2016年11月23日更新

【動物看護師が解説】シーズーにトリミングは必要か、被毛のお手入れ方法は?

幅広い世代の飼い主さんから愛されているシーズー。お年寄りと暮らしていればゆったり大人しく、活発な子供と一緒に育っていればおてんばで遊び好き、人へ順応する能力が非常に高いと言えるでしょう。特別気が強いわけでもないので、しつけもしやすく犬を初めて飼う人にもおすすめできる犬種です。全身比較的長い被毛で覆われていますが、トリミングや自宅でのケアはどのように行えばよいのでしょうか?

本来は伸ばしたままでいる犬種

本来、シーズーはトリミングをしない犬種です。顔や体の被毛を伸ばし、額の位置にリボンでくくったりするのが一般的な姿でした。

しかし、家庭犬として飼われることが増え、被毛を地面に擦ったままでは生活の質が落ちることから、管理のしやすい短いカットスタイルを普段から行うようになりました。そこから現在までほぼすべての家庭がシーズーをトリミングするようになり、本来の姿を知る人は少なくなっています。

身体の被毛は短くカットしていても、額にリボンを付けた姿が可愛らしいので頭の毛だけ伸ばしている飼い主さんもいらっしゃいます。どんな姿にするのであっても、飼い主さんや愛犬が生活しやすいのであれば本来の姿とは違っていても何も問題はありません。

眼が大きく鼻が低いので注意が必要

顔の毛を長く伸ばしてくくっていて、毎日結び変えていれば問題ないのですが、短く切っている場合はトリミングの間隔を継続的に一定に保つことが必要です。

シーズーの顔をカットするとき、鼻筋の部分の毛も短くカットしますが、そこが伸びて来てしまうと大きな眼に毛先がかするようになります。そうすると角膜に傷がついたり、毛先の雑菌が眼の中に感染し、炎症や潰瘍を起こす危険性があります。そうならないためにも、顔カットだけでも2週間に1度は通った方が良いでしょう(伸びる速度には個体差があります)。

頻繁に行くのが億劫で、そこは自分で切ろうとする飼い主さんもいますが、この部分は非常に眼が近く、かなり危険な作業になるので、慣れていないプロ以外の人が行うには安全とは言えません。絶対に安易に行わないようにしてください。

ブラッシングは必須

シーズーは長く伸ばしていても、短くカットしていても、ブラッシングは必須の犬種になります。

毛質が柔らかく絡みやすいので、2日ブラッシングしないだけでも毛もつれや小さな毛玉が出来てしまうと考えてよいでしょう。特にお腹、脇の下、内股、耳の後ろは毛玉ができやすい部分になりますので、かならず毎日触って確認して、毛が固まっているようであれば少しずつ、皮膚を伸ばさないようにといていきましょう。

あまりに毛玉が大きくなっていてハサミで切った方が早い!と思う気持ちもわかりますが、ハサミを使う場合は自宅では絶対に行わないでください。毛玉の除去をしようとして、皮膚まで切ってしまう事故は非常に多いです。ブラシでとけない毛玉ができてしまったら、動物病院かトリミングサロンへ行って、プロの方に除去してもらいましょう。

手間はかかるが、おとなしいので作業時間は短い

もちろん個体差はありますが、シーズーの気質は優しくおっとりしているので、トリミングをする際に嫌がって暴れまわる個体は少ない印象にあります。ましてや自宅で飼い主さんとリラックスしている時間であれば、膝の上に抱きながらスキンシップの一環としてブラッシングをしても、非常に楽に作業ができるでしょう。

毎日全身ブラッシングしようと意気込まなくても良いので、一日1部分ずつ丁寧にブラッシングしてあげましょう。ただし、毛玉の出来やすい部分は毎日触ってチェックしてあげてくださいね。

 

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

この記事が気に入ったらいいねをしよう!

関連記事

抜け毛対策ってどうしらいいの?柴犬のブラッシング方法について

「柴犬飼ってみたい!でも・・・、家で飼うなら抜け毛が心配。」そんな声をよく聞きます。犬の健康を考えると室内で飼ってあげたいところですが、室内で犬を飼う時に1番の心配なのは抜け毛の問題ですね。……

犬のブラッシング

【ペットシッターが解説】ペキニーズとの暮らしで注意すること

ペキニーズの性格と性質 性格 ペキニーズは、もともと中国の宮廷の中で飼育されてきた犬種です。 その血は、現代でも性格としてしっかりと現れていて、マイペースながらも、プライドがと……

犬の毛のお手入れ

犬の毛を剃るとどうなる?犬のサマーカット・夏のトリミングについて

夏は暑くて、むしむししますよね。私たち人間は、夏になると気候に合わせて洋服を変えたりプールに行ったり、ヘアーを短くカットしたりできますが、犬はそのような事ができません。 犬も暑い!と思……

犬のブラッシング

【お掃除簡単!】愛犬・愛猫の抜け毛対策おすすめ10選

家に犬や猫がいると、換毛期は特にですが、日常的にも抜け毛対策が大変です。服やじゅうたん、その他の床の上、布団……いろいろなところに抜け毛が付いて、困った経験がある方は多いのではないでしょうか……

犬の毛のお手入れ

【動物看護師が解説】マルチーズにトリミングは必要か、被毛のお手入れ方法は?

体が小さく華奢で、真っ白なその姿はまるでぬいぐるみのようで、とても可愛いマルチーズ。成犬になっても、抱っこが苦にならない位の体重なので、高齢の飼い主さんにも人気の犬種です。見た目とは裏腹にと……

犬のブラッシング