2016年10月27日更新

【動物看護師が徹底解説!】犬猫に薬を飲ませるとき注意するべきことは?

愛犬や愛猫が病気になったとき困るのは、「自宅でお薬を飲ませてください」と指示されたときではないですか?ちょっと我慢して飲んでねと頼み込んでも、飲んでくれるわけではなく、ごはんにうまく混ぜても、口の中に放り込んでもすぐに吐き出してしまって、うまく飲み込んでくれませんよね。

病気を治すためにきちんと飲まなくてはいけない薬ですから、飲んでくれないからといって中断するわけにもいきません。今回は、薬の飲ませ方や注意すべき点をご紹介します。

薬の上手な飲ませ方

まずはお薬の基本的な飲ませ方からご紹介していきましょう。

ごはんや、おやつに混ぜる


薬の飲ませ方で一番ポピュラーなのは、ごはんやおやつに混ぜる方法でしょう。ドライフードを食べている場合は、粒の中に薬を忍び込ませたり、ウェットフードを食べている場合は、ごはんで薬を包んだりします。ごはんをがつがつ食べる犬は混ぜるだけで一緒に食べてくれるので比較的楽ですが、慎重派の犬や猫はこの方法では苦戦することの方が多そうです。

ごはんやおやつに混ぜる場合は、混ぜるところを犬猫に見せず自然に振る舞うことが大切です。食べているときもちゃんと飲めているか凝視していると、いつもと違うことを察知して、ごはんを食べなくなったり、薬を探し当てたりするので、なるべく自然に振る舞いましょう。だからといって目を離しているのではなく、薬がお皿から漏れていないか、口から出していないかはきちんと確認しましょう。

ウェットフードに混ぜる場合は、薬が数粒あっても欲張らず、一粒ずつ包みましょう。粉薬を混ぜる場合も、混ぜたものを団子にするのではなく、お饅頭のように中は薬を混ぜたごはん、外はただのごはんというように、二層構造にして食べさせるようにしましょう。犬猫は味覚がとても敏感なので、少しでも薬の味がすると吐き出してしまいますので、うまく誤魔化して飲ませることが大切です。

口の中に入れる


ごはんに混ぜていたのがバレて食べなくなってしまった場合や、最初からごはん作戦が効かなかった場合は、直接口の中に薬を入れて飲ませましょう。

利き手でない方の手で上顎の犬歯の後ろのくぼみに上から指を入れます。このとき、親指と中指を使うとしっかりと持てます。利き手で薬をつまみ、空いた指で下あごの先(前歯あたり)を抑えたら、上顎を引き上げます。こうして口を開けたら、舌の付け根に薬を置いてすぐに閉じます。苦しそうに舌を動かしますが、しばらくは口を閉じたままにしてください。喉がゴクンと鳴ったら、飲めているか口の中を確認してください。

かかりつけの動物病院で水飲み用の針なしの注射器をもらっているのであれば、口を閉じたときに犬歯の後ろに空間があるので、そこから口の中に水を流しこみましょう。水を流すことによって、より薬を飲み込みやすくなります。

この方法はほぼ1発勝負です。1回失敗すると、次からやらせてくれなくなるので、手際よく1回で済ませるようにしましょう。

薬を飲ませたとき注意する点は?

一番に気を付けなければならないのは、飲ませたつもりだったのに、飲めていないということです。

病気の程度にもよりますが、命を左右するような投薬を自宅でする場合もあるので、きちんと飲めているかは絶対に確認をしましょう。ごはんに混ぜた場合は、皿のどこかに張り付いたままになっていないか。皿の周辺に落ちていないか。口周りの毛に絡んでいないかを確認してください。

口の中に直接入れたときも同様で、周りに落ちていないか。体の毛についていないか。口周りの毛についていないかを確認してください。多いミスは、シーズーやシュナウザーの口周りの毛が豊富な犬種で、ヒゲの中に薬がいくつも隠れていた、胸の毛に絡んでいた、などです。また、鼻の短い短頭種は口が横に広いので、頬の裏側に入り込んでいないか確認をしてください。

投薬は難しい作業ですが、慣れてしまえば上手に、犬猫に負担なく薬を飲ませることができるようになります。やり方がうまく理解できないとき、どの方法を試しても飲ませることができないときは、かかりつけの動物病院へ相談しましょう。錠剤を粉薬にしてシロップで解いてくれたり、あらゆる方法で対処してくれるはずです。

飲ませられないからといって、勝手に薬をやめてしまうことは絶対にしてはいけません。薬がなくなる前であっても、必ず病院へ行き、どうすればよいか相談するようにしてください。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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