2016年11月24日更新

【動物看護師が解説】ゴールデンレトリバーにトリミングは必要か、被毛のお手入れ方法は?

温厚で人懐こく、利口なのでCMやドラマなどで目にする大型犬の多くがゴールデンレトリバーですよね。優しいその顔からは想像できませんが、実は鳥猟犬として昔は活躍していました。とはいえ、狩るのは犬ではなく主人であり、打った鳥を回収する役目だったそうです。そして、その名残で今もボール遊びなど、物を運ぶ遊びを好む個体が多いといわれています。泳ぎが得意な個体も多く、水の中に入っても体温を奪われないように被毛が密に生えていますが、その手入れはどのように行えばよいのでしょうか?

本来であればトリミングは必要ない

ゴールデンは比較的被毛の長い犬種ではありますが、生活に支障が出るほど長く伸びる事はないので、定期的なトリミングは必要ありません。しかし、お腹や尾の飾り毛が排泄や散歩の汚れで手入れが面倒になることも多いため、部分的なトリミングをしている飼い主さんもいらっしゃいます。特に雄の場合は、尿がお腹の毛についてそのまま放置していると、皮膚炎や悪臭を放つ原因にもなるため、お腹周りの毛だけでもバリカンで刈り取ってしまうと手入れがとても楽になります。

本来はトリミングが必要ない犬種であっても、カットをしてはいけないわけではないので、手入れが大変に感じるのであれば短くしてしまうのがよいでしょう。

自然乾燥は絶対にしない

大型犬はサロンに連れて行ってシャンプーをしてもらうと、それだけでもかなりのお金がかかってきますよね。毎月高いお金を払うのであれば、自宅でシャンプーしてしまおうとする飼い主さんもいらっしゃると思います。

自宅でシャンプーすることは悪いことではないのですが、大型犬で、更に毛量もかなりあるので、ドライヤーはせずに晴れた日は外に出して自然乾燥させることもあるでしょう。しかし、ドライヤーをせずに自然乾燥を続けていくと、足の指の間や内股、脇の下、耳の先などが壊死して黒く変色していく可能性もあります

自然乾燥はドライヤーで乾かすよりも時間がかかり、更に根元や皮膚まできちんと乾燥しないことにより、皮膚が蒸れて炎症の引き金になることがあります。たった一回の炎症では壊死して皮膚が無くなることはありませんが、それを長らく何度も繰り返すと皮膚が無くなっていくことがあります。特に耳のフチは壊死しやすい場所です。

自宅でシャンプーをするのであれば、大変だとは思いますが、きちんとドライヤーで乾かしてあげるようにしましょう

換毛期には激しい抜け毛も

ゴールデンは上毛と下毛をもつダブルコートで、冬が下毛を豊富に蓄え、夏にはそれを抜き落とします。この時期の抜け毛は相当なものになるので、春先から夏にかけては頻繁なブラッシングをおすすめします

ブラッシングで少しでも抜け毛を除去することができれば、愛犬が動く度に抜け毛が舞う、ということも回避できるでしょう。ただし、ブラッシングだけでは追い付かないようであれば、トリミングサロンでレーキングと呼ばれる下毛の除去作業を行ってもらうとかなり掃除や手入れの手間がかからなくなります。被毛のカットはしなくても、換毛期の前後はレーキングに定期的に通うのも、飼い主さんの掃除の手間も省けて良いかもしれませんよ。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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