2017年5月17日更新

マルチーズって臭いがするの?マルチーズの体臭ついて

ペット生活

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編集部

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犬を飼う時に気になることの1つが犬の臭いですね。最近の犬の飼育は室内で一緒に生活するスタイルが主流になっているので、尚更家の中にこもる犬の臭いを気にする方が増えているようです。「できれば犬の臭いが気にならない犬種を飼いたい。」という話しもよく聞きます。今回はマルチーズの臭いについて調べてみました。

 

マルチーズは体臭が強いの?

マルチーズの臭いで調べてみるとほとんどの場合が臭いはしないもしくは弱いと書いてあります。臭いの感じ方は人によって異なるのでなかにはマルチーズの臭いが気になるという書き込みもありましたが、マルチーズは臭いが弱い犬種だというのが一般的なようです。

マルチーズの純白の絹のような被毛はシングルコートという構造をしています。犬の被毛は大きく分けてダブルコートとシングルコート2つのタイプがあります。

シングルコートとは温暖な地方で育種改良された犬が多く、冬の寒さから体温を守る必要がないため、被毛の中の風通しが比較的よい毛の構造になっています。代表的なところではプードルやマルチーズ、ヨークシャー・テリア、パピヨンなどがシングルコートの犬種となります。

それに対してダブルコートは上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の2層構造となっており、寒冷地で育種改良された犬が多いため、下毛によって体温を守るような構造になっています。代表的なところではコーギー、ポメラニアン、スピッツなどがダブルコートの犬になります。

このようにダブルコートの犬種はシングルコートの犬種に比べて、被毛の中に風を通しにくい構造になっているため臭いが被毛の中にこもりやすく、一般的にはダブルコートの犬種よりもシングルコートの犬種の方が臭いは弱いといわれています。

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犬の体臭とは?

人でも犬でも主な臭いの原因はそれぞれが持つ体臭ですね。では体臭とは一体なんの臭いなのでしょうか?

人の臭いでよく気にされるのは腋の下の臭いいわゆる腋臭ですね。特に夏になると臭いが気になることが多くなるようで、さまざまな対策グッズのCMが流れます。なぜ夏になると臭いが気になるようになるのでしょう。

体臭の原因は人も犬も同じでフェロモンを含んだ臭いの強い汗と皮脂が結びつき、その皮脂を含んだ汗が酸化することで脂肪酸へ変化し、その脂肪酸を好む菌が繁殖することで臭いが発生します。つまり汗を多くかく夏は他の季節に比べて臭いが強くなるということなのです。

犬の体臭も人の体臭と同じ原理で臭いが発生します。人と犬の違うところは、人が臭いの強い汗をかく汗腺が腋の下などの限られた場所にしかないのに対して犬は全身にあるため、犬の方が人よりも臭いが強いということです。

具体的には次のようになっています。

エクリン腺

主に体温調整のための汗腺で、人の場合は全身にあるのに対して犬の場合は足の裏や鼻の頭などの限られた場所にあります。そのため犬は汗による体温調整が苦手だといわれているのです。このエクリン腺からの汗は、ポップコーンと形容されるような少し香ばしいような臭いを発します。ソファーや絨毯など犬が歩くような場所の家具が臭う原因はこのエクリン腺からの臭いによるものだといわれています。

アポクリン腺

この汗腺が臭いを発する汗腺で、人の場合は腋の下などの特定の場所にだけあるのに対して犬の場合はほぼ全身にあります。このアポクリン腺から分泌される汗にはフェロモンが含まれており、エクリン腺から分泌される汗よりも臭いの強い汗になっています。

このフェロモンを含んだ臭いの強い汗を分泌するアポクリン腺は、もう1つの臭いの原因である皮脂を分泌する皮脂腺とつながっています。

そのためアポクリン腺から分泌される汗は2つの臭いの原因である、フェロモンと皮脂が混ざった状態で分泌されることになり、この汗が酸素に触れて酸化し脂肪酸へと変化し、その脂肪酸を好物とする雑菌が繁殖することによって強い臭いを発する体臭となるのです。

 

体臭を予防する方法は?

人にとっては悪臭ですが犬にとって体臭は自分を確認し、他の犬に自分をアピールするために必要な臭いです。つまりマルチーズは体臭が弱い犬種だといっても、まるきり体臭がないということではないのです。

日々のケアを怠れば体臭が弱いマルチーズでも、その犬の持つ臭いが強くなっていきます。犬の体臭を予防するためには日々のケアを正しく行うことが大切です。

体臭に効果がある日々のケアをご紹介しましょう。

ブラッシング

マルチーズはシングルコートという毛質をしており、毛が抜けにくく長く伸び続ける特徴があります。そのため毎日しっかりとブラシングをしてもつれを梳いて、長い毛に絡まっているゴミやノミ・ダニなどの寄生虫を取り除くことが大切になります。

できれば1日1回コミュニケーションを兼ねてブラッシングをしてあげるとよいでしょう。

マルチーズのブラシングはまずスリッカーブラシやピンブラシで全身の被毛の流れを整えて、毛玉やゴミなどを取り除いていきます。特にもつれやすい耳の周りや足のつけ根などは、皮膚がひきつれないように毛の根元を抑えてブラッシングしてあげるとよいようです。

スリッカーブラシを使用する場合は皮膚に強くあててしまうと皮膚を傷めてしまうので、力を入れずに肌に平行に梳いていくように気を付けましょう。

最後にコームを使用して梳き残しがないか確認しながら被毛の艶をあげて仕上げます。

シャンプー

  
シャンプーですが臭いが気になるからといってあまり頻繁におこなうと、雑菌から皮膚を守るために必要な皮脂まで落としてしまうことになり、かえって臭いの原因になってしまうことがあります。

適切なシャンプーの頻度は犬の皮膚や被毛の状態によって異なりますが、おおよそ月に1回~2回のシャンプーが理想的なようです。

マルチーズの場合は特にお尻の周りや股の間の毛は排せつ物が付いて残っていることがあり、臭いの原因になるようです。シャンプーの際には特に注意して洗ってあげましょう。

食事を見直す

マルチーズの臭いの原因である皮脂は、脂質やたんぱく質の多い食事を続けると、分泌が増加する傾向があるようです。特に動物性の脂肪は皮脂の分泌を盛んにしてしまうようで、動物性脂肪が多く含まれたフードやおやつをあげていると分泌が促進されてしまうようです。

「少し臭いが気になる。」「なでると手がベトつく。」など気になる症状がある場合は、食事やおやつの内容を見直して脂質とタンパク質の少ないものへ切り替えていくとよいようです。

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その他の臭いの原因

犬の場合は体臭以外にも気を付いておきたい臭いがいくつかあります。なかには放置しておくと病気につながってしまう臭いもありますので注意が必要です。

主な臭いの原因は次のようになっています。

目やに涙やけの臭い

長毛のマルチーズの場合に多いのが目の周りの涙やけによる臭いです。

目の周りにいつも目やにや涙やけがあるとその部分の皮膚や被毛が濡れた状態が続いてしまい、そこに雑菌が繁殖し臭いを放つことがあります。長毛種の犬種の場合は毛が目に入りやすく、涙やけを起こす犬が多いようです。

できれば1日数回目の周りをチェックして、気になる場合は優しく拭いてあげるとよいでしょう。

耳の臭い

半立耳か垂れ耳のマルチーズの場合に1番気を付けてあげたいのが耳の臭いです。

特にマルチーズの場合は耳の中の毛が多く、ケアをしないと耳が半分以上毛で埋まってしまうような状態になってしまいます。耳の毛が多い状態にしておくと、汚れがたまりやすく臭いの原因になることが多くなります。

毎日のブラッシングの際に一緒に耳の中をチェックして、定期的に耳毛を抜いて耳の掃除をしてあげましょう。

耳毛を抜くためにはイヤーパウダーやカンシ、イヤーローションなどの道具が必要です。自分で抜くのが心配な場合は、定期的に動物病院で抜いてもらうとよいでしょう。成犬になってから始めると嫌がって施術が難しくなるので、小さな頃から行うとよいようです。

耳毛の処理をした後で黒くベタッとした耳垢がたまっている場合は、耳そうじ専用のウェットティッシュなどのケア商品を使って耳の汚れを拭いてあげます。この耳垢が悪臭の原因になるので、できるだけ綺麗にふき取ってあげましょう。

ただあまり奥の汚れは無理に取ると鼓膜を傷めてしまう可能性があります。汚れがひどい場合や耳の奥が汚れているような場合は、獣医師やトリマーなど専門の知識のある方にお掃除をお願いするのがよいでしょう。

定期的に耳の掃除をしているのに耳からの悪臭がおさまらない場合は、外耳炎などの耳の病気を発症している可能性があります。できるだけ早めに獣医師の診察を受けるとよいですね。

歯周病などによる口臭

特に老齢になるにつれて気になってくる口臭ですが、原因は歯についた歯垢です。歯垢は歯についた食べかすに菌が付着し繁殖したもので、この歯垢が石灰化したものが歯石になります。この歯垢から歯石ができることを繰り返すことによって、歯茎や歯自体に菌が繁殖し炎症などをおこすのが歯周病です。

歯周病を予防するには毎日のデンタルケアで歯垢をためないことが大切です。そのためにはできるだけ小さな頃から歯磨きのトレーニングをし、歯磨きに苦手意識をなくしておくとよいですね。またデンタルガムなどを使用するのもよい方法でしょう。

それでもなかなか完全に防ぐことは難しいものです。少しでも異臭を感じたら早めに獣医師に口腔内チェックをしてもらうとよいでしょう。

肛門腺からの臭い

犬が自分の臭いを付けるための臭いを貯めておく袋を肛門腺といいます。肛門腺は字のごとく犬の肛門付近にあり、排泄と一緒に臭いを排出する仕組みになっています。

ただうまく排出されていないような場合、お尻のあたりから強い臭いを放ち始め、放っておくと破裂してしまうこともあります。肛門腺はトリミングの際や動物病院などで絞ってもらうことができますので、定期的に絞ってもらい臭いの軽減につなげるとよいでしょう。

食事の後・排泄の後は要注意!

マルチーズのような長毛の犬種の場合はエサを食べた後や、水を飲んだあと口の周りに汚れが付いてしまいます。特に子犬のころのふやかし食や、缶詰のような柔らかいエサを与えている場合、口の周りの毛にエサの汁やエサがこびり付いて臭いの原因になることがあるようです。

食事の後には濡れたタオルで口の周りを拭いてあげましょう。エサが毛に絡んでしまっているような場合は、コームを使用して梳かしてから拭いてあげましょう。

また排泄の時もウンチやおしっこが毛について残ってしまうことがあります。気が付かずにそのままにしておくと毛に絡まって乾いて、臭いの強い毛玉ができてしまいます。排泄の後はお尻の周りや股の間を塗れたタオルで拭いてコームで梳かしてあげましょう。

もしもエサやウンチが毛についていることに気が付かずに毛玉ができてしまった時は、無理やり引っ張って取るようなことは皮膚を傷めてしまうのでやめましょう。まず毛玉を濡らしてふやかして、十分に柔らかくなってからコームで梳いてほぐしてあげます。ほぐした後で汚れを綺麗にふき取って、もう1度からまないようにコームでといてあげましょう。

最近では汚れやすい口やお尻、股の間の毛を短くカットするスタイルも多くなってきています。家庭犬としてドッグショーなどへの出陳を考えていない場合は、臭いを予防して被毛を清潔に保つために定期的に短くカットしてあげるのも1つの方法ですね。

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いつもの臭いを覚えておきましょう

前にも書いたとおり犬の臭いは人にとっては悪臭でも、犬にとっては自分を認識するための安心できる臭いでもあります。あまり神経質になって消臭をするよりも、ほんのりと犬の臭いがする環境の方が、愛犬にとっては落ち着ける心地よい環境かもしれませんね。

また臭いの中には皮膚病や内臓疾患などの病気が隠れている可能性があるものもあります。消臭に気を付けるだけでなく健康な時の愛犬の臭いをよく知っておき、いつもと違う臭いにすぐに気が付いてあげることも病気の早期発見のためには大切なことです。

ブラッシングなどのケアを通じてコミュニケーションを深めながら、健康な状態の犬の臭いを覚えておくとよいですね。

 
 

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