2017年5月18日更新

万が一の備えゴールデン・レトリバーにおすすめのペット保険は?

好奇心旺盛で水遊びが大好き!活発で健康的なイメージがあるゴールデン・レトリバーですが、注意しなければならない病気などはないのでしょうか?大型の犬種の場合は1度病気にかかると医療費が高額になることが考えられます。今回はそんなゴールデン・レトリバーにおすすめのペット保険について調べてみました。

ゴールデン・レトリバーのかかりやすい病気とは?

どのような保険に入るかを考える時には、まず何について補償をして欲しいのかを明確にしておくことが大切ですね。今回はゴールデン・レトリバーの医療費に備えるための保険を検討するわけですから、ゴールデン・レトリバーがどのような病気にかかりやすいのかを理解しておく必要があります。

ゴールデン・レトリバーで気を付いておきたい病気をご紹介しましょう。

皮膚疾患

ゴールデン・レトリバーはアレルギーを持っている犬が多いこと、やや脂性気味な犬が多いことなどから皮膚トラブルが多い犬種だといわれています。ゴールデン・レトリバーがかかりやすい皮膚疾患は次のようになっています。

アレルギー性皮膚炎

ハウスダストや、ダニ、花粉などのアレルゲンが肌についたり、呼吸とともに吸い込んだりすることで発症する皮膚炎です。強いかゆみがあり赤みのある湿疹がひろがります。ひどくなると脱毛などの症状が現れます。根治の難しい病気で長期の通院が必用になることがあります。

脂漏性皮膚炎・マラセチア皮膚炎

マラセチア属の酵母によって引き起こされる皮膚炎の事です。犬の外耳道、肛門嚢、指の間、唇、皮膚粘膜に常駐している酵母で、はっきりとはわかっていませんが過剰な脂質の分泌や、宿主である犬の免疫力の低下などが原因で発症します。皮膚のべとつきやフケの増加、発疹などの症状が現れます。また外耳道にも存在するので外耳炎の原因になることもあります。免疫力の低下で発症することが考えられるので、脂漏性皮膚炎を発症した場合は他の病気からの併発の可能性があり、まず基礎疾患の治療をおこなう必要があることが多い病気です。

膿皮症

皮膚の上で菌が異常繁殖することで化膿し膿を排出している状態をいいます。表皮、真皮、皮下組織のどの個所でも発症する可能性があります。90%が犬と共生しているブドウ球菌が、皮膚の細菌バランスの崩れによって引き起こす病気です。脂漏症と同様で細菌のバランスを崩す原因となった病気により併発している可能性があり、まず基礎疾患の治療をおこなう必要があることが多い病気です。

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胃拡張胃捻転症候群

ゴールデン・レトリバーのような胸の深い大型の犬種に多い病気で、胃にたまったガスで胃が拡張し、風船がひっくる返るように捻じれてしまう病気です。早期発見早期治療をおこなわないと確実に死に至るため、大型犬の突然死の原因の1つになっています。

捻じれることで排出口を失ったガスはそのまま胃に充満し、拡張を続け周囲の血管や臓器を圧迫しやがて全身の循環不全に陥ります。また捻じれた胃や捻じれる際に巻き込まれた臓器では壊死が進んでいくため、早期発見早期治療をしなければ命に関わる危険な病気です。

初期の症状としては急に腹部が膨らむ、嗚咽をするが吐けない、よだれが多くなるなどが現れます。救急の処置で胃の中のガスを外へ排出し、緊急手術で捻じれた胃の整復、胃洗浄、捻じれ防止のための固定をおこなう必要があります。

救急の処置が必要なこと、夜間である可能性もあることなどから高額な治療費がかかる可能性の高い病気の1つです。

腫瘍性疾患

ゴールデン・レトリバーは犬種的に腫瘍性の病気にかかりやすい犬種だといわれています。ゴールデン・レトリバーがかかりやすいといわれている腫瘍性の病気は次のとおりになります。

骨肉腫

骨の組織が癌化した状態のことで骨髄、皮質骨、骨膜などに発症します。犬の場合は骨に腫瘍できると悪性である確率が高く、特に大型~超大型と呼ばれる犬種の2歳と7歳~9歳が好発年齢だといわれています。また関節内への転移は少ないものの、肺への転移が多くみられるのも犬の骨肉腫の特徴です。

症状としては足に触ると硬い腫れができている、足を引きずるように歩く、歩くのを嫌がる、運動量が減るなどがあげられます。癌が小さく犬に体力があるような場合は外科的な手術と化学療法を併用した治療がおこなわれ、癌が進行している場合や高齢の犬の場合は化学療法や薬物療法による治療がおこなわれます。

いずれにしても致死率がとても高い病気で、手術と化学療法を併用したとしても10ヶ月程度の余命だといわれています。

悪性リンパ腫

リンパ組織が癌化した状態のことでリンパ肉腫とも呼ばれています。発症場所や症状によって多中心型、消化器型、縦隔型、節外型に分けられます。悪性リンパ腫が発症する原因ははっきりとはわかっていませんが、ゴールデン・レトリバーは発症しやすい犬種の1つに名前があがっています。

治療法としては抗がん剤による化学療法がメインですが、抗がん剤での治療ができないようなケースには放射線療法が用いられます。

ただしどちらの治療もあくまでも完治させる治療ではなく、犬の生活の質(QOL)を維持し生活を楽にさせることが中心の治療で、残念ながら発症した場合は2年後の生存率は25%と低く致死率の高い病気になっています。

尿道結石

尿道結石とは膀胱などでできてしまった結石が尿道に詰まってしまう病気で、詰まった結石の種類によって「ストルバイト結石」「シュウ酸カルシュウム結石」「尿酸塩結石」「シスチン結石」「シリカ結石」などと分類されます。この中で犬は主に細菌性の膀胱炎などの尿路感染症が原因で起こると考えられている、「ストルバイト結石」がよくみられるようです。

初期の症状としては1回の尿量が減る、尿が出ない、血尿が出る、排尿の際に痛がるなどが現れます。気が付かずに放置してしまい症状が進んでしまうと、急性腎不全や尿毒症などの命に関わる病気へと発展する危険性がある病気です。

尿道に詰まった結石を取り除く治療が必要になりますが、結石の大きさや状態によって治療方法は異なります。詰まっている結石が大きい物の場合は外科的に手術で取り出すのが一般的なようです。

糖尿病

ホルモンの1種であるインスリンの不足によって血中のブドウ糖が多くなってしまう病気です。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンですが、膵臓の機能が壊れたことによってインスリンを分泌できなくなった状態を「Ⅰ型糖尿病」、膵臓の機能は保たれているのに他の理由で分泌されない状態のものを「Ⅱ型糖尿病」といわれ、犬に場合はほぼⅠ型の糖尿病が多いようです。

水を大量に飲む、食べる量が増えたのに体重が減少する、おしっこの回数が増える、腹部が膨れるなどが初期の症状としてあげられますが、症状が進むと体のあちこちで病気が併発してしまいます。

治療方法はインスリンの投与と食事療法しかなく、生涯にわたっての通院が必要になる病気です。

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ゴールデン・レトリバーにおすすめの保険は?

残念ながらゴールデン・レトリバーは他の犬種に比べても、高額な医療費が必要な病気にかかるリスクが高い犬種だといわれています。また糖尿病や皮膚炎など長期渡る通院が必要になる病気にかかる可能性も考えられますね。

その点を踏まえて考えると次のようなことを考慮して保険を選ぶとよいようです。

  • 長期通院の必要な病気に備え、通院の補償日数や回数が十分もしくは制限なしのもの
  • 回数制限よりも1日の支払額に注目して、手術・入院補償の手厚いもの
  • 1回の事故(傷病)に対しての上限がないものもしくは補償が十分なもの

考慮すべき点ふまえてゴールデン・レトリバーにおすすめの保険を考えてみました。

アニコム損害保険(株)

ペット向け保険の業界大手の実績があり、動物病院との提携件数も多くお会計の窓口でペット保険証を提示するだけで保険を使うことができるのが特徴です。

プランは2つのプランが用意されており、かかった医療費の70%を保険で負担してくれる「ふぁみりぃ70%プラン」と、50%を負担してくれる「ふぁみりぃ50%プラン」になります。

ただし通院・入院の利用回数に制限があるので、長期通院の場合には利用の仕方を考えて使用する必要があります。

アイペット損害保険会社

アニコムと同様に提携の動物病院で加入者カードをみせるだけで保険を使うことができます。

保険料はやや高くなりますが通院から入院・手術までを幅広く補償してくれる「ペット保険うちの子」の50%補償プランと70%補償プラン、手ごろな保険料で高額になりがちな手術の費用に特化した「ペット保険うちの子ライト」の3つのプランがあり、備えたい内容にあわせてプランを選ぶことができます。

またペットが他人にケガをさせてしまった場合の損害賠償を補償する、ペット賠償責任を特約として付けることができます。

GIガーデン少額短期保険・いぬとねこの保険

年間補償額はプランによって決まっていますが、支払い回数の制限や1日当たりの限度額などの制限がないのが特徴です。谷型保険料体系という独特の保険料計算をおこなうので、0歳から3歳までは保険料が下がっていき、3歳から加齢による保険料加算がはじまるのも特徴的です。

プランは保険料はやや高くなりますが入院、通院、手術のすべてを補償してくれ賠償責任特約の付帯も可能な「プラチナ90%プラン」「プラチナ70%プラン」「プラチナ50%プラン」、通院に特化した補償内容で賠償責任特約の付帯も可能な「ゴールド90%プラン」「ゴールド70%プラン」「ゴールド50%プラン」、手術のみを補償する「パール70%プラン(使用回数に制限有)」の7つのプランがあります。それぞれの%は医療費の負担%をあらわしていて、90%プランを選択した場合は医療費の90%を保険で負担してくれます。

犬_素材

補償と保険料のバランスをよく考えましょう

今回ご紹介した保険は、ゴールデン・レトリバーの場合は高額な医療費が必要な病気にかかるリスクが高いこと、また糖尿病などの慢性的な病気にも注意が必要なことなどから、保険料は高めでも補償の内容が幅広い保険を選ばせていただきました。

前にも書きましたが残念ながらゴールデン・レトリバーは他の犬種と比較して、高額な医療費が必要となるリスクが高い犬種だといわれていますので、飼う場合には医療費への備えは不可欠な犬種だといえます。

しかし病気の種類によって医療費のかかり方は異なってきます。例えば胃拡張胃捻転症候群などの場合は発症した時に1時的に高額な医療費が必要となりますし、糖尿病などの慢性的な病気にかかった場合は長期にわたって定額の医療費が必要になりますね。

このようにさまざまなリスクが考えられるゴールデン・レトリバーの場合は、どのケースに対して保険で補償してもらいたいのかを明確にして、保険料と自分たちの考えている補償内容とのバランスがよい保険を選ぶこと大切です。

ゴールデン・レトリーバーについて詳しく知りたい方はこちら
【ペットシッターが解説】ゴールデンレトリバーとの暮らしで注意すること

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