2016年10月14日更新

ちょっと脂性なのが気になるボストンテリアの体臭ついて

ちょっぴり強面なお顔と愛嬌のある仕草に、紳士的な優しい心を持った犬ボストンテリア。「飼ってみたら可愛くて!」と魅力にはまってしまう方も多いようです。でも「ボストンテリアは臭いが強め」なんて書いてあるのをみると、ちょっと気になってしまいますよね。今回はそんなボストンテリアの体臭について調べてみました。

犬の体臭とは?

体の臭いで1番気になるのは体臭ですね。犬でいうといわゆる「犬臭い」という臭いになります。では体臭とは一体なんの臭いなのでしょうか?体臭と呼ばれている臭いの原因は汗と皮脂です。

「え?犬が汗をかくの?」と思う方も多いかもしれませんね。正しくいうと犬と人では汗をかく意味が違うということで、犬は汗をかかないわけではないのです。

汗をかくための器官を汗腺といいますが、汗腺にはフェロモンを含んだ生殖のための臭いを発する汗を分泌する汗腺と、体温調整のための汗を分泌する汗腺の2つの汗腺があります。人は体温調整をするための汗腺を全身持っているのに対して、犬は生殖のためのフェロモンを含んだ汗を分泌する汗腺が全身にあるのです。

つまり端的にいうと人は体温調整をするために汗をかくのに対して、犬は生殖のためであり自分を主張するために汗をかくということになります。このフェロモンを含んだ汗が体臭の原因になる汗になります。具体的には次のとおりです。

エクリン腺

主に体温調整のための汗腺で、人の場合は全身にあるのに対して犬の場合は足の裏や鼻の頭などの限られた場所にあります。そのため犬は汗による体温調整が苦手だといわれているのです。このエクリン腺からの汗は、ポップコーンと形容されるような少し香ばしいような臭いを発します。ソファーや絨毯など犬が歩くような場所の家具が臭う原因はこのエクリン腺からの臭いによるものだといわれています。

アポクリン腺

この汗腺が臭いを発する汗腺で、人の場合は腋の下などの特定の場所にだけあるのに対して犬の場合はほぼ全身にあります。このアポクリン腺から分泌される汗にはフェロモンが含まれており、エクリン腺から分泌される汗よりも臭いの強い汗になっています。

このフェロモンを含んだ臭いの強い汗を分泌するアポクリン腺は、もう1つの臭いの原因である皮脂を分泌する皮脂腺とつながっています。

そのためアポクリン腺から分泌される汗は2つの臭いの原因である、フェロモンと皮脂が混ざった状態で分泌されることになりこの汗が酸素に触れて酸化し脂肪酸へと変化した結果、脂肪酸を好物とする雑菌が繁殖することによって強い臭いを発する体臭となるのです。

アポクリン腺から分泌される汗が脂肪酸へと変化する時、汗と皮脂の割合が皮脂の方が多いほど早く脂肪酸に変化するため、皮脂の分泌の多い犬ほど体臭が強いということになります。

残念ながらボストンテリアは皮脂の分泌が多い犬種だといわれています。もちろん皮脂の分泌量には個体差があるので、すべてのボストンテリアの体臭が強いというわけではありませんが、犬種として見るとやや体臭が強い傾向がある犬種だということになるようです。

体臭を予防する方法は?

ボストンテリアの体臭を予防するのに効果的なことは被毛や皮膚の健康を保つことです。毎日のブラッシングで抜け毛を取り除き皮膚の血行を促進し、正しい頻度でシャンプーをして皮膚と被毛を清潔に保ちましょう。

またエサの内容を考えて皮脂の分泌を抑えるようにするのも効果的なようです。

ブラッシング

ボストンテリアのような短毛の犬種のブラッシングには、ラバーブラシとイノシシや豚、馬などの毛を使用して作られた獣毛ブラシが効果的です。

背中やお腹などは毛の流れに逆らうように、頭部や口周りのしわの間は毛の流れに沿うように毎日5分くらいブラッシングをしてあげましょう。ボストンテリアは皮膚が弱い犬も多いので、強くこすらないように注意が必要です。

シャンプー

シャンプーですが臭いが気になるからといってあまり頻繁におこなうと、雑菌から皮膚を守るために必要な皮脂まで落としてしまうことになり、かえって臭いの原因になってしまうことがあります。

適切なシャンプーの頻度は犬の皮膚や被毛の状態によって異なりますが、おおよそ月に1回~2回のシャンプーが理想的なようです。

ボストンテリアは肌が弱く皮膚病になりやすい犬種なので、シャンプーの頻度や使用するシャンプー剤なども肌の状態にあわせて決めてあげる必要があります。適切な頻度やシャンプー剤がわからない場合は、かかりつけの獣医師に相談してみるとよいですね。

食事の見直し

臭いの強弱の原因となる皮脂ですが、脂質やたんぱく質の多い食事を続けると分泌が増加する傾向があるようです。特に動物性の脂肪は皮脂の分泌を盛んにしてしまうようで、動物性脂肪が多く含まれたフードやおやつをあげていると分泌が促進されてしまうようです。

他の犬よりも臭いが強いなと感じた時は、食事やおやつの内容を動物性の脂質とタンパク質の少ない物へ切り替えていくとよいでしょう。

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その他の臭いの原因は?

体臭以外でも犬の臭いが強くなる原因がいくつかあります。なかには臭いを放置しておくと病気につながってしまうものもあるので注意が必要です。

ボストンテリアで気を付けておきたい臭いは具体的には次のとおりになります。

耳の臭い

耳の臭いの原因は耳にたまる黒くベタッとした耳垢です。ボストンテリアの場合は2週間に1回程度の頻度で耳の中を確認してあげるとよいようです。

耳の中はとてもデリケートなので耳掃除に使用するものは、綿棒やコットン、ガーゼなど柔らかい物を使用して耳の汚れを拭いてあげましょう。奥の汚れは無理に取ると鼓膜を傷めてしまう可能性がありますので、ふき取るのではなく洗浄液を使用して汚れを浮かせて取るようにします。

あまり汚れがひどい場合は獣医師やトリマーなど専門の知識のある方に耳掃除をお願いするのがよいでしょう。

定期的に耳の掃除をしているのに耳からの悪臭がおさまらない場合は、外耳炎などの耳の病気を発症している可能性があります。できるだけ早めに獣医師の診察を受けるとよいですね。

目やに涙やけの臭い

眼が大きくやや出っ張り気味のボストンテリアに多いのは涙やけの臭いです。鼻が短く口の周りにしわの多いボストンテリアの場合は、しわの間の皮膚や被毛が涙で常に濡れた状態が続いてしまい、そこに雑菌が繁殖し臭いを放つようになってしまいます。

涙が多い場合は1日数回目の周りをチェックして、気になる場合は綿棒などを使用してしわの間を拭いてあげるとよいでしょう。

歯周病などによる口臭

特に老齢になるにつれて気になってくる口臭ですが、原因は歯についた歯垢です。歯垢は歯についた食べかすに菌が付着し繁殖したもので、この歯垢が石灰化したものが歯石になります。この歯垢から歯石ができることを繰り返すことによって、歯茎や歯自体に菌が繁殖し炎症などをおこすのが歯周病です。

歯周病を予防するには毎日のデンタルケアで歯垢をためないことが大切です。そのためにはできるだけ小さな頃から歯磨きのトレーニングをし、歯磨きに苦手意識をなくしておくとよいですね。またデンタルガムなどを使用するのもよい方法でしょう。

それでもなかなか完全に防ぐことは難しいものです。少しでも異臭を感じたら早めに獣医師に口腔内チェックをしてもらうとよいでしょう。

肛門腺からの臭い

犬が自分の臭いを付けるための臭いを貯めておく袋を肛門腺といいます。肛門腺は字のごとく犬の肛門付近にあり、排泄と一緒に臭いを排出する仕組みになっています。

ただうまく排出されていないような場合、お尻のあたりから強い臭いを放ち始め、放っておくと破裂してしまうこともあります。肛門腺はトリミングの際や動物病院などで絞ってもらうことができますので、定期的に絞ってもらい臭いの軽減につなげるとよいでしょう。

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食事の後の口周りに注意!

食べることが大好きでやや早食いの気のあるボストンテリアですが、鼻が短く上向きな骨格をしているために、エサを食べる際に鼻をエサに押し付けるようにして食べます。そのため口の周りや鼻の周りにエサを付いてしまったり、しわの間に入ってしまったりします。

気付かずにそのままエサを付けた状態にしておくと、雑菌が繁殖して臭いの原因にも皮膚病の原因にもなってしまいます。またよだれも多い犬種なので食事の後はしっかりと口の周りを拭いて、臭いと皮膚病を予防してあげるとよいですね。

食事の後には濡れたタオルで口の周りを、しわもしっかりと伸ばして拭き取ってあげましょう。また顎の下もエサやよだれで汚れやすい部分になりますので、しっかりと顎を上げて拭き取ってあげるようにするとよいでしょう。

皮膚病にも注意が必要!

皮膚が弱く脂性のボストンテリアは皮膚病を発症しやすい犬種です。皮膚病はフケやかゆみ、発疹などの症状の他に、独特の臭いを放つものが多い病気です。

普段とはちがう臭いがしたり、臭いが強くなったと感じた時は皮膚病の可能性があるので、1度肌の状態を確認してみましょう。ボストンテリアが特にかかりやすいといわれている皮膚病をご紹介します。参考にしてみてください。

アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎

ハウスダストや、ダニ、花粉などのアレルゲンが肌についたり、呼吸とともに吸い込んだりすることで発症する皮膚炎です。

症状としては強いかゆみがあり赤みのある湿疹がひろがります。ひどくなると脱毛などの症状が現れます。根治の難しい病気で長期の通院が必用になることがあります。

脂漏性皮膚炎・マラセチア皮膚炎

犬の皮膚に共生している酵母の一種であるマラセチアが、犬の免疫力の低下や脂質の過剰分泌などの要因が複数重なることで、病原体へと変異し発症する皮膚病です。マラセチアは耳の中にも存在し耳の中で起こると外耳炎になります。

症状としてはフケが多くなり脂っぽい滲出物が出て被毛がべとつき、カビのような悪臭を放ちます。ひどくなると脱毛してしまうこともあります。

アラカス症・毛包虫症

イヌニキビダニという寄生虫が犬の皮膚に入り込み、大量に寄生することで発症する病気です。母乳からの感染が多く1歳未満の仔犬の発症が多い病気ですが、イヌニキビダニが多く寄生しているものに触れた場合も感染することがあり、成犬や免疫力が低下した老犬でも発症することがあります。

症状としては抜け毛や皮膚のかゆみが生じ、症状が進行するとフケやかさぶた、皮膚の化膿や出血が起こります。

発症した場合の治療方法はダニの駆除薬の投与やダニの駆除効果のある薬浴やシャンプーでイヌニキビダニの駆除をおこないます。また免疫力の低下などが原因である可能性があるので、食事療法や運動療法などの体質改善が必要な場合があります。

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体臭よりもおならがくさい?

ボストンテリアの場合は「体臭はしないけど、おならがねぇ。」という飼い主の方が多いようです。

ボストンテリアがおならやげっぷをよくするのは、鼻が短く鼻呼吸が苦手なために口で呼吸をする習性があり、他の犬種よりも余分に空気を吸い込んでしまう傾向があるためだといわれています。また大食漢でエサを飲む込むように早く食べてしまう傾向があるのも、げっぷやおならが多くなる原因の1つのようです。

散歩の途中で「プップップ」やガツガツとエサを食べた後に「ゲェップ!」、寝ている時に自分のおならの音でびっくりなど、どこか人間味があってボストンテリアの愛すべき仕草の1つでもあるので、「今ではくさいのも気にならない」という飼い主の方も多いようですね。

しかし愛嬌で済まされないくらい臭いが強い時には注意が必要です。

おならやげっぷの臭いが急に強くなった時にはストレスによる腸内環境の悪化や、胃炎や腸炎、胆のう炎、直腸がんなどの病気が疑われます。いつもの愛嬌ある臭いではないと感じたら、早めに獣医師に相談してあげるとよいですね。

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