活動開始1ヵ月後から蚊の活動終了1ヵ月後までが投薬期間です。 毎月1回の投薬が必要です。 寒くなったから、蚊を見かけなくなったから、ではなく、 蚊がいなくなったと思われる日の1ヵ月後まで 確実に最終の駆虫の投薬を行って下さい。お薬のタイプも色々ありますので、お気軽にご相談ください。

ノミ・ダニ予防(毎月1回)

ノミ・ダニに刺されたら痒いだけではありません。病気も媒介します。月1回の投薬で守りましょう。

ノミ・ダニに刺されたら痒いだけではありません。痒いのはもちろん、他にも様々なトラブルが起こります。また多くの感染症を運んできます。中には命にかかわる怖い病気もります。また、動物だけでなく、人間にも感染する病気も多く運んできます。

『駆除』よりも、刺されることを『予防』するのが理想です。
ノミ、マダニは驚異的な繁殖力を持っています。一度、寄生されてからの駆除は、幼虫や卵も駆除する必要がありかなり大変です。また、13℃以上の環境で繁殖 可能なため、一度室内に入ると繁殖が止まりません。ノミ、マダニに刺されることで様々な病気に感染するリスクがあります。もちろん、ヒトに感染する病気も いろいろあります。『駆除』よりも、刺されることを『予防』するのが理想です。ノミ、マダニの予防薬は、飼育環境に合わせてお薬を選びましょう。お気軽に ご相談ください。

健康診断(キャットドッグ)

病気の早期発見は、その後の治療、予後に大きく影響します。定期的な健康診断をおすすめしておりますが、日常生活いつもと違うと言うような気付があった場合は、できるだけ早期に診察を受けるようにしましょう。

ドッグドック・キャットドックは、前日までにご予約が必要です。お電話でご予約ください。麻酔を使用しますので、当日は飲食せずにお越し下さい。午前中に来院いただき問診と診察の後、一旦ワンちゃんorネコちゃんをお預かりします。お返しは夕方以降になります。

ドック内容

  • 基本の検査(聴診、触診、耳診、体重測定、エコー検査、歯の検査)
  • 血液検査
  • 心電図
  • 歯石除去・歯磨き
  • 診察・診断
  • 飼主様へ報告

以下のような症状、状態に気付いたときは、できるだけ早期に診察を受けるようにしましょう。

  • 食欲不振、急な食欲増加
  • 心臓の動きに乱れがある
  • 水をたくさん飲む、おしっこの量が多い
  • 皮膚の色がおかしい、脱毛がある、かゆみがある
  • 嘔吐、下痢、血を吐く
  • 耳がくさい
  • 排便、排尿がない、便、尿の色がおかしい
  • 目の色がおかしい、痛がる、目ヤニがひどい
  • やせる、太る
  • 視力に異常を感じる
  • お腹が膨れる
  • 体がくさい、よだれを垂らす
  • むくむ
  • 運動を嫌がる、疲れやすい
  • 脱力がある
  • 動作がぎこちない、足をかばう、足を引きずる
  • 熱がある
  • どこか痛がる
  • 鼻水、くしゃみが出る、鼻が変形している
  • 体にしこりがある
  • 呼吸が苦しそう、咳をする
  • ショック状態、ケイレン発作、意識を失う
  • 粘膜の色がおかしい(青白い、黄色い)

これ以外でも、気になることがあればご相談下さい。

德田竜之介



獣医師

飼主様とのコミュニケーションと信頼を大切にしてます。動物たちのために私たちがいるという事を仕事で心掛けています。

竜之介動物病院

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