2016年9月30日更新

【獣医師が解説】離乳期(1〜2か月齢)の子猫を育てる上で知っておきたい5つのポイント

生後1ヶ月から2ヶ月にかけて、子猫は驚くほどに成長します。授乳や排泄の介助など、それまで行なっていたお世話を少しずつ必要としなくなっていく一方で、行動範囲が広がった子猫のために室内の安全対策を徹底するなど、新たに注意しなくてはならない点もいくつか出てきます。生後1〜2か月にかけては、子猫の成長にあわせて、お世話のしかたや生活環境を大きく変えていく時期にあたるのです 。ここでは、生後1〜2か月頃の子猫を育てる上で知っておきたいポイントについてまとめます。

1〜2か月齢頃の子猫を育てる上で知っておきたい5つのポイント

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離乳について

子猫の乳歯は4週齢前後に生えはじめ、5週齢を過ぎた頃には生え揃います。そのため、乳歯が生えはじめる生後4週目くらいを目安に、離乳食を開始しましょう。その後、ゆっくりと離乳を進め、生後2ヶ月頃には子猫用のドライフードが食べられるようになることを目指しましょう。離乳の進め方の詳細については別記事を参考にしてください。
【獣医師が解説】もう間もなく離乳の方へ!「スムーズな離乳のしかた」

自力排泄について

個体差はありますが、生後3〜5週くらいにかけての時期には、肛門や外陰部を刺激することによる排泄の介助の必要がなくなり、自力で排泄するようになります。猫用のトイレで排泄させる練習を進めましょう。

ワクチン接種、ノミ・マダニ・消化管寄生虫対策について

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ワクチンは生後2〜3ヶ月を目安に初回接種を、その1ヶ月後に追加接種を行なうことが一般的とされていますが、これは、母猫の初乳(出産後、最初の母乳)を飲んでいる子猫の場合です。初乳には、母猫由来の「抗体」が含まれており、これによって生まれて間もない子猫の身体に感染症に対する免疫力がつくのです。この「抗体」は、子猫が2〜3ヶ月齢になる頃に消失してしまうため、この時期に初回のワクチンを接種することが勧められているのです。

一方、保護した子猫で、初乳を飲めていない可能性がある場合、また、母猫の健康状態が不明である場合には、初回のワクチン接種の時期を早めたり、初年度のワクチン接種の回数を増やしたりするケースがあります。1ヶ月齢を目安にした検診を受けた際に、動物病院でワクチン接種プログラムについて相談しておくことをお勧めします。

ノミ・マダニ対策や消化管内寄生虫対策もきちんと行ないましょう。近年は量販店などでノミ・マダニ対策薬が入手できますが、確実な効果を得るため、必ず獣医師の指示に従って対策を行なうようにしてください。

社会化について

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猫は、生後2〜7週くらいまでが社会化期といわれています。この時期は、猫の社会性を育てるためにとても大事な時期です。特に、運動能力が急速に発達する4週齢以降は、兄弟猫と遊んだり、じゃれあったりすることが増える時期でもあります。こうした遊びを通して痛みを感じ、手加減を覚えるのです。ぜひ、この時期に他の猫や色々な人間と接することで、社会性を身につけさせ、社交的な猫に育てましょう。そうすることで、猫自身も穏やかな気持ちで日々を暮らせるようになるはずです。

飼育環境と安全対策について

子猫の運動能力は4週齢以降、急速に発達します。5週齢くらいには、壁をよじ登ることができるようになるため、箱から脱出することもあるかもしれません。子猫用のケージを用意して、2ヶ月齢を迎えるくらいまではケージの中で育てるとよいでしょう。ただし、一日中ケージの中では子猫の遊びたい気持ちを発散させることはできません。毎日、飼い主さんが見ていられる時間帯には、子猫をケージから出して、思いきり遊んであげましょう。

この時期の子猫の運動能力の発達には目を見張るものがあります。子猫を室内に出してあげる場合には、あらかじめ室内の安全対策を徹底しておくことが非常に大切です。子猫が高いところから飛び降りることもあるため、窓やベランダから落下しないように、戸締まりは徹底してください。また、お風呂場やトイレでの事故にも注意が必要です。子猫がお風呂場やトイレに入れないように、きちんと扉を閉めておきましょう。さらには、台所での事故にも注意しなくてはなりません。子猫が台所に入ることがないようにしてください。そのほか、頭上に物が落ちてくることがないように、改めて確認しておきましょう。電源コードで遊ばせないよう、子猫の目につかない場所に配置し、誤飲や誤食が起きないように十分な注意をしてください。室内に危険な場所がないか、子猫の目線でこまめにチェックするように心がけてください。

子猫の成長にあわせたお世話をしましょう

生後1〜2か月で子猫はぐんぐんと成長しますが、まだまだ小さくかわいい子猫で、さまざまなお世話が必要な時期は続きます。成長の速度には個体差がありますので、ぜひ、子猫をよく観察して、子猫の成長にあわせたお世話をしてあげてくださいね。

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