2017年4月8日更新

臭う?臭わない?意見が分かれるキャバリアの体臭ついて

犬を室内で飼う時に気になることの1つが犬の臭いの問題ですね。犬を飼うことに慣れている方だと「犬の臭いは安らぐ。」という意見もありますが、初めて飼う方などはできれば臭わない犬の方がよいと思うものではないでしょうか。今回は室内犬として人気の高いキャバリアの臭いについて調べてみました。

キャバリアは体臭が強いの?

キャバリアの体臭について調べてみると、「臭いが強い」という意見と「臭わない」という意見が混在しているようです。

臭いの感じ方は人それぞれであることと犬にも個体差があることを考えれば、当然の結果といえるのですが、キャバリアの場合は両極端な意見が多いのが特徴的です。

なぜこのように意見がわかれるのでしょうか?原因としてもっとも考えられることは、キャバリアの場合は皮脂の分泌量に個体差が大きいということでしょう。皮脂の分泌量は犬の臭いの強弱を決める大きな要因の1つです。その理由は体臭とは何かを知ることで理解することができます。

犬の体臭とは?

皮脂の分泌量がなぜ体臭の強弱に関わってくるのでしょうか?それは体臭がフェロモンを含んだ汗と皮脂が混ざったものが酸素に触れて酸化し、雑菌が繁殖することが原因により発生するものだからです。

人も犬も汗を出す汗腺には2つの種類があります。1つは体温を調整するための汗を出す汗腺、もう1つは生殖のためのフェロモンが混ざった汗を出す汗腺です。犬は体温調整のための汗腺は限られた場所にしかありませんが、フェロモンを含んだ汗を出す汗腺はほぼ全身にあります。

具体的には次のようになっています。

エクリン腺

主に体温調整のための汗腺で、人の場合は全身にあるのに対して犬の場合は足の裏や鼻の頭などの限られた場所にあります。そのため犬は汗による体温調整が苦手だといわれているのです。このエクリン腺からの汗は、ポップコーンと形容されるような少し香ばしいような臭いを発します。ソファーや絨毯など犬が歩くような場所の家具が臭う原因はこのエクリン腺からの臭いによるものだといわれています。

アポクリン腺

この汗腺が臭いを発する汗腺で、人の場合は腋の下などの特定の場所にだけあるのに対して犬の場合はほぼ全身にあります。このアポクリン腺から分泌される汗にはフェロモンが含まれており、エクリン腺から分泌される汗よりも臭いの強い汗になっています。

このフェロモンを含んだ臭いの強い汗を分泌するアポクリン腺は、もう1つの臭いの原因である皮脂を分泌する皮脂腺とつながっています。

そのためアポクリン腺から分泌される汗は2つの臭いの原因である、フェロモンと皮脂が混ざった状態で分泌されることになりこの汗が酸素に触れて酸化し脂肪酸へと変化した結果、脂肪酸を好物とする雑菌が繁殖することによって強い臭いを発する体臭となるのです。

アポクリン腺から分泌される汗が脂肪酸へと変化する時に、皮脂の割合が多いほど早く脂肪酸に変化するため、皮脂の分泌の多い犬ほど臭いが強いということになるようです。

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臭いをケアする方法は?

個体差はあっても臭いがないわけではありません。日々のケアを怠れば、臭わなかった犬でも犬独得の臭いがするようになってしまうものです。

では犬の臭いのケアはどのようにしたらよいのでしょうか?犬の臭いのケアには特別なことをする必要は特にありません。ブラッシングなどの被毛のケアを正しくこまめにおこない、食事に注意してあげれば健康な犬ならば問題なく臭いをケアすることができます。

ブラッシングの仕方など日々のケアの方法や注意点をまとめてみました。

ブラッシング

キャバリアは柔らかくウェーブのかかった長い上毛と、短く密集した下毛の2重の構造をしたダブルコートという被毛をしています。

犬の被毛にはシングルコートとダブルコートの2つ種類があり、ダブルコートの犬はシングルコートの犬よりも被毛の風通しが悪いため臭いがこもりやすく、体臭が気になる犬が多いといわれています。できれば1日1回コミュニケーションを兼ねてブラッシングをして、死毛を取り除いて風通しをよくしてあげるとよいでしょう。

また春から夏にかけてと秋から冬にかけての換毛期には大量の抜け毛が出ます。1日何回かに分けてこまめにブラッシングをして抜け毛の予防をするとともに、被毛の中の風通しをよくしてあげて臭いの予防もしてあげましょう。

キャバリアのブラシングはまずスリッカーブラシで全身の死毛や抜け毛を取り除き、毛玉やもつれを解いていきます。特にもつれやすい耳の周りや足のつけ根などは、毛がひきつれないように毛の根元を抑えてブラッシングしてあげるとよいようです。

最後にコームを使用して梳き残しがないか確認しながら被毛の艶をあげて仕上げます。

シャンプー

シャンプーですが臭いが気になるからといってあまり頻繁におこなうと、雑菌から皮膚を守るために必要な皮脂まで落としてしまうことになり、かえって臭いの原因になってしまうことがあります。

適切なシャンプーの頻度は犬の皮膚や被毛の状態によって異なりますが、おおよそ月に1回~2回のシャンプーが理想的なようです。

キャバリアのような長毛種は特にお尻の周りや股の間の毛に排せつ物が付いて残ることがあり、臭いの原因になるようです。もし毛玉のような状態になっていた場合は無理に取らずに、シャワーで濡らして柔らかくしてから取り除いてあげましょう。

食事の見直し

臭いの強弱の原因になる皮脂ですが、脂質やたんぱく質の多い食事を続けると分泌が増加する傾向があるようです。特に動物性の脂肪は皮脂の分泌を盛んにしてしまうようで、動物性脂肪が多く含まれたフードやおやつをあげていると分泌が促進されてしまうようです。

他の犬よりも臭いが強いなと感じた時は、食事やおやつの内容を動物性の脂質とタンパク質の少ない物へ切り替えていくとよいでしょう。

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注意しておきたいキャバリアの臭い

キャバリアの臭いが強くなったと感じた時に、注意しなければならない臭いがいくつかあります。これらの臭いは病気が原因もしくは病気につながる可能性がある臭いになります。

主には次のような臭いに注意が必要です。

耳の臭い

キャバリアの飾り毛の付いた可愛らしい垂れ耳ですが、中が蒸れやすくカビや雑菌が繁殖しやすい傾向があります。耳の中にカビや雑菌が繁殖すると黒くベタッとした耳垢がたまってきます。この耳垢が悪臭の原因になるので定期的な耳の掃除が必要です。

キャバリアの場合は耳の中に耳毛が生えているので、耳を掃除する際にはその毛を抜いてあげる必要があります。

耳毛を抜くためにはイヤーパウダーやカンシ、イヤーローションなどの道具が必要です。自分で抜くのが心配な場合は、定期的に動物病院やトリミングサロンで抜いてもらうとよいでしょう。成犬になってから始めると嫌がって施術が難しくなるので、小さな頃から行うようにしましょう。

耳毛の処理をした後で耳の中が汚れている場合は、耳そうじ専用のウェットティッシュなどのケア商品を使って耳の汚れを拭いてあげます。

ただあまり奥の汚れは無理に取ると鼓膜を傷めてしまう可能性があります。汚れがひどい場合や耳の奥が汚れているような場合は、獣医師やトリマーなど専門の知識のある方にお掃除をお願いするのがよいでしょう。

定期的に耳の掃除をしているのに耳からの悪臭がおさまらない場合は、外耳炎などの耳の病気を発症している可能性があります。できるだけ早めに獣医師の診察を受けるとよいですね。

目やに涙やけの臭い

キャバリアの場合に多いのが目の周りの涙やけによる臭いです。

目の周りにいつも目やにや涙やけがあるとその部分の皮膚や被毛が濡れた状態が続いてしまい、そこに雑菌が繁殖し臭いを放つことがあります。大きくてやや出っ張り気味の目をしているキャバリアは、涙やけを起こす犬が多いようです。

できれば1日数回目の周りをチェックして、気になる場合は優しく拭いてあげるとよいでしょう。

歯周病などによる口臭

特に老齢になるにつれて気になってくる口臭ですが、原因は歯についた歯垢です。歯垢は歯についた食べかすに菌が付着し繁殖したもので、この歯垢が石灰化したものが歯石になります。この歯垢から歯石ができることを繰り返すことによって、歯茎や歯自体に菌が繁殖し炎症などをおこすのが歯周病です。

歯周病を予防するには毎日のデンタルケアで歯垢をためないことが大切です。そのためにはできるだけ小さな頃から歯磨きのトレーニングをし、歯磨きに苦手意識をなくしておくとよいですね。またデンタルガムなどを使用するのもよい方法でしょう。

それでもなかなか完全に防ぐことは難しいものです。少しでも異臭を感じたら早めに獣医師に口腔内チェックをしてもらうとよいでしょう。

肛門腺からの臭い

犬が自分の臭いを付けるための臭いを貯めておく袋を肛門腺といいます。肛門腺は字のごとく犬の肛門付近にあり、排泄と一緒に臭いを排出する仕組みになっています。

ただうまく排出されていないような場合、お尻のあたりから強い臭いを放ち始め、放っておくと破裂してしまうこともあります。肛門腺はトリミングの際や動物病院などで絞ってもらうことができますので、定期的に絞ってもらい臭いの軽減につなげるとよいでしょう。

臭いの強い時は皮膚病の可能性も

キャバリアは皮膚病にかかりやすい犬種だといわれています。皮膚病にかかると脱毛やフケが増えるほか、犬の臭いがいつもと違ってくるもしくは臭いが強くなるといわれています。

キャバリアで特にかかりやすいといわれている皮膚病をご紹介します。

脂漏性皮膚炎・マラセチア皮膚炎

犬の皮膚に共生している酵母の一種であるマラセチアが、犬の免疫力の低下や脂質の過剰分泌など複数の要因が重なることで病原体へと変異し発症する皮膚病です。マラセチアは耳の中にも存在し耳の中で起こると外耳炎になります。

症状としてはフケが多くなり脂っぽい滲出物が出て被毛がべとつき、カビのような悪臭を放ちます。ひどくなると脱毛してしまうこともあります。

アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎

ハウスダストや、ダニ、花粉などのアレルゲンが肌についたり、呼吸とともに吸い込んだりすることで発症する皮膚炎です。

症状としては強いかゆみがあり赤みのある湿疹がひろがります。ひどくなると脱毛などの症状が現れます。根治の難しい病気で長期の通院が必用になることがあります。

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キャバリアの臭いについて

キャバリアの臭いについて調べてみましたがいかがでしたか?

犬の臭いは犬種固有の臭いがあるというだけでなく、生活環境や年齢などによっても大きく影響を受けるようです。特に老齢の犬は抵抗力が落ちてしまうので、歯周病やマラセチア皮膚炎などを発症しやすくなります。

臭いが気になる時はその陰に病気が潜んでいることはよくあるものです。いつもと違うなど気になる臭いがある時は、早めに獣医師に相談してみるとよいでしょう。

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