2016年11月19日更新

【動物看護師が解説】キャバリアにトリミングは必要か、被毛のお手入れ方法は?

大人しく、優しい性格のキャバリアは、小さな子供のいる家庭から、老夫婦まで、かなり幅広い世代で愛されている犬種です。個体によっては、活発で遊び好きなこともありますが、ほとんどは1日をゆったり過ごし、飼い主さんの側を離れない、とても従順な犬です。体の被毛はすっきりして見えるものの、耳や尾の毛は豊富で、トリミングや自宅でのケアはどのように行えばよいのでしょうか。

トリミングは必要ない

キャバリアは被毛が長く伸びる犬種ではないので、本来であればトリミングは必要ありません。

しかし、耳の毛が長すぎて食事の際に邪魔になったり、四肢の裏に生えている飾り毛が邪魔だったり、生活しにくくなっている場合は、毛先を整えたり、短く切ってしまっても構いません。個体によっては、体の毛もかなり伸び、カールがかっている被毛を持つこともあるので、見栄えを良くするためにトリミングをすることもあるようです。

本来トリミングをしない犬種だからといって、ハサミやバリカンを使用してはいけないわけではありません。飼い主さんや愛犬が生活しやすいようになれば、トリミングするしないを自由に選択して構いません。

耳が分厚いので定期的なケアを

キャバリアは元々耳の皮膚が分厚く、重い耳をしています。そのため、耳の中は蒸れやすく、一度炎症を起こすとなかなか治らなくなってしまいます。湿気が多い状態だと細菌なども繁殖しやすく汚れやすくなるので、3日に一度程度は耳の穴の周りを濡れたコットンで優しく拭くなど、清潔を保つためのケアが必要になるでしょう。

梅雨や夏は特に湿気が多いので、いつも以上に注意が必要です。耳を拭く際は、綿棒は使わず、清潔なコットンに水や耳洗浄液を付けて、指に巻いて、耳の穴を拭うように拭きましょう。黒や茶色の汚れがついていなければ、行わなくても大丈夫ですが、匂いを嗅いでみて臭いを感じるようであれば汚れが目に見えなくても、ふき取ると良いでしょう。

綿棒を使って耳の穴の奥まで掃除しようとすると、耳の中を傷付ける恐れや、耳垢を奥に押し込めてしまう可能性もあるので、自宅で自己判断で行うのはやめましょう。耳の周りを拭いても耳を痒がったり、臭う場合は、かかりつけの動物病院へ連れて行き、耳の中を見てもらうと良いでしょう。

ブラッシングは頻繁に

被毛はそれほど長くなく、毛玉になるほどではありませんが、週に2、3回は自宅でブラッシングをすると良いでしょう。個体によっては毛玉になるほどの長さと毛量があることがありますから、そういった場合はできれば毎日ブラッシングをしましょう。脇の下やお腹、内股、耳の後ろは特に毛玉が出来やすい部分なので、その部分だけでも毎日ブラシを通してチェックするようにしましょう。

キャバリアは上毛と下毛を持つダブルコートなので、冬は下毛を密集させ、春から夏にかけてその下毛を抜き落とします。これを換毛期と呼びますが、この時期はどんな毛の長さ、毛量であっても、毎日ブラッシングしましょう。換毛期は非常に多くの抜け毛が出るので、愛犬が動くたび、身体を身震いする度に、掃除が必要になるほどになるでしょう。少しでも抜け毛を減らすためにも、ブラッシングをしてある程度除去してしまえば、そういった状況を回避することができます。

毎日ブラッシングをするのが億劫な場合は、トリミングサロンに行ってレーキングという下毛除去作業をしてもらうのも良いでしょう。ブラッシングよりも多くの抜け毛を除去できて、スッキリした姿で帰ってきます。お金はかかってしまいますが、時々プロの眼で愛犬を見てもらうと、普段気付かなかった体の変化などを指摘してもらう機会になりますので、オススメですよ。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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