2016年9月12日更新

【獣医師が解説】子猫の定期検診、順調に育っているように見えても必ず受けましょう

保護した子猫が生後1ヶ月を迎える頃には、一度動物病院で健康診断を受けましょう。順調にミルクを飲んで成長しているように見える子猫であっても、定期検診を受けることはとても大切です。この時期に健康診断を受けることで、保護してすぐには発見することのできなかった疾患が見つかることがあるのです。また、特に生後1ヶ月から3ヶ月にかけては、離乳やトイレの練習など、生活スタイルや生活環境を変化させる必要が出てくる時期です。子猫の健やかな成長を見守るとともに、月齢にあった生活のアドバイスや指導を受けるためにも、定期的に動物病院を受診しましょう。

動物病院を受診する頻度と時期は?

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子猫に異常がないように思えても、4週齢くらいを目安にして動物病院を受診してください。保護した時点で正確な日齢がわからなかった場合、まずは体重が500gくらいになった頃を目安に受診してみましょう。歯の生え方などから、改めて週齢や月齢を判定します。

その後は、子猫に異常がない様子であれば、8週(2ヶ月)齢、12週(3ヶ月)齢を目安に、子猫の発育や健康状態に問題がないかを確認するために受診するとよいでしょう。また、この頃には予防接種のプログラムも始まります。

定期検診はなぜ必要なのか?

健康状態、栄養状態、発育状態を確認する

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子猫を定期検診に連れて行く目的のひとつはもちろん、子猫が健康に成長しているかを確認することです。特に、子猫の体重が増えてはいるものの、増え方が順調であるかどうかよくわからない、という場合には、日々測定した体重をグラフとして記録した成長曲線を受診の際に持参すると、大変参考になります。

保護してすぐに動物病院で健康診断を受けた子猫であっても、保護した直後には診断できなかった疾患が隠れていないかを確認する必要があります。
中でも、猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルス(いわゆる猫エイズ)といったウイルス感染は、感染してからある程度の期間が経過しないと検出することができません。そのため、ウイルスへの感染の有無とその後の経過を確認するため、必ず動物病院の指示にしたがい、一定期間ごとに検査を受ける必要があります。
これらのウイルス感染症は、特に生まれて間もない時期に感染してしまった場合には、その猫の寿命を大きく左右することがあります。どちらもウイルスそのものを排除するための治療はできない病気です。しかし、何かしらのウイルス感染に関連した症状が発現したときに、あらかじめ感染がわかっていれば、経過を予測し、先手をうって治療ができる可能性があります。そのため、特に母猫の健康状態がわからない子猫を保護した場合には、動物病院の指示にしたがってきちんと検査をうけておくことをお勧めします。

子猫に必要となるお世話や処置などについての説明を受ける

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動物病院を受診した時には、離乳やトイレでの排泄への切り替えなど、これから子猫に必要となる世話や処置についての説明や指導を受けましょう。また、子猫には今後、予防接種や定期的な駆虫が必要になります。ワクチンプログラム、ノミやマダニ対策を含めた駆虫プログラムについての指導もこの時期に受けておくとよいでしょう。

動物病院ではどんな検査をするのか?

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一般的に子猫に行なう検査としては、身体検査(体重、体温測定、視診、触診、聴診)や糞便検査などがあります。子猫の月齢や状態によっては、血液検査や尿検査を行なうこともあります。猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスへの感染については、血液検査を行なうことによって判定します。
これらの検査を組み合わせることで、受診時の子猫の発育状態や栄養状態とともに、先天性異常、寄生虫やウイルス感染症の有無を含めた健康診断を行ないます。
また、保護してすぐの時点では、性別がはっきりわからないということはよくあることです。生後1〜2ヶ月くらいのタイミングで、改めて性別を判定してもらいましょう。

今後の子猫の飼育について、獣医師からのアドバイスを受けましょう

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生後3週を過ぎると体温維持が自力でできるようになってくるため、子猫の様子を見ながら少しずつ保温器具を減らしていきます。さらに、生後4週頃には自力での排泄もできるようになってくるため、猫用トイレへの切り替えも必要です。それにくわえて、子猫がだんだんと活動的になっていきますので、生後1ヶ月前後は、子猫の住環境を変えていくことが必要な時期にあたるのです。それだけではありません。生後4週を過ぎた頃になると、乳歯が生え揃い始めるため、いよいよ離乳を進めていかなくてはなりません。

そのため、生後1ヶ月頃に検診を受け、離乳やトイレでの排泄への切り替えなどに適したタイミングやその方法についての指導を受けることはとても大切なことです。さらに、子猫に必要な住環境についてもアドバイスを受けておくと安心です。また、定期検診やワクチンといった、今後子猫に必要となる処置についての指導を受けておきましょう。
生後2ヶ月以降も、離乳の進め方が適切で、栄養状態や発育状態に問題がないかのチェックと、ワクチンや駆虫のプログラムを進めていくための指導を受けるために、定期的に動物病院を受診しましょう。

異常がなさそうでも、生後3ヶ月くらいまでは定期的な受診を!

子猫の順調な発育を見守り、子猫に必要な世話や処置についてのアドバイスを適切なタイミングで受けるためにも、子猫に異常がないように見えても定期検診を受けましょう。定期検診で異常が見つからなかった場合でも、子猫の発育に不安があったり、離乳の進め方などでわからないことがあったりする場合には、早めに動物病院を受診することを心がけてくださいね。

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