2016年11月21日更新

【動物看護師が解説】ヨークシャーテリアにトリミングは必要か、被毛のお手入れ方法は?

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

小型ながら活発で遊び好きな明るい性格であるヨークシャーテリア(以下、ヨーキー)。人懐こく、運動量は少なくて済むことから室内飼いには最適で人気な犬種でもあります。最近は短く被毛をカットしているヨーキーが多いので、本来は長くまっすぐ伸ばした美しい被毛が特徴の犬だということは知らない飼い主さんも多いでしょう。トリミングの頻度や日々のケアはどのように行えばよいのでしょうか?

 

絹のような長い被毛が特徴

上に書いたように、地面に着くほどの、まっすぐで長い被毛が特徴の犬種であり、本来はトリミングを必要としません

ヨーキーの被毛は毛質が良く、毛色も輝くように美しいことで昔から愛されてきました。しかし、被毛を伸ばし続けることは非常に大変なことであり、毎日被毛を傷付けないように全身をブロック分けしてラッピングをしたり、ブラッシングをしなければいけません。

ドッグショーなどに出場するヨーキーは日々丁寧にケアをされているため、そのようなことが出来ますが、普通の家庭ではそんな手間のかかることはできません。そのため、現在では生活しやすいように被毛を短くカットしている家庭が増えてきています。

定期的なトリミングが必要

放っておいたままにすると、あっという間に被毛が伸び、地面にするようになってしまいます。それ以上伸びることはありませんが、それでは散歩や排泄の際にとても不便ですよね。被毛にゴミが絡んだり、毛玉が出来たりするので定期的にトリミングに行って、生活しやすいようにカットするのが良いでしょう。

頻度は飼い主さんの好き好きです。また、長いままで保ちたいと思う飼い主さんもいて、人間の髪の毛を結ぶようにして被毛をまとめることがありますが、自己判断で結ぶのはあまりよくありません。ヨーキーの皮膚は非常に薄く、結ぶ際に知らず知らずのうちに皮膚を引っ張ったりしている可能性があります。

引っ張ったまま数日経つと、皮膚が血流不足になり腐って穴が開いてしまったりします。緩めに結べば最初は大丈夫ですが、動いたりしているうちにキツくむすばってしまうこともありますので、まとめたい場合はプロのトリマーさんにやってもらうと良いでしょう。

 

ブラッシングは必要な部分だけ

普段から短くカットしている場合は、特に全身を毎日ブラッシングする必要はありません。

ただし、被毛自体が柔らかく細いため、動くときに擦れる部分は日常的にブラッシングした方が良いでしょう。脇の下や、耳の後ろ、内股は特に毛玉ができやすい部分なので注意して観察しましょう。また、トリミングの際にお腹の毛を刈っていない場合は排泄の汚れ(オスの場合)や散歩の汚れで毛もつれが出来ることがあるので、お腹も毛束のようになっていれば少しブラシを通してあげると良いでしょう。

あまり強くやるとお腹の皮膚を傷付けますので、なでるようにブラッシングしたあと、引っかかってブラシが通らない部分だけ念入りにとかしてあげましょう。

ケアも少なく、比較的飼いやすい犬種

被毛を長く伸ばしている場合は、日々のケアが非常に重要であり、かなりの手間がかかってきますが、特にこだわりはなく短く切ってしまっても大丈夫であれば自宅で頻繁にケアをする必要もありません。

また、シングルコートと呼ばれる換毛期(夏毛と冬毛の入れ替わり)が目立ってない犬種なので、普段から抜け毛が少なく、部屋の掃除も楽でしょう。身体は小さく病弱に思われることもあるかもしれませんが、テリアの血を引いているので活発で強気、先天的な病気が無ければ大きな病気を抱えることも少ない犬種です。現代の室内飼い環境に非常に適していて、初心者にはオススメな犬種といえるでしょう。