2016年9月12日更新

9月は防災月間!ペットとの防災避難についてもう一度考えておきませんか?

9月は防災月間です。震災に直面すると冷静さを失います。それは人も動物たちも同じです。

大切な家族の一員の犬・猫たちとどのように避難をするのか。どんなことが想定されるのか。何が必要なのか。東北・熊本の震災以降、様々な情報が共有されています。何かが起きてからではなく起こる前から備えておくべきことを家族で話しあいましょう。

ペットとの同行避難について、避難生活でストレスが溜まってしまうペットのためにできることをお伝えします。

まずは自身の安全を確保する

災害が発生したら、まずはご自身の安全を確保しましょう。飼い主が無事でなければ犬猫の安全は守れません。犬猫の防災は全て飼い主が責任をもって対応することです。

生活地域の避難情報を確認

どの地域にも避難マニュアルが準備されています。生活している「避難マニュアル」などを家族全員で確認しておきましょう。

同行避難と同伴避難

同行避難と同伴避難。どちらも似たような言葉ですが違います。

ペット同行避難場所

人間と同じ避難スペースに犬猫たちが入る事はできません。屋外もしくは人間の避難スペースとは異なる場所にいてもらうことになります。

ペット同伴避難場所

人間と同じ避難スペースに犬猫も一緒にいられる避難場所。

犬猫たちと守るために備えておきたいこと

環境省発行「備えよう!いつも一緒にいたいから ペット動物の災害対策
」も参考にしてみてください。

犬猫たちは想定外の動きをすることが…防ぐ二次被害


迷子札は着用していますか?
室内では着用していない場合、マイクロチップの導入や、普段から迷子札だけは着用し犬猫が迷子になってもすぐに探してあげられるように備えましょう。

震災はペットが飼い主と一緒にいるときに起こるとは限りません。実際に建物が崩壊して逃げ出す、恐怖からパニックになり逃げ出すことも多くあります。

普段の生活の中での備え

ゲージやキャリーバックは安心できる場所

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今の日本では、「同行避難」が推奨されており、この「同行」というのは、ペットと一緒に避難をするということを示していて、飼い主と一緒の避難場所にいられるわけではありません。

※ペット同行避難受け入れ可否は地域によって異なります。

震災後は精神的にも不安定になる子がとても多いです。そんな中不慣れなゲージに入りご家族が見えない生活になれば体調を崩しやすくなりますし、吠えにもつながります。

避難生活の中でキャリーやゲージに入ることがペットにとって安心につながるように、普段から「好きな場所」「安心できる場所」として慣らさせてあげましょう。

何でも食べられる


普段食しているご飯が必ずしも手に入る環境ではありません。

特に震災直後は、人の食べ物が優先的に届きます。普段からドライフードも手作りご飯も、何でも食べられるようにしてあげることも必要であると考えています。

食事制限などがある場合は、限定された食事はなかなか手元に届かない状況が続くことを想定し、それなりのストックを準備しておきましょう。

普段から犬猫を清潔に保つ


被災時に限ったことではありませんが、普段からのみやダニ、感染症などの予防をしておきましょう。

犬や猫がいますよというサイン


東北震災震災では、一緒に避難することができず家に置き去りになってしまったペットたちを探す救済活動が行われました。外からペットがいることがわかるものを日頃から提示しておくのも早期救済につながります。

普段からの飼い主のマナー遵守

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避難場所には、動物が苦手な人達もいます。動物が苦手な人達が更に動物嫌いにならない様に、普段の暮らしの中で飼い主である私たちがマナーを守り、みんなで助け合うときにこそ受け入れてもらえる様に心掛けることも大切なことです。

災害時に備えておきたいもの

必ず備えておきたいもの

  • 療法食や薬
  • キャリーケース
  • 5日分以上のご飯とお水(食器)
  • 予備のリード類
  • ペットシーツやタオル類
  • 排泄物処理用具(猫の場合使い慣れた砂) など

同行避難ができなかった場合に備えて

  • 飼い主の連絡先をゲージなどに貼付(迷子札の常時設置)
  • 犬猫の写真や登録証NO.の控え
    (ペーパーベースで。ライフラインが途切れた場合印刷などはできません。)
  • ワクチンなどの証明証をまとめて保管 など

その子に必要なものを準備しましょう。

ペットと一緒に避難


「一時避難」のつもりであっても、長期間戻れなくなる、一時帰宅さえも許可されなくなることもあります。

また家族と一緒にいられることが犬猫たちにとって何よりの安心です。それは人にも言えることです。震災が起きたときの状況にもよりますが、避難が必要な場合は、必ずペットと一緒に同行しましょう。

犬猫の状態を良くみてあげましょう

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今年起きた熊本での震災時、ある動物病院では熱中症の犬猫が増えたという状況がありました。

断水をしている被災地。十分なお水も確保が難しく普段と同じ治療ができるという状況ではありません。普段と違う環境や状況から、犬や猫も体調を崩しやすくなっています。

特に「高温・高湿度」に十分気をつけて普段以上に犬猫の体調を気にかけてあげましょう。また、普段の呼吸数や脈拍数を把握しておくと、異常にも早期に気がつくことができます。

呼吸数:リラックス(寝ている)時の胸の上がり下がりを1回として計測(1分間)
脈拍数:後足の根元(鼠径部分)に脈を感じる部分があるのでそこに指をあてて計測(1分間)

不安になっているペットのためをリラックスさせる方法

震災時は、犬猫たちはいつもと違う環境(特に地震などに敏感に反応します)に想像以上のストレスを受けています。

ご家族が不安でいっぱいな状態でいると逆にその不安も伝わってしまいます。「大丈夫だよ」などと声をかけながら愛犬との時間をいつも以上につくってあげてください。

お手当てでリラックス

いちばん簡単なマッサージであり究極のマッサージです。
熱があるとき、お腹が痛いとき、母親が手の平を額やお腹に当ててくれるだけで安心したという経験はありませんか?

犬猫たちが不安そうな時、怯えている時、受け入れてくれそうであれば、胸(心臓の部分)やお腹にそっと手を当ててあげましょう。
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温もりや愛情、安心感などが伝わりリラックスができます。

また血行もよくなり、ストレスから低下しがちな治癒力アップにもつながります。触れ合うことで犬にも人にも「オキシトシン」といわれるホルモンが分泌されていることがわかっています。オキシトシンが相互に分泌されること絆もより深まります。

ストレス解消マッサージ

お臍から指2本分くらい下にある「丹田」という場所があります。
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心や頭の中にあるイライラを丹田におろすイメージをしながら「丹田」のあたりを手の平で「の」の字をかくように優しくくるくるとマッサージします。
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まとめ


東北の震災以降、ペットとの避難に備えてという意識が高まっていますが、「やらなければいけない」「やっておいた方がいい」と理解はしていても、どれだけの方が実際に備えられているでしょうか。

震災はいつ起きるかわかりません。止めることもできません。大切な愛犬・愛猫の命を守るのは私たち飼い主です。まずは、家族が安全を確保できる備え。そしてペットを守る備え。まだ準備できていない方も、この機会にぜひご家族で話しあってみてくださいね。

高橋 佐奈



ドッグケア

ドッグマッサージサロン&School kukulu* 代表。 愛犬をきっかけに犬のホリスティックケアという世界を知り、ドッグマッサージ、犬の介護・リハビリについて学ぶ。 犬の心も身体も「楽」になってほしいという想いで「緩めるドッグマッサージ・犬のエクササイズ・メディカルアロマ」を取り入れたサロンをスタート。 毎日愛犬と過ごすご家族ができるケアをセミナーではお伝えしています。

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