2016年8月9日更新

【獣医師が解説】一番いい避妊手術の時期は? 犬の避妊手術の時期について

犬の避妊手術の時期についてご相談を受けることがあります。

犬では、生後半年を過ぎたあたりに最初の発情が来ることが多く、その前に避妊手術をすることでに将来的に乳腺腫瘍が発生する確率を1/20程度まで下げることができることが分かっています。逆に初回の発情前に手術をするデメリットについてはほとんど報告されていません。


そのため、「一番いい避妊手術の時期は?」と聞かれた場合には「最初の発情前」というのが最適な答えです。実際に子犬の頃から来院されている子にはこの時期をおすすめしています。ただ、初回の発情が「いつ来るのか」はその子その子で違うため、「半年を過ぎたら・・・」と思ってのんびりしていると発情が来てしまうということが起こるため、早めに予定を立てておくことが必要です。

なぜか昔から犬・猫業界では「最初の発情が終わってからがいい」という都市伝説があり、ペットショップやブリーダーで購入した際にそう言われたという話を耳にすることがあります。ちなみに初回発情後2回目の発情の前に避妊手術をしても乳腺腫瘍の発生する確率を下げることはできますが、初回発情前ほどではありません。

新しく犬・猫を飼い始めるときは念頭に置いておいて下さい。

杉浦岳



獣医師

札幌市白石区のタニダ動物病院にて4年間勤務 総合診療に重点を置いていますが、特に腫瘍学においては認定医資格を取得、また皮膚科、外科、整形外科、眼科に興味を持ち、常に最新の情報、技術を得るように努力しています。

すぎうらペットクリニック

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