2017年6月13日更新

犬が吐いたら…。犬の心配しなくていい嘔吐と危険な嘔吐の見分け方【動物看護師が徹底解説!】

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

もし、愛犬が嘔吐をしたら、あなたはどうしますか?どんな場合でもすぐに動物病院に連れて行きますか?それとも様子を見ますか?その後何事もなければ安心ですが、もしもその嘔吐が重大な病気のサインだったらどうしよう…と不安になることもありますよね。どんな嘔吐が危険か、そうでないか判断することができたら、そんな不安も払拭できるかもしれませんよ。

 

ドカ食いのあとの嘔吐は心配なし

勢いよく食べたと思ったら、勢いよく吐いた。なんてことは、よくあることですよね。吐いた後、すぐにまた食べ始める犬もいれば、気持ち悪さが残って食べなくなってしまう犬もいるでしょう。この場合は、自宅で様子を見て大丈夫です。

すぐにまた食べたがらなくても、2、3時間もすればすっかり元に戻ってご飯を欲しがるはずです。それでもまだいらない、と拒否するのであれば、次のご飯までそのまま様子を見るとよいでしょう。心配ないとはいえ、あまり嘔吐を繰り返すと食道や咽頭に負担をかけるので、いつもドカ食いをしてしまう犬は、手から少しずつ与えたり、時間をかけて食べられるお皿に変えるなどして、なるべく吐かずにいられるようにしてあげましょう。

空腹で胃液を吐くことも

ご飯とご飯の間隔が広く、あまりにお腹が空いて胃液を吐き出してしまうこともしばしば。黄色や透明の泡のようなものを吐き出すことがありますが、この場合も心配はいりません。

吐いた直後は、空腹だからといってもすぐには食べられませんので、落ち着いてから間食やおやつを与えるとよいでしょう。1日2回の食事でいつも待ちきれずに吐いてしまうようであれば、いつものご飯と同量を、1日3回に分けるなどして、嘔吐しないような間隔にしてあげましょう。

 

食事の後必ず吐くのは病気?

食事をした後、毎回未消化のご飯を吐き出してしまう場合は、食道に異常がある可能性がありますので、早めにかかりつけの動物病院に受診しましょう。特徴としては、ゆっくり食べたあとでも吐いてしまう、食後それほど時間が空かずに吐く、吐いたものは消化されていない、です。これらに当てはまる場合は、必ず受診しましょう

受診すべき、危険な嘔吐とは

動物病院に受診するべき、危険な嘔吐とはどんな嘔吐なのでしょうか?

  • 1日に何度も吐く
  • 吐きたいのに吐けない状態がずっと続く
  • 吐物から人間の食べ物の匂い、もしくは欠片が入っている
  • 吐物から薬品の匂い、泡立っている
  • 吐物に食事以外の異物が混ざっている
  • 吐物がどす黒い、または、真っ赤

などがみられる場合は、早急にかかりつけの動物病院に連れて行きましょう。異物を食べた可能性や、胃腸などの病気の可能性、その他の内臓の病気の可能性が考えられるので、必ず受診するようにしてください。

受診する際は、何時に何を、どれくらい吐いたのか、1日に何度吐いているのか、吐物の内容・匂い・色はどうか、愛犬の体調・様子はどうか、吐く前は何をしていたのか(留守番していた、おもちゃで遊んでいた、寝ていた、など)をきちんとメモか何かに記録しておきましょう。それらが診察の重要なヒントになることがあります。例え、吐き始めたのが夜間であっても、危険な嘔吐に当てはまる場合はそのまま朝まで様子を見ずに、夜間診察してくれる病院を探しましょう。

動物病院に連れて行くか否かの判断は飼い主さんに任されています。後悔することのないように、不安を感じたらすぐに病院へ受診するようにしましょう。

 
 

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