2017年5月17日更新

食べむらが心配なマルチーズ・多い?少ない?エサの量について

絹のような純白で美しい被毛が上品な印象を与えるマルチーズ。実は食べむらがある犬が多く、エサを食べさせることに苦労させられることが多い犬種のようです。エサの量や食べ方は健康を維持するうえではとても重要なものですね。エサの適量は?うまく食べさせる方法は?などマルチーズのエサの量ついて調べてみました。

マルチーズのエサの適量は?

人でも犬でも体を作り健康を維持するためには、体格や年齢にあった栄養素を毎日しっかりと摂ることが大切です。

ではマルチーズにとってのエサの適量とはどのくらいなのでしょうか?一般的にいわれている犬のエサの適量の割り出し方をいくつかご紹介します。

体重から割り出す方法

おおよそ体重の2.5%の量が適量といわれています。カロリーでいうと体重1kgあたり50~110カロリーの計算になります。

ただしこれは成犬の場合の計算になるので、成長期の子犬の場合は約2倍、逆にシニア期の犬の場合は2~3割少なめに与えるとよいといわれています。

パッケージの記載量を目安にする

市販のフードの場合はパッケージに給仕量が記載されているものがほとんどになります。記載されている量を目安に運動量や太り気味であるかなどを考慮して、エサの量を決めていくとよいといわれています。

係数から計算する方法

年齢や月例、体質などの係数を使用して1日に必要なカロリーを割り出す方法です。次のような式を使用します。

  • 安静時の必要エネルギー=70×(適正体重)の0.75乗
  • 1日の必要エネルギー=安静時の必要エネルギー×ライフステージ係数

ライフステージ係数

  • 4ヶ月まで:3.0
  • 4ヶ月以降体重増加が止まるまで:2.0
  • 避妊・去勢をしている成犬:1.6
  • 避妊・去勢をしていない成犬:1.8
  • 肥満気味の場合:1.2~1.4

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エサのあげ過ぎ少な過ぎの見極めは?

計算やパッケージの記載を目安に適量を決めたとしても、消化機能には個体差があり必ずしもぴったりの量であるとは限りません。小食な犬に適量だからと無理に食べさせてしまうと、嘔吐や下痢を起こしてしまいかえって必要な栄養素を摂取できない状態になってしまうこともあります。

特にマルチーズは食べむらのある犬が多く、突然食欲が落ちてしまうことがあるので注意が必要ですね。個体差にあわせたエサの量の見極め方で1番よいといわれているのが便の硬さを見る方法です。

便が柔らかい状態が続く場合は与え過ぎ、逆にポロポロと硬い便が続く場合は少な過ぎだと考えられています。丁度よい便は硬さが耳たぶくらいの柔らかさで、拾うと便のあとが少し残るくらいがよいといわれています。

常に便の状態を確認しながらエサの量を調整してあげると、食欲が落ちてしまう前に防ぐことができるかもしれません。

月例や年齢によるエサの与え方

子犬の頃は体を作り成長に必要なカロリーと栄養素をとらなければならないので、高カロリーで栄養たっぷりのパピーフードが必要ですが、成長が止まっているのにパピーフードを食べ続けていると「気が付いたらぽっちゃりしてしまった。」ということになりかねません。

体重を適正に維持しながら必要な栄養素を摂るためには、月例や年齢にあわせてエサの与え方や回数を変えていく必要があります。

成長には個体差があるので犬それぞれにあわせた与え方は、犬の便の状態や体重の推移などを見ながら決めていく必要がありますが、一般的には次のようにいわれています。

2ヶ月~3ヶ月

このころに子犬を引き取った場合は、急な変化による胃腸障害を起こさないために、量や回数、食べ物の硬さなど基本的に引き取った時と同じようにして与えます。

自宅で出産した子犬の場合は、市販の離乳食やパピー用の高カロリーのフードを与えます。ドライフードの場合はお湯や犬用のミルクでふやかしてあげるようにしましょう。

食事の回数は3回~4回が目安になります。

4ヶ月~7ヶ月

ドライフードの場合は便の様子を見ながら少しずつ硬い状態で食べられるようにしていきましょう。おやつもこの時期から開始します。

食事の回数は2回が目安になります。

8ヶ月ころ

成犬として体ができてきて体重の増加がおさまってきます。成犬用のフードに変えていく時期ですが、いきなり変えてしまうと胃腸障害につながってしまいます。もともと食べているフードに少しずつ混ぜて慣らしていくとよいでしょう。

便の状態が変わらないようなら1週間くらいを目安に切り替えていくとよいようです。

食事の回数は2回が目安になります。

9ヶ月~7歳

できるだけ体重の増減のない状態を保つような食事を心がけます。成犬用のフードを与えていても体重が増えて行ってしまうような場合は、食事量を減らすかダイエット用のローカロリーの物に切り替えましょう。

その際はできればかかりつけの獣医師に相談し、適したフードをアドバイスしてもらうとよいですね。

食事の回数は2回が目安になります。

8歳以降

シニア期に入ってきて消化機能や噛む力が衰えてきます。ドライフードの場合はふやかすなどして柔らかい状態の物を与えるようにしましょう。フードは高タンパク低カロリーのシニア用のフードに切り替えていくとよいでしょう。

食事の回数は2回~3回が目安ですが、歯が抜けたりして1回に多くの量を食べることが難しい場合は、1回の食事量を減らして回数を増やしてあげるようにしましょう。

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季節による注意点はあるの?

食べむらのあるマルチーズの場合は季節による食欲の増減に注意しておく必要があります。特に高温多湿な夏には食欲が落ちてしまうことが多く、夏バテや熱中症の原因になってしまうことがあります。

季節にあわせた注意点を理解し、食欲にあわせてエサの与え方を工夫してあげるとよいですね。

季節もよく食欲が旺盛になる時期です。つい食べ過ぎになってしまう傾向があるので、カロリーを控えめにするとよいようです。

暑さにより食欲が減退しがちな季節です。食事の時間を比較的涼しい朝や晩の時間帯を選んであげるとよいでしょう。

また消化器官が弱りがちなので、ドライフードなどの場合はふやかしてから与えるなどの工夫も必要になります。

夏に消耗した体力を元に戻し寒い冬に向けてたくわえていく必要がある季節です。そのため他の季節に比べてややカロリーの高い食事をするとよいでしょう。

ただし夏のダメージが大きい場合は急にカロリーの高い食事にすると逆効果になることもあります。体調を見ながら食事の内容を決めていきましょう。食欲が戻らない、下痢が続いてしまうなど、夏の疲れがなかなか抜けないような場合は早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

抵抗力をあげ風邪や寒さに対抗できる体作りが必要な季節です。カロリーはやや高めでよいでしょう。

ただし寒さに備えて皮下脂肪を貯めて行く時期でもありますので、定期的に体重を測定し増加しすぎないように注意しながら与えるようにしましょう。

エサを食べない時の対処法は?

マルチーズの食事で1番気になることはエサをなかなか食べてくれない時に、どうやって食べさせてあげたら良いのかということだと思います。なかには飼い主さんが手で与えると食べるけれど、自分のエサ皿からは食べないなんてこともあるようですね。

犬がエサを食べたがらない理由としては次のようなことがあげられます。

  • ストレスによる食欲不振
  • 運動不足
  • わがままや食べ物の好き嫌いによるエサのえり好み
  • 夏バテなどの体調不良による食欲不振
  • 誤飲や歯の疾患、内臓疾患などの病気が原因の食欲不振

ではどのように対処していけばよいのでしょうか?犬がエサを食べない時の対処法としてよくいわれていることは次のとおりになります。

  • エサを与える時間を決め、食べていなくても時間が来たら下げることを、食べ始めるようになるまで続ける。
  • ヨーグルトやチーズ、鳥のささみ、生野菜などをトッピングしてあげる
  • ドライフードの場合はお湯や犬用ミルクなどでふやかしてから与える
  • 散歩の時間を長くするなど運動量を増やす
  • ドッグフードを変えてみる
  • 少しでも食べたら褒めてあげて食べることへの意欲が増すようにしてあげる

犬は2日~3日は食事をしなくても大丈夫だといわれていますが、食べていないエサを下げるのは不安なものです。犬によっては空腹で胃液を吐いても嫌いなエサは食べない犬もいるので、あまり続くと心配になってしまいますよね。

ある程度根気強く食べるように促してもエサを食べてくれない場合は、市販のエサを諦めて手作りのエサに切り替えてしまうのも1つの方法のようです。

ただし食欲がなく体力が落ちていってしまうような場合や、体重の減少が激しいような場合は病気である可能性が高くなります。また胃液を吐くような場合も吐いた物の状態や色によっては危険な場合もありますので、早めに獣医師に相談をするとよいでしょう。

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手作りエサを上手に活用して楽しい食生活を!

手作りエサというと大変なイメージがありますが、犬に与えてはいけない食品に気を付いていれば人が食べる物をうまく流用して作ることができるようです。手作りのエサを作る時の栄養素の割合は次のような割合がバランスのとれた状態だといわれています。

  • 動物性タンパク質:野菜:炭水化物=3~5:3~5:1~3

市販のドッグフードを食べてくれる時は市販のものを、食が落ちてきた時には手作りのエサをなど、あまり無理にならない範囲で愛犬と一緒に楽しく食事を楽しめるようにすると、自然に犬の食もすすむようになるのではないでしょうか。

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