2016年10月14日更新

柴犬のシャンプー方法について

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編集部

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もともと野山をかけ回って狩りをしてきた柴犬。撥水性に富んだ被毛はブルブルっと体を振るだけで汚れが落ちてしまうほど。そのせいなのか「シャンプーなんて・・・。」という犬が多いとか。でも臭いや皮膚病のことを考えると清潔に保ってあげたいものですね。今回はそんな柴犬のシャンプー方法について調べてみました。

 

柴犬の毛質は?

柴犬のシャンプーで調べてみると、プロのトリマーの方でも綺麗にシャンプーをすることが難しいと書いてあることが多くありました。なぜ柴犬のシャンプーは難しいのでしょう?さまざまな要因がありますが、柴犬の被毛の特徴がシャンプーを難しくしている要因の1つにあげられるようです。

柴犬の被毛はダブルコートと呼ばれる毛質をしており、保温の役目を果たす綿毛のように密集した下毛と、やや毛足の長く撥水性に富んだ上毛の2重の構造になっています。特に柴犬の場合は標高の高い地域で飼育されてきた歴史から、寒さに対応できるように下毛の量が豊富で上毛も撥水性が高い毛質をしているため、シャンプーの際にしっかりと皮膚まできれいに洗うことが難しいようです。

またダブルコートの犬種はシングルコートの犬種と違って下毛の抜け替わりによって、季節にあわせた体温調整をおこなっていることから、春から夏と秋から冬にかけての換毛期にはブラッシングをするとブラシにたっぷりと抜け毛が取れるような状態になります。

柴犬は下毛の量が多く密集して生えているため、換毛期には「毛糸が作れるんじゃない?」と思うほどの抜け毛があります。死毛となった下毛をしっかりと取り除いておかないと、カビや菌、寄生虫の温床になり皮膚病につながってしまうこともあります。

被毛を綺麗に保つためにも被毛の通気性をあげて皮膚の健康を守るためにも、換毛期は1日に数回、換毛期以外でも1日1回のブラッシングと、定期的なシャンプーをしてあげたいところです。

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アレルギー性皮膚炎には要注意!

柴犬は原因として遺伝的な要因も考えられるのではないかといわれるほど、「犬アトピー性皮膚炎」にかかりやすい犬種だといわれています。「犬アトピー性皮膚炎」は再発率が高く難治性の皮膚病だといわれていて、長期での投薬が必要になり再発を繰り返すと徐々に重症化する傾向のある難しい病気です。

アレルギーを起こす原因としては食べ物によるもの、ノミやダニなどの寄生虫、ハウスダストや花粉などの環境的な要因が考えられ、それらのアレルゲン(アレルギーを起こす元となる物質)が肌についたり、呼吸とともに吸い込んだりすることで皮膚病を発症します。

症状としては痒がって手足を噛んだり、足でかくと大量のフケが出たりするようになります。重症化していくと脱毛を起こしたり、患部が赤黒くなり皮膚が分厚くなってしまいます。

治療方法はアレルゲンによって異なりますが、早期の発見で重症化する前に治療を始めることが大切なようです。シャンプーをする際はしっかりと被毛をかき分けて、皮膚の状態を確かめながらおこなうとよいですね。

 

シャンプーの仕方

では柴犬を自宅で綺麗に洗うにはどうしたらよいでしょうか?自宅で柴犬を洗う手順は次のようにするとよいといわれています。

ブラッシング

シャンプーをする前にはしっかりと抜け毛を取り除くためにブラッシングをします。

まず被毛のもつれや毛すきに効果があるスリッカーブラシを使用して、体全体の抜け毛を取り除いていきます。この時もしっかりと上毛をかき分けながら下までブラシが届くようにしましょう。

ただしスリッカーブラシは強く皮膚に押し付けると、皮膚を傷めてしまいます。梳く時は皮膚に平行になるように梳いていきましょう。

梳かしにくい耳や足のつけ根部分はピンブラシを使って毛並みに逆らうようにブラッシングしましょう。最期にコームを使用して梳き残しがないかを確認します。

ブラッシングでしっかりと死毛や汚れを取り除かずにシャンプーをしてしまうと、汚れが残っていた部分がフェルトのような状態になってしまいます。梳き残しがないようにしっかりとブラッシングをしましょう。

シャワー

シャワーの前に肛門腺を絞ります。尻尾を持ち上げて肛門の斜め下をつまんでしぼり上げます。臭い液体が出ますので洗い流してあげましょう。

使用するお湯はややぬるめの(36℃~38℃)に設定しておきます。撥水性の高い毛質をしている柴犬の場合は、ただ水を上からかけただけだと水をはじいて肌まで水が届きません。毛の表面だけでなく皮膚までしっかりとお湯を行きわたらせるために、シャワーヘッドを体に密着させて滑らせるようにシャワーをするとよいようです。

シャワーを怖がる犬の場合は顔から遠いお尻や足元の部分から徐々に前へと濡らしていきましょう。慣れている犬の場合は頭部から順に前から後ろ上から下へ流していきます。

シャンプー

シャンプーに慣れていない犬の場合はお尻から順に後から前へ上から下への順に洗って行きます。シャンプーに慣れて怖がらない場合は顔から順に前から後ろへ上から下への順位で洗って行くとよいでしょう。

使用しているシャンプー剤が希釈が必要なものの場合は、シャンプーの前にぬるま湯などで希釈をして用意しておきましょう。

すすぎはできれば頭部の高い位置から流すとすすぎ残しが少ないのですが、嫌がるような場合はお尻から順に流していっても大丈夫です。指の間やしわの間などの細かい部分にシャンプーが残らないように注意します。

毛の量が多い柴犬の場合は2度洗いをするのがおすすめのようです。犬も飼い主もシャンプーに慣れてきて1回のシャンプーに時間がかからなくなってきたら、2度洗いへ切り替えてみるとよいでしょう。

リンス・コンディショナー

リンスもしくはコンディショナーを体全体に馴染ませていきます。

できれば頭部の高い位置から流していくと自然と体全体に広がっていくのですが。慣れていなくて怖がるような場合はお尻から順に手で流していってあげましょう。

全体に馴染んで来たら手でもむように毛に馴染ませていきます。

最期に毛の流れに沿ってすすいでいきますが、これも怖がる場合は顔から遠いお尻から順にすすいでも大丈夫です。足の裏や指の間、しわの間などはコンディショナーがたまりやすいので注意しましょう。

ドライヤー

シャンプーをした後は自然乾燥させずにドライヤーを使用してしっかりと乾かしていきます。給水タオルで水分をとったあと、バスタオルを使用して全体を拭いていきます。あまりこすらないのがコツのようです。しわの間は生乾きになりやすいので、しっかりと拭き取るようにしましょう。

犬の皮膚は人の皮膚よりもはるかに薄いので、ドライヤーをあてる時はやけどに注意が必要です。温風を使用する場合は犬から離して手で温度を確認しながらあてていきましょう。ドライヤーの冷風を使用して乾かしてもよいようです。

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柴犬におすすめのシャンプーは?

最近は犬のシャンプー剤も多く販売されていてどのシャンプーがいいのか迷ってしまいます。できれば体臭に効果があって肌の状態を健康に保てるシャンプーを選びたいところですね。

ここでは人気の高い犬用のシャンプーをいくつかご紹介します。

ノバルサン

アメリカで開発された信頼ある薬用シャンプーです。殺菌作用の高いクロルヘキシジンを配合しており皮膚や被毛の殺菌効果があり、膿皮症、真菌症などの皮膚炎に有効だといわれています。また低刺激なので子犬でも使用できます。(皮膚炎を患っている犬に使用する場合は、必ずかかりつけの獣医師の指導の下で使用してください。)

APDC

オーストラリアの植物科学者と共同開発された、植物が本来持っている力を最大限に引き出したシリーズになっています。100%無農薬のティーツリーを主成分に、ユーカリ、シトロネラなど厳選された複数のハーブを使用しています。

ラファンシーズ

犬のスタイルや皮膚の状態にあわせて選ぶことができるようになっています。トリミングサロンなどでも多く使用されているシャンプーで、高品質のシャンプーとして定評の高い物になります。

ZOIC

アミノ酸系の活性剤をベースにしているので、低刺激で泡立ちがよく洗浄力の高いシャンプーになっています。シリーズの中には犬種別のリンスインシャンプーが販売されており、皮脂や汚れを落とし被毛をふんわりと軽く仕上げてくれる柴犬用のものが販売されています。

適切なシャンプーの頻度は?

柴犬の被毛や皮膚を清潔に保つためには月に1回~2回、夏場は汗や皮脂の分泌が増えるので月に2回~3回の頻度が丁度よいといわれています。

アトピー性皮膚炎などが心配だからといって回数を増やしてしまうと、皮膚や被毛を保護するために必要な皮脂まで落としてしまい、かえってダメージを与えてしまうことになるので注意が必要です。

もしも散歩やドッグランなどへ行って汚れがひどくなってしまった場合は、シャンプー剤は使わずにシャワーやお風呂で汚れを流してあげるとよいですね。

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慣れるまでは無理をしない!

柴犬は体を触られることに慣らしておかないと、触れられただけで威嚇をするようなやや神経質な面を持っています。そのためお風呂やシャワーなど慣れない場所や音に対してとても敏感で、慣れていないのに無理にシャンプーをおこなってしまうと、お風呂場に行くことさえ嫌いになってしまう可能性があります。

1度嫌だと感じてしまうと頑固な面もあるので、毎回押さえつけながら無理やりシャンプーをするようなことにもなりかねません。柴犬のシャンプーは時間をかけて徐々に慣らしていってあげるのがよいようですね。

まずお風呂場の脱衣所で飼い主が使うシャワーの音やお風呂場の雰囲気に慣らしてあげるとよいようです。音や雰囲気に慣れてきたら今度は飼い主と一緒にお風呂に入って、飼い主が気持ちよくお風呂を使用しているところをみせてあげましょう。

お風呂場で暴れずに一緒にいられるようになってきたら、今度はシャワーを足元やお尻にかけてあげてシャワーがかかることに慣らしてあげます。シャワーがかかっても暴れないようになってから、本格的にシャンプーを始めるとシャンプーを嫌がることなくスムーズに洗うことができるようになるようです。

できれば子犬の頃から慣らしてあげるのがよいのですが、成犬になってからシャンプーのしつけをしなければならないような場合は特に、一緒にバスタイムを楽しむつもりで焦らずゆっくりと慣らしていってあげるとよいですね。

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