医療費の備えが必須!ブルドッグにおすすめのペット保険について

しわの多いしかめっ面でちょっと威圧的な見た目なのに、実は飼い主が大好きな甘えん坊のブルドッグ。そのギャップに心奪われ「飼ってみたい!」と思う方も多いようですね。でもちょっと気になるのが、病気にかかりやすく医療費の負担が大きいといわれていることです。今回はそんなブルドッグにおすすめのペット保険について調べてみました。

 

ブルドッグのかかりやすい病気とは?

ブルドッグはそのがっしりとした立派な体格とは裏腹に、残念ながらやや病弱で短命な傾向のある犬種のようです。原因は諸説ありますが、しわの多い独特の風貌を強調する繁殖を続けてきたことが1つの要因だといわれています。

特に骨や筋肉、呼吸器系、眼、皮膚の病気にかかりやすいといわれていますが、その他にも心臓などの循環器系、泌尿器系、腫瘍性の病気にも注意が必要なようです。このようにブルドッグは気を付けなければならない病気が多いので、全ての病気をご紹介することは難しいのですが、主に注意しなければならない病気をいくつかご紹介させていただきます。

皮膚疾患

ブルドッグは皮膚が弱くやや脂性の犬が多いため皮膚病には注意が必要なようです。ブルドッグのかかりやすい皮膚病は次のようにいわれています。

アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎

アレルギー性の皮膚炎は再発率が高く難治性の皮膚病だといわれていて、長期での投薬が必要になり再発を繰り返すと徐々に重症化する傾向のある難しい病気です。

アレルギーを起こす原因としては食べ物によるもの、ノミやダニなどの寄生虫、ハウスダストや花粉などの環境的な要因が考えられ、それらのアレルゲン(アレルギーを起こす元となる物質)が肌についたり、呼吸とともに吸い込んだりすることで発します。

症状としては痒がって手足を噛んだり、足でかくと大量のフケが出たりするようになります。重症化していくと脱毛を起こしたり、患部が赤黒くなり皮膚が分厚くなるなってしまったりします。

治療方法はアレルゲンによって異なりますが、アレルギー性の病気は体質によるものなので完治が難しく長期の通院が必要になります。

脂漏性皮膚炎・マラセチア皮膚炎

マラセチア属の酵母によって引き起こされる皮膚炎の事です。

犬の外耳道、肛門嚢、指の間、唇、皮膚粘膜に常駐している酵母で、はっきりとはわかっていませんが過剰な脂質の分泌や、宿主である犬の免疫力の低下などが原因で発症するといわれています。症状としては皮膚のべとつきやフケの増加、発疹などが現れます。また外耳道にも存在するので外耳炎の原因になることもあります。

免疫力の低下で発症することが考えられるので、脂漏性皮膚炎を発症した場合は他の病気からの併発の可能性があり、まず基礎疾患の治療をおこなう必要があることが多い病気です。

膿皮症

皮膚の上で菌が異常繁殖することで化膿し膿を排出している状態をいいます。

表皮、真皮、皮下組織のどの個所でも発症する可能性があります。90%が犬と共生しているブドウ球菌が、皮膚の細菌バランスの崩れによって引き起こす病気です。脂漏症と同様で細菌のバランスを崩す原因となった病気により併発している可能性があり、まず基礎疾患の治療をおこなう必要があることが多い病気です。

アラカス症・毛包虫症

イヌニキビダニという寄生虫が犬の皮膚に入り込み、大量に寄生することで発症する病気です。母乳からの感染が多く1歳未満の仔犬の発症が多い病気ですが、イヌニキビダニが多く寄生しているものに触れた場合も感染することがあり、成犬や免疫力が低下した老犬でも発症することがあります。

症状としては抜け毛や皮膚のかゆみが生じ、症状が進行するとフケやかさぶた、皮膚の化膿や出血が起こります。

発症した場合の治療方法はダニの駆除薬の投与やダニの駆除効果のある薬浴やシャンプーでイヌニキビダニの駆除をおこないます。また免疫力の低下などが原因である可能性があるので、食事療法や運動療法などの体質改善が必要な場合があります。

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目の病気

ブルドッグのチャームポイントでもある大きな目ですが、ケガや病気には注意が必要なようです。ブルドッグがかかりやすい目の病気は次のようにいわれています。

乾性結膜炎(犬のドライアイ)

眼が大きくやや出っ張っているブルドッグに多い病気です。目の表面が乾いて角膜と結膜に炎症が生じた状態です。本来は眼球は薄い涙の膜である涙膜というもので覆われ、乾燥や外からの異物の侵入から守られているのですが、何らかの理由によって涙膜がとぎれてしまい、瞬きによる摩擦などから角膜や結膜が傷ついてしまう病気です。

症状は目やにの増加や結膜からの出血など、角膜炎や結膜炎と似た症状が現れます。

基本的には涙を促進する軟膏などの投薬や点眼によって治療がおこなわれます。投薬による効き目が薄い場合は外科的な治療が必要になる場合もあります。

チェリーアイ・第三眼瞼腺脱出

第三眼瞼または瞬膜と呼ばれる瞼と眼球のあいだにある膜状の組織の裏側にある腺が炎症を超して、外側に赤くはれ上がった状態になる病気です。眼頭から外に赤く盛り上がった状態がさくらんぼに似ていることからチェリーアイと呼ばれています。

症状としては常に眼頭が不快なために目をこすり、結果として結膜炎や角膜炎などを併発することがあります。治療法としては点眼液などによる内科的な治療がほとんどですが、症状によっては外科的に飛び出している部分を切除したり埋没させたりすることもあります。ブルドッグの場合は原因が先天性であることが多いので、保険の補償対象外になることが考えられます。

眼瞼内反症・眼瞼外反症

瞼は内側と外側の靭帯のバランスによって形を保っています。眼瞼内反症及び眼瞼外反症はこの瞼を支えている靭帯のバランスが崩れてしまうことによって、主に下の瞼が反り返ってしまう病気です。瞼が内側に反り返る状態を眼瞼内反症、瞼が外側に反り返った状態を眼瞼外反症と呼びます。

反り返った瞼は瞬きをするたびに角膜を刺激することになり、熱膜炎や角膜炎、流涙症、逆まつ毛などの症状を起こします。

遺伝が原因の場合もありますが、体重の減少や瞼の痙攣が原因になることもあります。

治療法としてはまつ毛を抜く方法もありますが、重度の場合は外科的に内反矯正手術をおこなう場合もあります。

白内障

眼球内にある水晶体が白く濁った状態になる病気です。

水晶体の濁りによって光が遮られ灰色から黒の点が現れます。症状としては瞳孔の奥が白く変色して見える、家具などにぶつかりやすくなるなどです。老齢での発症が多いのですが、糖尿病、低カルシウム血症、ぶどう膜炎などから併発している可能性もあり若年でも発症する可能性がある病気です。

骨や筋肉の病気

筋肉質で見た目よりも体重のあるブルドッグは、骨や関節、筋肉の病気やケガにも注意が必要です。

膝蓋骨脱臼

後ろ足の膝蓋骨(膝のおさら)が脱臼(ずれたり外れたり)してしまう病気です。骨や筋肉の形成異常で起こるような場合は先天性、高いところから落ちるなどがきっかけで発症する場合は後天性といいます。

症状としてはスキップのような歩き方をする、脱臼した足をかばい3本の足で歩く、つま先立ちのような歩き方をする、膝が腫れている、歩きたがらない、立ち上がりにくそうにするなどがあります。

治療法としては膝蓋骨を正常な位置に戻す手術を受けるのですが、あまり病気が進行してしまうと骨が変形してしまい、手術に適さない状態になってしまうことがあります。そのため早期発見、早期手術が必要になる病気です。

この病気は手術費用、通院介護の費用は高額になることが多いのですが、保険の補償対象外になっていることがある病気です。ペット保険を選ぶ際には補償内容を確認する必要があります。

股関節形成不全

太ももの骨と骨盤とを結合する股関節が外れてしまったり、外れかかっていて力が入らない状態になる病気です。遺伝による先天的な理由で発症する場合と、飼育環境や事故などによって後天的に発症する場合の2つのケースがあります。

症状としてはモンローウォークと呼ばれる腰を振るような歩き方をするのが特徴で、その他には後ろ足がうまく曲げられない、スキップのような仕草をみせるなどがあります。

軽度なものの場合は安静にして投薬により治療をおこないますが、投薬では効かない重度の症状の場合は外科な処置が必要な病気です。

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気管虚脱

本来は筒状になっている気管が変形してしまい、呼吸困難を引き起こす病気です。症状が治まっても再発しやすい傾向があります。症状は呼吸困難、咳、よだれをたらすなどで、重度になると酸素不足からチアノーゼをおこします。

原因としては遺伝的なもの、肥満、加齢による気管周辺の筋力低下などが考えられます。

治療法としては軽度の場合は投薬によって症状を軽減させることができますが、重度の場合は酸素吸入や外科的な手術が必要になります。

尿道結石

膀胱などでできてしまった結石が尿道に詰まってしまう病気です。結石の種類によって様々な病名がありますが、犬の場合は細菌性の膀胱炎などの尿路感染症が原因で起こると考えられている、ストラバイト結石が多くみられるようです。

結石で尿管が詰まってしまうのでおしっこが出にくくなり、重症化すると急性腎不全や尿毒症を起こすこともあります。

治療は内科的におこなわれる場合と外科的におこなわれる場合があり、投薬や処方食などを使用し結石を溶かして小さくしていく場合は長期に通院が、外科的に結石を除去する場合は高額な手術費が必要になります。また症状によっては抗生剤などの投薬や点滴治療がおこなわれる場合もあります。

僧帽弁閉鎖不全症

心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁が変性し閉まらなくなってしまうことで、左心室から左心房への血液が逆流してしまう病気です。若年の犬よりも老齢の犬での発症率が高い病気です。

初期の症状はあまりなく健康診断などで発見されることが多いようですが、進行してくると散歩や夜中などに咳が出る、疲れやすい、運動を嫌がるなどの症状がみられるようになります。重度になると肺水腫を引き起こし呼吸困難になることもあるそうです。

現在は根治させる治療法がなく症状の緩和と病気の進行を抑えるため、投薬や運動制限、食事療法による体重管理など内科的な治療が主になります。1度発症すると生涯にわたって経過観察や投薬などの治療が必要になる病気です。

 

ブルドッグにおすすめの保険は?

ブルドッグのペット保険を考える時に大切なことは、窓口の対応がしっかりとしている保険会社を選ぶことです。その理由は病気やケガのリスクが高く発症の状況などが多岐に渡るため、保険が適用されるのかを確認しなければならないことが多くなると考えられるからです。

また遺伝などの先天的な原因が疑われる病気が多いため、保険の適用外になってしまうケースも多く、細かい相談にしっかりと対応してくれる保険会社であることが望ましいのも理由の1つです。

そのような点を考慮してブルドッグにおすすめの保険を考えてみました

アニコム損害保険(株)

ペット向け保険の業界大手の実績があり、動物病院との提携件数も多くお会計の窓口でペット保険証を提示するだけで保険を使うことができるのが特徴です。

プランは2つのプランが用意されており、かかった医療費の70%を保険で負担してくれる「ふぁみりぃ70%プラン」と、50%を負担してくれる「ふぁみりぃ50%プラン」になります。

ただし通院・入院の利用回数に制限があるので、長期通院の場合には利用の仕方を考えて使用する必要があります。

アイペット損害保険会社

提携の動物病院で加入者カードをみせるだけで保険を使うことができます。

保険料はやや高くなりますが通院から入院・手術までを幅広く補償してくれる「ペット保険うちの子」の50%補償プランと70%補償プラン、手ごろな保険料で高額になりがちな手術の費用に特化した「ペット保険うちの子ライト」の3つのプランがあり、備えたい内容にあわせてプランを選ぶことができます。

またペットが他人にケガをさせてしまった場合の損害賠償を補償する、ペット賠償責任を特約として付けることができます。

ペット&ファミリー少額短期保険(株)

太陽生命や大同生命などのT&Dグループが手掛けているペット保険なので安心感があり、1日あたりの支払限度額、支払い回数に制限がないのが特徴です。

4つのプランが用意されており1日あたりの免責金がなく保険料と補償内容のバランスが取れている「ペット保険げんきナンバーわんプラン70」「ペット保険げんきナンバーわんプラン50」、「ペット保険げんきナンバーわん」よりもやや安い保険料で、1日あたりの免責金額が3,000円と決まっていますが、股関節脱臼、膝関節脱臼、膝蓋骨脱臼、病理組織学検査料が補償される「ペット保険げんきナンバーわんSlimプラン70」「ペット保険げんきナンバーわんSlimプラン50」があります。

アクサダイレクト・ペット保険(いぬのきもち保険)

年間補償額はそれぞれのプランで決まっていますが支払金額や支払い回数に制限がないのが特徴です。新規加入が13歳まで対応しており、1度加入すると生涯に渡る終身継続が補償されています。但し愛犬の身体状況によって引き受けができない場合や、継続に条件が付く場合がありますので注意が必要です。

加入者に対するサービスとして年中無休で獣医師による健康相談サービスを受けることができます。

プランは保険料はやや高額になりますが70%を補償してくれる「プラン70」と、リーズナブルな保険料で50%までを補償してくれる「プラン50」があります。どちらのプランも示談交渉付きの賠償責任危険補償特約を付けることができます。

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どう備えるかをよく考えましょう!

ブルドッグにおすすめのペット保険について考えてみましたがいかがでしたでしょうか?

残念ながらブルドッグの場合は病気やケガのリスクが高いことから、大型犬と同様に1番保険料の高い犬種のグループに入っていることが多いようです。今回ご紹介した保険はできるだけ広範囲に補償されかつ実績の高い保険をということで選ばせていただきましたが、その保険料は決して安くはありません。

しかし前にも書いている通りブルドッグは先天性が疑われる病気が多く、保険適用外となってしまい保険金が下りないケースも多いようです。そのことを考えると高い保険料を払ってまで、ペット保険に加入する必要があるのかという問題が出てきますね。

ペットの医療費には公的な保険がない以上、飼い主が自分の責任で備えておくしかありません。特にブルドッグのように医療費の負担が大きくなることが予想される犬種の場合はなおさらです。

ちょっと高くても安心料としてペット保険に加入するのか、保険に加入する分を自分たちで積み立てていくのかをしっかりと検討する必要があります。そしてブルドッグを飼うことを考えるならば、医療費の負担が大きくなることを予め考慮し、自分たちの経済力で飼っていくことができるのかをよく検討してみることが大切です。

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