2016年10月22日更新

腹時計もばっちり!肥満に注意が必要なパグのエサの量について

額に刻まれた深いしわがいつも困ったような顔に見えるパグ。食べることが大好きで時間がくると「頂戴!」と催促する犬もいるとか。エサをしっかりと食べてくれることはよいことですが、太りやすい体質なので与え方や量には注意が必要なようです。そんなパグについて、エサの適量や食べさせ方などについて調べてみました。

パグのエサの適量は?

前にも書いているとおりパグは食欲旺盛な犬が多いといわれています。なかには神経質で食の細い犬もいるようですが、おおかたは与えたら与えただけ食べてしまうような犬が多いようですね。

よく食べてくれることは健康を維持するうえでも大切なことですが、パグの場合は体質的に脂肪が付きやすく肥満になりやすいので、エサの量や与え方には注意が必要だといわれています。

まずはパグのエサの適量を知っておきたいところですね。エサの適量の割り出し方には色々な方法があります。ここでは一般的によく用いられる算出方法をいくつかご紹介します。

体重から割り出す方法

おおよそ体重の2.5%の量が適量といわれています。カロリーでいうと体重1kgあたり50~110カロリーの計算になります。

ただしこれは成犬の場合の計算になるので、成長期の子犬の場合は約2倍、逆にシニア期の犬の場合は2~3割少なめに与えるとよいといわれています。

パッケージの記載量を目安にする

市販のフードの場合はパッケージに給仕量が記載されているものがほとんどになります。記載されている量を目安に運動量や太り気味であるかなどを考慮して、エサの量を決めていくとよいといわれています。

係数から計算する方法

年齢や月例、体質などの係数を使用して1日に必要なカロリーを割り出す方法です。次のような式を使用します。

  • 安静時の必要エネルギー=70×(適正体重)の0.75乗
  • 1日の必要エネルギー=安静時の必要エネルギー×ライフステージ係数

ライフステージ係数

  • 4ヶ月まで:3.0
  • 4ヶ月以降体重増加が止まるまで:2.0
  • 避妊・去勢をしている成犬:1.6
  • 避妊・去勢をしていない成犬:1.8
  • 肥満気味の場合:1.2~1.4

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個体差にあわせたエサの適量の見極めは?

適量の割り出し方法はあくまでも体重にあわせた一般的な量ですので、犬それぞれの運動量や消化能力まで加味したものではありません。与えたら与えた分だけ食べてしまいがちなパグの場合、エサの量が多くても綺麗に残さず食べてしまうので与え過ぎに気が付かないことも多いようです。

個体差にあわせたエサの量の見極め方で1番よいのといわれているのが便の硬さを見る方法です。便が柔らかい状態が続く場合は与え過ぎ、逆にポロポロと硬い便が続く場合は少な過ぎだと考えられています。

丁度よい便は硬さが耳たぶくらいの柔らかさで、拾うと便のあとが少し残るくらいがよいといわれています。

便の状態を確認しながらエサの量を調整してあげると、犬の今の状態にあったエサの適量を見極めることができるようです。

月例や年齢によるエサの与え方

パグの場合はエサの適量に注意するよりも、年齢や月例にあわせて必要な栄養素やカロリーが取れるような与え方をすることが大切だといわれています。

犬の成長はそれぞれ異なりますので正しくは便の状態をみながら決めていく必要がありますが、一般的にいわれている月齢や年齢にあわせたエサの与え方は次のようにいわれています。

2ヶ月~3ヶ月

このころに子犬を引き取った場合は、急な変化による胃腸障害を起こさないために、量や回数、食べ物の硬さなど基本的に引き取った時と同じようにして与えます。

自宅で出産した子犬の場合は、市販の離乳食やパピー用の高カロリーのフードを与えます。ドライフードの場合はお湯や犬用のミルクでふやかしてあげるようにしましょう。

食事の回数は3回~4回が目安になります。

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4ヶ月~7ヶ月

ドライフードの場合は便の様子を見ながら少しずつ硬い状態で食べられるようにしていきましょう。おやつもこの時期から開始します。

食事の回数は2回が目安になります。

8ヶ月ころ

成犬として体ができてきて体重の増加がおさまってきます。成犬用のフードに変えていく時期ですが、いきなり変えてしまうと胃腸障害につながってしまいます。もともと食べているフードに少しずつ混ぜて慣らしていくとよいでしょう。

便の状態が変わらないようなら1週間くらいを目安に切り替えていくとよいようです。

食事の回数は2回が目安になります。

9ヶ月~7歳

できるだけ体重の増減のない状態を保つような食事に気を心がけます。成犬用のフードを与えていても体重が増えて行ってしまうような場合は、食事量を減らすかダイエット用のローカロリーの物に切り替えましょう。

その際はできればかかりつけの獣医師に相談し、適したフードをアドバイスしてもらうとよいですね。

食事の回数は2回が目安になります。

8歳以降

シニア期に入ってきて消化機能や噛む力が衰えてきます。ドライフードの場合はふやかすなどして柔らかい状態の物を与えるようにしましょう。フードは高タンパク低カロリーのシニア用のフードに切り替えていくとよいでしょう。

食事の回数は2回~3回が目安ですが、歯が抜けたりして1回に多くの量を食べることが難しい場合は、1回の食事量を減らして回数を増やしてあげるようにしましょう。

催促吠えを防止するには?

パグの腹時計はとても正確だといわれています。やや神経質な面があり決められたルールを守りたがる傾向が強いパグならではの特徴なのですが、ひどくなるとエサを欲しがって催促吠えをするようになってしまうこともあるようです。

パグの場合は食事の時間をしっかりと決めてしまうよりも、食事の回数とおおまかな時間帯だけを決めておき、できるだけまちまちな時間に与えるようにしてあげた方が、決まった時間に食事がもらえないストレスから開放されるのでよいようです。

「いつくれるのかな?」とそわそわしている様子を見ると可愛そうになってしまうかもしれませんが、少し我慢をしてからエサが出てくることに慣らしておいてあげることが必要なようですね。

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早食いには要注意!

パグはエサを吸い込むように食べてしまう癖のある犬が多いようです。エサを早く食べてしまうと満腹感を得ることができず、食べ過ぎになってしまう傾向があります。また噛まずに飲み込むように食べた後で水をがぶ飲みしてしまうと、胃の中でエサが膨張し吐き戻しの原因になることもあります。

早食いを防止するには水分が十分にあるエサを食べさせるのがよいといわれています。ドライフードの場合は水や犬用のミルクでふやかして与えたり、ウェットタイプの缶詰を混ぜて与えるなど工夫してあげるとよいですね。

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