2016年10月29日更新

【動物看護師が徹底解説!】犬猫に塗り薬を使用するとき注意するべきことは?

愛犬・愛猫がケガや病気をしたとき、自宅で軟膏などの塗り薬を塗ってくださいといわれることがあるでしょう。塗り方や塗る量は、獣医の先生の指示通りに行えばよいものの、塗ったところをどう管理してよいのか迷う方もいらっしゃるでしょう。薬を塗った後の管理や、注意点はどのようなことがあるのでしょうか?

用法、用量はきちんと守ること

塗り薬は飲み薬よりも効き目が少ないと感じている飼い主さんもいらっしゃるようで、一日に何度も塗ったり、多めに塗ったりすることもあるようですが、指示された用法・用量はきちんと守るようにしてください。抗生物質の含まれた塗り薬やステロイドの含まれた塗り薬を、一日に何度も塗り治したり、量を間違えて使い続けると効き目がなくなったり、皮膚を弱めてしまうこともあります。

塗ってすぐにこすったり、舐めたりして、薬を塗った意味がなくなってしまうようなときに、何度も塗りなおしたくなる気持ちもわかりますが、肝心なのは塗り直すようなことをさせないのが一番ですので、塗ったところをイジらせない工夫が必要です。

塗り薬にはほぼカラーが必須

どんな位置であっても、塗り薬を塗る場合はカラーが必須といえるでしょう。

犬も猫も体についた異物は舐めて取り除く習性がありますから、塗り薬を塗ったまま放置しているとすぐに舐めとってしまいます。塗り薬を飲み込んでしまうこと自体、よいことではなく、それを一日に何度も繰り返すのもよくありません。カラーは見栄えが悪く、かわいそうで、どうしてもすぐ取りたくなってしまいますが、病気やケガの完治を最優先に考え、薬を塗ったらカラーをするようにしましょう。

カラーで防げなければ絆創膏を

カラーで防げない位置にある場合や、カラーの先端で傷を広げてしまうような場合は、塗り薬を塗ったうえに絆創膏を貼るとよいでしょう。ガーゼを当てて、テープで固定するだけでも十分に効果があります。

しかし、絆創膏を丸出しにしていると高確率ですぐにはがすか、食べるかをしてしまうので、絆創膏を貼ったとしてもカラーははずさないようにしてください。洋服を嫌がらずに着てくれるのであれば、塗り薬の上に絆創膏、そのうえに洋服を着れば完璧な防御ができます。

余ったものを指示なしで使用しない

塗り薬はチューブで出されることがほとんどなので、処方日数によっては薬が余ってしまう場合があります。大抵の飼い主さんは、その薬を捨てずに取っておいて下さいますが、次に同じような症状があったとしても自己判断でその薬を使うのは絶対にやめてください

同じような症状が出た場合は、必ずかかりつけの動物病院へ受診し、”同じような症状でこのような薬を以前処方された”と現物を見せるようにしましょう。同じ薬で治療を進める場合は余っている薬を使用することで、薬の金額を払わずに済むことになります。決して指示なしに使用したりすることはないようにしてくださいね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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