2016年11月18日更新

【動物看護師が解説】ジャックラッセルテリアにトリミングは必要か、被毛のお手入れ方法は?

テリア種は気が強く、自尊心も強いので、きちんとしつけなければ共存が難しくなるほどです。ジャックラッセルテリアは特にその血を強く感じさせる犬種と言えるでしょう。愛らしい顔つきからは考えられないほど、パワフルで活発な犬で、毛質は数種類に分類されています。それぞれどんな手入れが必要なのでしょうか?

毛質は三種類

ジャックラッセルの毛質は、短毛のスムース、少しウェーブがかった長毛のラフ、スムースとラフの両方が混ざったようなブロークンの三種類に分けられます。模様も様々あり、個体ごとに個性的な毛質や模様をしています。本来ジャックラッセルの毛質はこの三種類とされていますが、ここに分類されないような被毛をもつ個体もいます。

スムースの場合

スムースは短毛なので、トリミングもブラッシングも必要ありません。定期的にシャンプーをし、耳や爪の手入れをする以外は特に手間のかかるようなことはありません。

夏も暑苦しく思うほどの毛量はないので、サマーカットをする必要はありません。しかし、冬毛から夏毛に生え変わる時期は非常に多くの抜け毛が出るので、この時期はブラッシングをして床に落ちる前にブラシで取ってしまうと掃除が楽でよいでしょう。

ラフの場合

ラフの場合は、本来であればテリアらしい固くしっかりとした被毛を保つために、ストリッピングという被毛を根元から抜く作業を行います。この作業を定期的かつ継続的に行うことで固い毛質を保ちますが、多くの家庭犬はこの作業は行わずバリカンやハサミで生活しやすいようにカットしてしまいます。もちろんカットなどもしなくても、生活の邪魔になるほどの長さにはならないので、ありのままの姿にしておくのも良いでしょう。ドッグショーに出場する犬は決められた作業を定期的に行う必要がありますが、家庭犬の場合は飼い主さんの好きなようにトリミングして構いません。

ラフは被毛に長さがあるので、ブラッシングは頻繁に行った方が良いでしょう。特にいつもバリカンでトリミングしているような個体は、毛質がふわふわした柔らかい毛になっている場合があります。このような毛が一番毛玉になりやすいので、愛犬がこれに当てはまると感じるのであれば、ブラッシングは毎日行ったほうが良いです。スムースと同じように、換毛期は非常に多くの抜け毛が出るので、抜け毛を減らすためにもブラッシングは頻繁に行いましょう。

ブロークンの場合

ブロークンもラフと同じように、伸び切った被毛はストリッピングで取り除き、固いしっかりとした被毛を保ちます。長い被毛の割合にもよりますが、抜け毛対策のためにも、ブラッシングは頻繁に行った方が良いでしょう。

トリミングのしつけはしっかりと

スムース以外は一生トリミングと付き合う可能性があるので、仔犬のうちからしっかりとしたしつけを行いましょう。ジャックラッセルと共存するためにはしつけが最も重要であり、ここを失敗すると一緒に生活するのが苦痛となることもあるでしょう。まずは飼い主さんがしっかりと筋を通し、良いことと悪いことを明白にしてください。今回だけは、ここでは、などの状況に応じて善悪が変わるのは、犬にとっては理解できないので、ダメなものはダメと何としてでも曲げないようにしましょう。

また、ジャックラッセルはとても力が強く、顎の力も強いので、噛まれたり暴れられたりしたら、ひとたまりもありません。悪いことを叩く、蹴るなどの暴力ともとれる行為で教え込むと、反抗された時に大怪我をしますので、良いことをしたら報酬を与えて、褒めて育てるようにしましょう。体力が非常にある犬なので、毎日は難しくても、週末などの休みの日に広い公園などに連れて行って思いきり遊ばせるとストレス発散になり、自宅でのいたずらなども少なくなるかもしれません。

被毛などの手入れよりもしつけに非常に手間がかかる犬種ではありますが、きちんとしつけができて、信頼関係が築けると、毎日高めのテンションで飼い主さんを楽しませてくれることでしょう。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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