2017年5月18日更新

気になる犬の体臭!ボーダー・コリーの臭いについてのまとめ

ペット生活

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編集部

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好奇心旺盛で遊び好きなボーダー・コリー。犬と一緒に楽しみたい方には魅力的な犬種ですね。最近では犬の健康を考えてボーダー・コリーのような中型の犬種でも室内で飼育する方が増えています。室内で犬を飼う時に気になることの1つが犬の臭いですね。今回はちょっと気になるボーダー・コリーの臭いについて調べてみました。

 

ボーダー・コリーは体臭が強いの?

ボーダー・コリーの臭いで調べてみると、ほとんどの記述が気になるほどの臭いはないと書かれていました。どうやらボーダー・コリーは臭いが弱い犬種のようですね。

犬の臭いと一纏めに言いますが、犬の臭いが気になるのにはいくつかの原因が考えられます。そのため犬種によって臭いが強い弱いというよりも、それぞれの犬によって臭いがするかしないか、それはどのような臭いなのかということが問題になります。

犬の臭いが気になる原因を1つ1つ考えてみましょう。

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犬の体臭とは?

まず犬でも人でも体の臭いで1番気になるのは体臭ですね。体臭はいわゆる「犬くさい」と呼ばれる臭いの原因でもあります。

ではなぜ体臭は臭うのでしょうか?体臭とは汗と皮脂が混ざったものが酸化し脂肪酸へと変化することによって、脂肪酸を好色する雑菌が繁殖し脂肪酸を分解・発酵する際に発する臭いのことです。

汗と皮脂が混ざったものが酸化したものが体臭の原因といわれて、疑問に感じた方も多いと思います。よく犬は汗をかかないといわれることが多いことが原因ですね。実は汗には体温を調整するための汗と、生殖のためのフェロモンが混ざった汗の2種類の汗があり、それぞれ異なる汗腺から分泌される仕組みになってします。

犬が汗をかかないといわれている理由は、人よりもはるかに体温を調整するための汗腺が少ないためで、正しくは犬の場合は汗をかくことで体温調整することが難しいということなのです。

しかし体臭の原因となる汗は体温調整のために分泌される汗ではなく、フェロモンを含んだ臭いの強い汗の方で、この臭いの強い汗をかく汗腺は人は腋の下などの限られた場所にしかないのに対して、犬はほぼ全身にあります。そのため犬は人よりも臭いが強いのです。

それぞれの汗腺と体臭の仕組みは具体的には次のとおりになっています。

エクリン腺

主に体温調整のための汗腺で、人の場合は全身にあるのに対して犬の場合は足の裏や鼻の頭などの限られた場所にあります。そのため犬は汗による体温調整が苦手だといわれているのです。このエクリン腺からの汗は、ポップコーンと形容されるような少し香ばしいような臭いを発します。ソファーや絨毯など犬が歩くような場所の家具が臭う原因はこのエクリン腺からの臭いによるものだといわれています。

アポクリン腺

この汗腺が臭いを発する汗腺で、人の場合は腋の下などの特定の場所にだけあるのに対して犬の場合はほぼ全身にあります。このアポクリン腺から分泌される汗にはフェロモンが含まれており、エクリン腺から分泌される汗よりも臭いの強い汗になっています。

このフェロモンを含んだ臭いの強い汗を分泌するアポクリン腺は、もう1つの臭いの原因である皮脂を分泌する皮脂腺とつながっています。

そのためアポクリン腺から分泌される汗は2つの臭いの原因である、フェロモンと皮脂が混ざった状態で分泌されることになり、この汗が酸素に触れて酸化し脂肪酸へと変化し、その脂肪酸を好物とする雑菌が繁殖することによって強い臭いを発する体臭となるのです。

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体臭を予防する方法は?

ボーダー・コリーは体臭が弱い犬種のようですが、臭いの弱い犬種でも被毛や皮膚のケアを怠ると臭いがこもってしまうようです。特のラフコートと呼ばれる長毛のボーダー・コリーの場合は、毎日しっかりとブラッシングをして抜け毛や死毛を取り除いてあげる必要があるようです。

ボーダー・コリーのケアの方法は次のようにおこなうとよいようです。

ブラッシング

ボーダー・コリーには短毛のスムースコートと、ややウェーブのかかったほどよい長さのラフコートと呼ばれる2つコートタイプがあり、それぞれにブラッシングの仕方が異なります。

スムースコート

短毛のスムースコートの犬の場合は毎日ブラッシングする必要はないと考える方も多いようですが、ブラッシングにはノミやダニなどの寄生虫、フケ、ゴミなどを取り除き皮膚と被毛を清潔に保つとともに、血行を促進して健康な皮膚と被毛の育成を促す役割もあるので、毎日でなくでもこまめにブラシングをしてあげるとよいでしょう。

スムースコートの場合は毛玉に注意する必要はないので、ゴム製のラバーブラシを使用して抜け毛やほこりなどの汚れを除去し、体全体をマッサージするようにブラッシングします。最後に豚や猪などの毛で出来た獣毛ブラシを使用して被毛の艶をあげてあげるとよいでしょう。

ラフコート

ラフコートのボーダー・コリーの場合は、抜けた下毛が取り残された状態になっていると皮膚が蒸れて臭いの原因になったり、毛玉ができて皮膚が引きつれた状態になってしまうことがあります。またボーダー・コリーのややウェーブのかかった被毛はゴミやノミ、ダニなどをからめ捕りやすく、からむと見つけにくい毛質をしています。

皮膚の蒸れや引きつり、毛に絡まったゴミや寄生虫をそのままの状態にしておくと、皮膚病発症の原因になってしまいます。皮膚病はそれぞれの病状によって異なる独特の臭いを発するため、犬が臭うと感じる原因の1つです。

ラフコートの場合はできれば1日1回、換毛期には朝晩の散歩後などにこまめにブラッシングをしてあげるとよいでしょう。

ラフコートのブラシングはまずスリッカーブラシを使用して、毛玉や抜け毛を取り除き、毛のもつれをといていきます。スリッカーブラシは皮膚に強くあててしまうと皮膚を傷めてしまうので、力を入れずに皮膚に平行に梳いていきます。

最後にコームを使用して梳き残しがないか確認しながら被毛の艶をあげて仕上げます。

シャンプー

シャンプーはシャンプーをする前のブラッシングの仕方と、仕上げに使うブラシがスムースコートは獣毛ブラシでラフコートがコームである以外、コートタイプよる手順の違いはありません。

シャンプーの頻度ですが臭いが気になるからといってあまり頻繁におこなうと、雑菌から皮膚を守るために必要な皮脂まで落としてしまうことになり、かえって臭いの原因になってしまうことがあります。適切なシャンプーの頻度は犬の皮膚や被毛の状態によって異なりますが、おおよそ月に1回~2回のシャンプーが理想的なようです。

ラフコートのボーダー・コリーの場合は、お尻の周りや股の間の毛は排せつ物が付いて残ってしまうことがあり臭いの原因になるようです。シャンプーの際には特に注意して洗ってあげましょう。

食事を見直す

体臭の強弱を決める1つの要因である皮脂の分泌量ですが、脂質やたんぱく質の多い食事を続けると、皮脂の分泌が増加する傾向があるようです。特に動物性の脂肪は皮脂の分泌を盛んにしてしまうようで、動物性脂肪が多く含まれたフードやおやつをあげていると分泌が促進されてしまうようです。

「少し臭いが気になる。」「なでると手がベトつく。」など気になる症状がある場合は、食事やおやつの内容を見直して脂質とタンパク質の少ないものへ切り替えていくとよいですね。

その他の臭いの原因

犬の臭いで気を付けておきたいのは耳や口など特定の部分が強く臭う時です。これらの臭いはどの部分が臭うかによって対処方法が異なりますが、なかには放置しておくと病気につながってしまうものもあるので注意が必要です。

臭いが弱いボーダー・コリーの臭いが気になる時には、どの部分が臭うのかを確認するとよいでしょう。

耳の臭い

ボーダー・コリーの耳は立耳から垂れ耳に近い半立耳の犬まで個体差があります。犬の耳は垂れていればいるほど耳の中が蒸れやすくカビや雑菌が繁殖しやすくなります。耳の中にカビや雑菌が繁殖すると黒くベタッとした耳垢がたまってきます。この耳垢が悪臭の原因になっているのです。

ボーダー・コリーの場合は毎日のブラッシングの際に一緒に耳の中をチェックしてあげましょう。

ボーダー・コリーの耳のケアはまず耳毛を抜くことからはじめます。耳毛を抜くためにはイヤーパウダーやカンシ、イヤーローションなどの道具が必要です。自分で抜くのが心配な場合は、定期的に動物病院で抜いてもらうとよいでしょう。成犬になってから始めると嫌がって施術が難しくなるので、小さな頃から行うようにしましょう。

耳毛の処理をした後で耳の中が汚れている場合は、耳そうじ専用のウェットティッシュなどのケア商品を使って耳の汚れを拭いてあげます。

耳の奥が汚れている場合は綿棒などで無理に取ると鼓膜を傷めてしまう可能性があります。耳の奥の汚れは専用のイヤーローションで浮かせて取ります。ただし汚れがひどい場合やイヤーローションを使い慣れていない場合は、獣医師やトリマーなど専門の知識のある方に耳掃除をお願いするのがよいでしょう。

耳の中の皮膚はとてもデリケートなので、あまり掃除をし過ぎるとかえって傷つけてしましまい逆効果になってしまうこともあるようです。耳掃除の頻度は臭いの気にならない状態であれば週に1回~2回でよいといわれています。定期的に耳の掃除をしているのに耳からの悪臭がおさまらない場合は、外耳炎などの耳の病気を発症している可能性があります。できるだけ早めに獣医師の診察を受けるとよいですね。

歯周病などによる口臭

特に老齢になるにつれて気になってくる口臭ですが、口臭の原因は歯についた歯垢です。歯垢は歯についた食べかすに菌が付着し繁殖したもので、この歯垢が石灰化したものが歯石になります。この歯垢から歯石ができることを繰り返すことによって、歯茎や歯自体に菌が繁殖し炎症などをおこすのが歯周病です。

歯周病を予防するには毎日のデンタルケアで歯垢をためないことが大切です。そのためにはできるだけ小さな頃から歯磨きのトレーニングをし、歯磨きに苦手意識をなくしておくとよいですね。またデンタルガムなどを使用するのもよい方法でしょう。

それでもなかなか完全に防ぐことは難しいものです。少しでも異臭を感じたら早めに獣医師に口腔内チェックをしてもらうとよいでしょう。

目やに涙やけの臭い

目の周りにいつも目やにや涙やけがあるとその部分の皮膚や被毛が濡れた状態が続いてしまい、そこに雑菌が繁殖し臭いを放つことがあります。長毛種の犬種の場合は毛が目に入りやすく、涙やけを起こす犬が多いようです。

できれば1日数回目の周りをチェックして、気になる場合は優しく拭いてあげるとよいでしょう。

肛門腺からの臭い

犬が自分の臭いを付けるための臭いを貯めておく袋を肛門腺といいます。肛門腺は字のごとく犬の肛門付近にあり、排泄と一緒に臭いを排出する仕組みになっています。

ただうまく排出されていないような場合、お尻のあたりから強い臭いを放ち始め、放っておくと破裂してしまうこともあります。肛門腺はトリミングの際や動物病院などで絞ってもらうことができますので、定期的に絞ってもらい臭いの軽減につなげるとよいでしょう。

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皮膚病にも注意が必要

ボーダー・コリーは体質的に皮膚病にかかりやすい犬種だといわれています。前にも書いたとおり皮膚病は独特な臭いを放つものが多く、犬がくさいと感じる原因の1つになっています。

いつもと同じケアをしているのに臭いが強くなったり、フケが多くなるなどの症状がみられたら、早めに動物病院へ相談してみるのとよいですね。ここではボーダー・コリーがかかりやすい皮膚病をご紹介します。

脂漏性皮膚炎・マラセチア皮膚炎

犬の皮膚に共生している酵母の一種であるマラセチアが、犬の免疫力の低下や脂質の過剰分泌などの要因が複数重なることで、病原体へと変異することが原因で発症する皮膚病です。マラセチアは耳の中にも存在し耳の中で起こると外耳炎になります。

症状としてはフケが多くなり脂っぽい滲出物がでて被毛がべとつき、カビのような悪臭を放ちます。ひどくなると脱毛してしまうこともあります。

膿皮症

皮膚の上で菌が異常繁殖することで化膿し膿を排出している状態をいいます。表皮、真皮、皮下組織のどの個所でも発症する可能性があります。90%が犬と共生しているブドウ球菌が、皮膚の細菌バランスの崩れによって引き起こす病気です。脂漏症と同様で細菌のバランスを崩す原因となった病気により併発している可能性があり、まず基礎疾患の治療をおこなう必要があることが多い病気です。

アラカス症・毛包虫症

イヌニキビダニという寄生虫が犬の皮膚に入り込み、大量に寄生することで発症する病気です。母乳からの感染が多く1歳未満の仔犬の発症が多い病気ですが、イヌニキビダニが多く寄生しているものに触れた場合も感染することがあり、成犬や免疫力が低下した老犬でも発症することがあります。

症状としては抜け毛や皮膚のかゆみが生じ、症状が進行するとフケやかさぶた、皮膚の化膿や出血が起こります。

発症した場合の治療方法はダニの駆除薬の投与やダニの駆除効果のある薬浴やシャンプーでイヌニキビダニの駆除をおこないます。また免疫力の低下などが原因である可能性があるので、食事療法や運動療法などの体質改善が必要な場合があります。

疥癬

疥癬とはイヌセンコウヒゼンダニという寄生虫が犬の皮膚に寄生して炎症を起こす状態のことです。寄生したダニは犬の皮膚の最外層に巣食い産卵などをしながら約3週間程度生息します。その間にダニが分泌した糞や刺激性の分泌物などに対して犬の免疫細胞が炎症反応を起こす病気です。

症状としてはフケが多くなる、発疹やかさぶたができる、激しいかゆみ、耳をこすると耳を引っ掻こうとする耳介ひっかき反射が起こるなどです。

疥癬は原因となるダニが寄生している動物から動物へと感染することで広がっていきます。感染した場合は犬の生活スペースをこまめに消毒してダニの繁殖を抑えるとともに、殺虫効果のある薬剤で体表のダニを駆除するか投薬による駆除をおこないます。

臭いが気になったら早めに対応

ボーダー・コリーの臭いについて調べてきましたがいかがでしたか?

ボーダー・コリーは基本的には臭いが弱い犬種のようですね。臭いの弱い犬種の場合は臭いが気になった時は注意が必要です。体臭が弱い犬が急に臭いが強くなる時はその陰に病気が隠れていることが多いためです。

耳や口、皮膚病など臭いの原因となるケースについてご紹介してきましたが、その他にも胃腸炎など内臓疾患を発症している場合にも体臭が変化することがあります。

ボーダー・コリーの場合はいつもと臭いが違うなと感じたら、早めに獣医師に相談するとよいでしょう。

 
 

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