2016年9月16日更新

僕らの居場所は言わにゃいで その14:カメラはにゃんでもいい(後編)

さて、前回のカメラ選びに引き続き猫写真を撮るにあたって、レンズの話をしていこうかと思いますが、一眼レフ(あるいはミラーレス一眼)の醍醐味と言えば「レンズ交換」ができることです。

レンズを交換することでカメラの特性は大きく変わり、撮れる絵はもちろんのこと、そのレンズを通して被写体と向き合う撮影者の意識すら変わるほど。その魅力にとりつかれた者がズブズブと嵌まり込んでいくのがレンズの沼。

そんなレンズについて、少しお話しようかと思います。

bokuiwa91

■ズームか単焦点か

基本の「キ」になりますが、レンズには大まかに分けてズーム単焦点の2種類があります。

ズームとは焦点距離が一定範囲で自由に変えられるレンズで「もうちょっと大きく写したい」とか「もうちょっと広く写したい」と思った時に、レンズ交換をする必要がありません。

対する単焦点とは、例えば35mmの単焦点レンズなら、その焦点距離でしか撮れません。遠くの被写体を大きく写したくなったらレンズを望遠に変えるか、被写体に寄っていく必要があります。

じゃあ、レンズ交換しないでいいズームが楽じゃん!

と思う向きもありますが、単焦点にはズームよりも描写が優れ、F値の明るいものが多く、また小型軽量だったりと利点があり、自分は猫を撮るときはだいたい単焦点レンズを使っています。

僕らの居場所は言わにゃいで

単焦点ならではのボケ味

しかし、一緒に猫の写真を撮っている人を見ていても「よく使う定番レンズ」は、それぞれ異なっていて、ズームだったり単焦点だったり、望遠だったり広角だったりと様々。これは好みが大きく関わってくるため正解というものがなく、初めてカメラを買う人は、おまけでついてくるズームレンズを使うことをオススメします。

あれこれズームしながら写真を撮っているうちに「あ、自分はこの辺をよく使うな」「これくらいが自分に合ってるな」と感じる焦点距離が出てくるでしょう。それがあなたにとっての「猫撮りに向いているレンズ」を選ぶ手がかりとなります。

自分の好みが定まらないうちから色々とレンズに手を出して、しっくりこない、使いにくい・・・などの壁にぶちあたり、写真を撮るのが面白くなくなっては元も子もない。まずはズームレンズで、あなた好みの焦点距離を探しましょう。

レンズ選びは、それからでも遅くはありません。

■それでも傾向がないワケではない

「”まずはズームレンズ”って、コイツまた無難なところに話を投げやがったな」と思う方もいるかもしれませんね。ええ、無難なところに話を投げました。「35mmの単焦点いいよ!」とか薦めて、使いこなせない!どうしてくれるの!?なんてクレームが来たら怖いですからね・・・

だからといって無難な話に終始しては、書いている意味が無い。

そこで猫を撮るシチュエーションごとに、「何となくこうだよな」といったレンズ選びの傾向を紹介しましょう。

※ここからレンズの焦点距離は主なカメラメーカーのエントリー機に合わせた数値で紹介します。パナソニック・オリンパスをお使いの方はおおよそ×0.75で脳内換算してお読みください。

・屋内で猫を撮る場合

僕らの居場所は言わにゃいで

屋内で猫を撮る。たいていの場合はお家の猫を撮るはずですが、マイケル・ジャクソン並の豪邸に住んででもない限り、使うレンズは主に16mm〜35mmで十分です。

35mm以上は室内だと長くて使いにくく、ブレも発生しやすいので、昼寝しているところを気づかれずに撮りたい場合に限ってのみ使用します。

焦点距離が短ければ短いほど、シャッタースピードを落としても手ブレは発生しにくく扱いやすいのもポイント。暗いからといって、ストロボは猫の目を痛めるのでオススメしません。

屋内で十分な光が必要な時は日中の窓辺で撮影するなど工夫が必要です。

僕らの居場所は言わにゃいで

・屋外で猫を撮る場合

屋外では猫との関係性、撮りたい絵によって選ぶ焦点距離は少し変わってきます。

僕らの居場所は言わにゃいで

ぐいぐい近付いて仲良くできる猫が相手の場合は室内と同じくらい焦点距離で構いませんが、背景に場所を推測させる要素が入り込みやすいので、注意が必要です。逆に警戒心が強く、近づけない猫に対しては50〜200mmをカバーするズームレンズがあると良いでしょう。

不用意に近付くと、道路に飛び出して思わぬ事故になることもあるので、猫のほうから近付いてこない時は、無理せず望遠レンズに頼るのが吉です。

 

僕らの居場所は言わにゃいで

さて、2週に渡ってカメラ選びの話をしてきましたが、エントリークラスだと性能が横並びになっているので絶対的な正解がありません。まずは持ち運びが苦にならない小型・軽量なカメラを選んだら、たくさん撮って、長く楽しむ過程で

「このカメラの、こういう機能が好き」

「このカメラ、このへんがもうちょっと、どうにかならないかなぁ」

といった好みの基準を見つける事が、何よりもの正解ではないでしょうか。

というところで、でわ、また。

★告知・写真展に参加いたします

横浜赤レンガ倉庫 ねこ写真展

会場:神奈川県横浜市中区新港1-1-1 赤レンガ倉庫1号館 2F

日程:11月2日~7日

時間:10:00~19:00(最終日は15:00迄)

入場料:500円(小学生以下無料。当日に限り再入場可)

http://akarengasoko-catphoto.yokohama/

「僕らの居場所は言わにゃいで」をテーマにした写真の展示を行います。

ここでしか買えない限定フォトブックもありますよ!!

★facebookページでのイイね!も宜しくお願いします。

https://www.facebook.com/events/669234779899544/

末吉弦太



写真家

カメラマンとして企業のウェブサイト・広告用の写真を撮影する傍ら、各地を転々としつつ外暮しの猫たちを撮り続ける。 主要機材:PENTAX 645Z、Nikon D5、FUJIFILM X100 撮影場所を公にすることのリスクや問題について警鐘を鳴らすハッシュタグ「#僕らの居場所は言わにゃいで」を使って、猫の居場所をシェアするのではなく、静かに見守る気持ちをシェアしませんか?

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