ブルドッグってくさいの?気になるブルドッグの体臭ついて

しわしわの顔で口を大きく開けてパンティングをする様子は、まるで顔を崩して笑っているように見えるブルドッグ。ニッコリ笑ったような顔でおどけた仕草をされたら、ついつい「可愛い!」と撫でてしまいたくなります。そんな時に「あれ?」と気になるのが犬の臭い。今回はそんなブルドッグの体臭について調べてみました。

 

ブルドッグの臭いとは?

ブルドッグはたどってきた歴史から、他の犬種と異なる特徴や注意しなければならないことが多い犬種です。臭いの問題もその1つのようですね。

ブルドッグはもともとは牛いじめと呼ばれる見世物をする犬として生まれました。牛いじめとは雄牛と犬を戦わせる見世物で、戦う犬には牛の鼻に噛みついて離さない強靭な顎と、牛にふり払われても飛ばされないがっしりとした体形が必要でした。

牛いじめは動物愛護の観点から廃止となりブルドッグも存在が危うい時期があったのですが、ブルドッグの独特な風貌を愛するブリーダーたちが好戦的な気質を取り、温和で優しい家庭犬としても最適な犬へと改良し現在のブルドッグが誕生しました。

改良がおこなわれたのは性格だけでなく、ブルドッグらしい風貌を強調するような繁殖もあわせておこなわれました。その結果現在のブルドッグは牛いじめをしていた当初のブルドッグよりも、しわが多く顔が大きく、足が短い風貌になったといわれています。

このブルドッグらしい風貌を強調するための改良は、現在のブルドッグに健康面などで大きな影響を与えています。ブルドッグの臭いの原因もこの改良によって増えた顔や体のしわが原因だといわれています。なぜしわが臭いの原因になってしまうのでしょうか?しわの間はどうしても通気性が悪くなります。通気性が悪いと蒸れやすく雑菌やカビなどが繁殖しやすいため臭いが発生しやすいのです。

ブルドッグの臭いを予防するためには常にしわの間をケアする必要があるようですね。

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犬の体臭とは?

しわの間の臭いの他に臭いの原因として考えられるのは犬の体臭ですね。体臭とは汗と皮脂が混ざったものに雑菌が繁殖することで発する臭いのことです。

汗には体温を調整する汗と生殖のためのフェロモンを分泌するための汗の2つの種類の汗があります。それぞれの汗は異なる汗腺から分泌されますが、犬は体温調整のための汗をかく汗腺は少なく、逆にフェロモンを分泌する汗腺が多くあるのが特徴です。

体臭の元となる汗はこのフェロモンを分泌するための汗で、具体的には次のようになっています。

エクリン腺

主に体温調整のための汗腺で、人の場合は全身にあるのに対して犬の場合は足の裏や鼻の頭などの限られた場所にあります。そのため犬は汗による体温調整が苦手だといわれているのです。このエクリン腺からの汗は、ポップコーンと形容されるような少し香ばしいような臭いを発します。ソファーや絨毯など犬が歩くような場所の家具が臭う原因はこのエクリン腺からの臭いによるものだといわれています。

アポクリン腺

この汗腺が臭いを発する汗腺で、人の場合は腋の下などの特定の場所にだけあるのに対して犬の場合はほぼ全身にあります。このアポクリン腺から分泌される汗にはフェロモンが含まれており、エクリン腺から分泌される汗よりも臭いの強い汗になっています。

このフェロモンを含んだ臭いの強い汗を分泌するアポクリン腺は、もう1つの臭いの原因である皮脂を分泌する皮脂腺とつながっています。

そのためアポクリン腺から分泌される汗は2つの臭いの原因である、フェロモンと皮脂が混ざった状態で分泌されることになりこの汗が酸素に触れて酸化し脂肪酸へと変化した結果、脂肪酸を好物とする雑菌が繁殖することによって強い臭いを発する体臭となるのです。

アポクリン腺から分泌される汗が脂肪酸へと変化する時、汗と皮脂の割合が皮脂の方が多いほど早く脂肪酸に変化するため、皮脂の分泌の多い犬ほど体臭が強いということになります。

残念ながらブルドッグは皮脂の分泌が多くやや脂性な傾向がある犬種なので、しわの間の臭いも含めて臭いが気になる犬種ということになるようです。

 

体臭を予防する方法は?

体臭を予防するためには皮膚や被毛の状態を清潔に保つことが大切です。そのためにはブラッシングなどの日頃のケアを定期的に正しくおこなうことが不可欠ですね。

また臭いの原因になっている皮脂の分泌はエサを見直すことで抑えることができるようです。臭いが気になる時はエサの内容を見直してみるのもよいでしょう。

具体的な方法は次のとおりになります。

ブラッシング

ブルドッグのような短毛の犬種のブラッシングには、ラバーブラシとイノシシや豚、馬などの毛を使用して作られた獣毛ブラシが効果的です。

背中やお腹などは毛の流れに逆らうように、頭部や顔、しわの間は毛の流れに沿うように毎日5分くらいブラッシングをしてあげましょう。ブルドッグは皮膚が弱い犬も多いので、強くこすらないように注意が必要です。

シャンプー

シャンプーですが臭いが気になるからといってあまり頻繁におこなうと、雑菌から皮膚を守るために必要な皮脂まで落としてしまうことになり、かえって臭いの原因になってしまうことがあります。

適切なシャンプーの頻度は犬の皮膚や被毛の状態によって異なりますが、おおよそ月に1回~2回、皮脂の分泌が多くなる夏場は月に2回~3回のシャンプーが理想的なようです。

ブルドッグは肌が弱く皮膚病になりやすい犬種なので、シャンプーの頻度や使用するシャンプー剤なども肌の状態にあわせて決めてあげる必要があります。適切な頻度やシャンプー剤がわからない場合は、かかりつけの獣医師に相談してみるとよいですね。

食事の見直し

臭いの強弱の原因となる皮脂ですが、脂質やたんぱく質の多い食事を続けると分泌が増加する傾向があるようです。特に動物性の脂肪は皮脂の分泌を盛んにしてしまうようで、動物性脂肪が多く含まれたフードやおやつをあげていると分泌が促進されてしまうようです。

他の犬よりも臭いが強いなと感じた時は、食事やおやつの内容を動物性の脂質とタンパク質の少ない物へ切り替えていくとよいでしょう。

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その他の臭いの原因は?

犬の臭いの中には気を付けておかないと病気につながってしまうようなものもあります。これらの臭いは耳や口など特定の場所から臭いを発するものなので、どこが臭っているのかを特定することが大切です。

ブルドッグで気を付けておきたい臭いは具体的には次のとおりになります。

耳の臭い

ブルドッグのような垂れ耳の犬種の場合に1番注意してあげたいのが耳の臭いです。垂れ耳の犬種は立耳の犬種よりも耳の中が蒸れやすく、耳の中に雑菌が繁殖しやすいため耳垢が溜まりやすくなります。

耳の臭いの原因はこの黒くベタッとした耳垢です。耳垢がたまった状態をそのままにしておくと、外耳炎などの耳の病気を誘発してしまいます。ブルドッグの場合は臭いの気にならない状態であれば、週に1回~2回の頻度で耳掃除をしてあげるとよいでしょう。

耳の中はとてもデリケートなので綿棒やコットン、ガーゼなど柔らかい物を使用して耳の汚れを拭いてあげます。奥の汚れは無理に取ると鼓膜を傷めてしまう可能性がありますので、ふき取るのではなく洗浄液を使用して汚れを浮かせて取るようにします。

あまり汚れがひどい場合は獣医師やトリマーなど専門の知識のある方に耳掃除をお願いするのがよいでしょう。

定期的に耳の掃除をしているのに耳からの悪臭がおさまらない場合は、外耳炎などの耳の病気を発症している可能性があります。できるだけ早めに獣医師の診察を受けるとよいですね。

目やに涙やけの臭い

眼が大きくやや出っ張り気味のブルドッグに多いのは涙やけの臭いです。鼻が短く口の周りにしわの多いブルドッグの場合は、しわの間の皮膚や被毛が涙で常に濡れた状態が続いてしまい、そこに雑菌が繁殖し臭いを放つようになってしまいます。

涙が多い場合は1日数回目の周りをチェックして、気になる場合は綿棒などを使用してしわの間を拭いてあげるとよいでしょう。

歯周病などによる口臭

特に老齢になるにつれて気になってくる口臭ですが、原因は歯についた歯垢です。歯垢は歯についた食べかすに菌が付着し繁殖したもので、この歯垢が石灰化したものが歯石になります。この歯垢から歯石ができることを繰り返すことによって、歯茎や歯自体に菌が繁殖し炎症などをおこすのが歯周病です。

歯周病を予防するには毎日のデンタルケアで歯垢をためないことが大切です。そのためにはできるだけ小さな頃から歯磨きのトレーニングをし、歯磨きに苦手意識をなくしておくとよいですね。またデンタルガムなどを使用するのもよい方法でしょう。

それでもなかなか完全に防ぐことは難しいものです。少しでも異臭を感じたら早めに獣医師に口腔内チェックをしてもらうとよいでしょう。

肛門腺からの臭い

犬が自分の臭いを付けるための臭いを貯めておく袋を肛門腺といいます。肛門腺は字のごとく犬の肛門付近にあり、排泄と一緒に臭いを排出する仕組みになっています。

ただうまく排出されていないような場合、お尻のあたりから強い臭いを放ち始め、放っておくと破裂してしまうこともあります。肛門腺はトリミングの際や動物病院などで絞ってもらうことができますので、定期的に絞ってもらい臭いの軽減につなげるとよいでしょう。

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気を付けたい臭いの原因・皮膚病

前にも書きましたがブルドッグは皮膚が弱くやや脂性の犬が多いため、皮膚病にかかりやすい犬種だといわれています。皮膚病は病気や症状によって異なりますが、独特の臭いを発するものが多く犬が臭う原因の1つになっています。

皮膚病は無症状の状態で治療がおこなえると早期に治る可能性が高くなります。ブラッシングやシャンプーの際にしっかりと皮膚の状態を確認しておくと、皮膚病を予防し臭いが発生することを未然に防ぐことができます。

ブルドッグがかかりやすいといわれている皮膚病をご紹介しましょう。

アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎

ハウスダストや、ダニ、花粉などのアレルゲンが肌についたり、呼吸とともに吸い込んだりすることで発症する皮膚炎です。

症状としては強いかゆみがあり赤みのある湿疹がひろがります。ひどくなると脱毛などの症状が現れます。根治の難しい病気で長期の通院が必用になることがあります。

脂漏性皮膚炎・マラセチア皮膚炎

マラセチア属の酵母によって引き起こされる皮膚炎の事です。犬の外耳道、肛門嚢、指の間、唇、皮膚粘膜に常駐している酵母で、はっきりとはわかっていませんが過剰な脂質の分泌や、宿主である犬の免疫力の低下などが原因で発症します。

皮膚のべとつきやフケの増加、発疹などの症状が現れます。また外耳道にも存在するので外耳炎の原因になることもあります。免疫力の低下で発症することが考えられるので、脂漏性皮膚炎を発症した場合は他の病気からの併発の可能性があります。

触ると被毛がべとつく、フケが多くなった、臭いが強くなったなどの症状がみられて場合は脂漏性皮膚炎の可能性があります。

膿皮症

皮膚の上で菌が異常繁殖することで化膿し膿を排出している状態をいいます。

表皮、真皮、皮下組織のどの個所でも発症する可能性があります。90%が犬と共生しているブドウ球菌が、皮膚の細菌バランスの崩れによって引き起こす病気です。脂漏症と同様で細菌のバランスを崩す原因となった病気により併発している可能性があり、まず基礎疾患の治療をおこなう必要があることが多い病気です。

アラカス症・毛包虫症

イヌニキビダニという寄生虫が犬の皮膚に入り込み、大量に寄生することで発症する病気です。母乳からの感染が多く1歳未満の仔犬の発症が多い病気ですが、イヌニキビダニが多く寄生しているものに触れた場合も感染することがあり、成犬や免疫力が低下した老犬でも発症することがあります。

症状としては抜け毛や皮膚のかゆみが生じ、症状が進行するとフケやかさぶた、皮膚の化膿や出血が起こります。

発症した場合の治療方法はダニの駆除薬の投与やダニの駆除効果のある薬浴やシャンプーでイヌニキビダニの駆除をおこないます。また免疫力の低下などが原因である可能性があるので、食事療法や運動療法などの体質改善が必要な場合があります。

口の周りはいつも清潔に!

ブルドッグは鼻が短く上向きな骨格をしているために、エサを食べる際に鼻をエサに押し付けるようにして食べます。そのため口や鼻の周りのしわの間にエサが入ってしまうことが多くあります。

気付かずにそのままエサを付けた状態にしておくと、雑菌が繁殖して臭いの原因にも皮膚病の原因にもなってしまいます。

またよだれも多い犬種なので食事の後はしっかりと口の周りを拭いて、臭いと皮膚病を予防してあげるとよいですね。

食事の後には濡れたタオルで口の周りを、しわもしっかりと伸ばして拭き取ってあげましょう。また顎の下もエサやよだれで汚れやすい部分になりますので、しっかりと顎を上げて拭き取ってあげるようにするとよいでしょう。

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