2017年6月7日更新

食べむらが心配なボルゾイのエサの量について

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ロシア原産の大型サイトハンドであるボルゾイ。ロシア帝国の貴族たちに愛された気品ある顔立ちと、流線型の細くしなやかな体つきが美しいですね。1度は飼ってみたい憧れの大型犬ですが、どうもエサを食べさせるのがなかなか難しいようです。今回はそんなボルゾイについてエサの適量や食べさせるコツなどを調べてみました。

 

ボルゾイのエサの適量は?

ボルゾイについて調べてみると、小食な犬種で食べ物に対してやや神経質な面があり、好き嫌いや食べむらが多いと記載されているものを多く見かけます。

実際にボルゾイを飼っていらっしゃる方々の書き込みを見ても、「あばら骨が見えているのになかなか食べてくれない。」とか「食べるのが嫌だとエサ皿をひっくり返して遊び始めてしまう。」などエサの与え方に悩んでいらっしゃる方が多いように感じました。

犬は2日~3日は食べ物を食べなくても平気だといわれていますが、与えているエサをいつも食べなかったり残されたりしてしまうと、飼い主としては不安になってしまいますよね。

まず愛犬が標準的にはどのくらいを食べるのが適量なのかを知っておくとよいでしょう。犬のエサの適量を算出する方法はいくつかありますが、ここでは一般的にいわれている方法をご紹介します。

体重から割り出す方法

おおよそ体重の2.5%の量が適量といわれています。カロリーでいうと体重1kgあたり50~110カロリーの計算になります。

ただしこれは成犬の場合の計算になるので、成長期の子犬の場合は約2倍、逆にシニア期の犬の場合は2~3割少なめに与えるとよいといわれています。

パッケージの記載量を目安にする

市販のフードの場合はパッケージに給仕量が記載されているものがほとんどになります。記載されている量を目安に運動量や太り気味であるかなどを考慮して、エサの量を決めていくとよいといわれています。

係数から計算する方法

年齢や月例、体質などの係数を使用して1日に必要なカロリーを割り出す方法です。次のような式を使用します。

  • 安静時の必要エネルギー=70×(適正体重)の0.75乗
  • 1日の必要エネルギー=安静時の必要エネルギー×ライフステージ係数

ライフステージ係数

  • 4ヶ月まで:3.0
  • 4ヶ月以降体重増加が止まるまで:2.0
  • 避妊・去勢をしている成犬:1.6
  • 避妊・去勢をしていない成犬:1.8
  • 肥満気味の場合:1.2~1.4

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個体差にあわせるには便の状態を確認

小食だといわれているボルゾイの中でも、食い付きがよく出されたエサをペロッと食べてしまうような犬もいます。食欲や消化能力には個体差があるということですね。

前に書いたような一般的な算出方法で導き出されたエサの適量は、あくまでも標準的なものであって個体差にあった適量とはいえません。個体差にあったエサの量を見極めるには便の状態を確認するのが1番よいといわれています。

便が柔らかい状態が続く場合は与え過ぎ、逆にポロポロと硬い便が続く場合は少な過ぎだと考えられています。丁度よい便は硬さが耳たぶくらいの柔らかさで、拾うと便のあとが少し残るくらいがよいといわれています。

便の状態は健康のバロメーターです。食べた量と便の臭いや硬さ、色をこまめに確認しながら、エサの量や種類を調節してあげるとよいですね。

 

エサを食べない原因とその対処法

ボルゾイにエサを与える時の最大の難関である食べ物に対する好き嫌いや食べむらですが、犬がエサを食べない理由は主に次のようなものが考えられるようです。

  • ストレスによる食欲不振
  • 運動不足
  • わがままや食べ物の好き嫌いによるエサのえり好み
  • 夏バテなどの体調不良による食欲不振
  • 誤飲や歯の疾患、内臓疾患などの病気が原因の食欲不振

これらの理由から考えられる対処法は次のとおりです。

  • エサを与える時間を決め食べていなくても時間が来たら下げることを、犬が食べ始まるようになるまで根気よく続ける。
  • ヨーグルトやチーズ、鳥のささみ、生野菜などをトッピングしてあげる
  • ドライフードの場合はお湯や犬用ミルクなどでふやかしてから与える
  • 散歩の時間を長くするなど運動量を増やす
  • ドッグフードを変えてみる
  • 少しでも食べたら褒めてあげて食べることへの意欲が増すようにしてあげる

犬は2日~3日は食事をしなくても大丈夫だといわれています。まずはおやつをやめてエサを決まった時間に与えてみましょう。食べないエサを下げるのは心配ですし、もったいない気持ちもすると思いますが、しばらくは犬の様子を見ながら根気強く続けてみましょう。

ボルゾイは体の割に細く華奢な骨格をしていることから、肥満にも注意が必要な犬種だといわれています。食に強い関心がないボルゾイのような犬種の場合は、自分から骨格や体調にあわせてエサの量をコントロールしている場合もあるようです。

エサを食べていなくても体重の増減がなくベストな体重がキープされていて、便の回数や量、固さなども問題がないようであれば、無理にエサを変えたりカロリーの高いおやつを与える必要はないようです。

ただし明らかに体力が落ちていってしまうような場合や、体重の減少が激しいような場合は病気である可能性が高くなります。また胃液を吐くような場合も吐いた物の状態や色によっては危険な場合もありますので、早めに獣医師に相談をするとよいでしょう。

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月例や年齢によるエサの与え方

ボルゾイのエサの与え方で食べむらと同じく気になるのが、月齢や年齢にあわせたエサの与え方ですね。特に成長期の子犬の頃は成長の度合いにあわせて、こまめに切り替えてあげる必要があるようです。

成長の度合いは食欲などと同様に個体差が大きいものです。一般的な月齢や年齢による与え方を参考にしながら便の状態、エサの食い付き方などをみて、回数や与え方を調整してあげるとよいですね。

2ヶ月~3ヶ月

このころに子犬を引き取った場合は、急な変化による胃腸障害を起こさないために、量や回数、食べ物の硬さなど基本的に引き取った時と同じようにして与えます。

自宅で出産した子犬の場合は、市販の離乳食やパピー用の高カロリーのフードを与えます。ドライフードの場合はお湯や犬用のミルクでふやかしてあげるようにしましょう。

食事の回数は3回~4回が目安になります。

4ヶ月~7ヶ月

ドライフードの場合は便の様子を見ながら少しずつ硬い状態で食べられるようにしていきましょう。おやつもこの時期から開始します。

食事の回数は2回が目安になります。

8ヶ月ころ

成犬として体ができてきて体重の増加がおさまってきます。成犬用のフードに変えていく時期ですが、いきなり変えてしまうと胃腸障害につながってしまいます。もともと食べているフードに少しずつ混ぜて慣らしていくとよいでしょう。

便の状態が変わらないようなら1週間くらいを目安に切り替えていくとよいようです。

食事の回数は2回が目安になります。

9ヶ月~7歳

できるだけ体重の増減のない状態を保つような食事に気を心がけます。成犬用のフードを与えていても体重が増えて行ってしまうような場合は、食事量を減らすかダイエット用のローカロリーの物に切り替えましょう。

その際はできればかかりつけの獣医師に相談し、適したフードをアドバイスしてもらうとよいですね。

食事の回数は2回が目安になります。

8歳以降

シニア期に入ってきて消化機能や噛む力が衰えてきます。ドライフードの場合はふやかすなどして柔らかい状態の物を与えるようにしましょう。フードは高タンパク低カロリーのシニア用のフードに切り替えていくとよいでしょう。

食事の回数は2回~3回が目安ですが、歯が抜けたりして1回に多くの量を食べることが難しい場合は、1回の食事量を減らして回数を増やしてあげるようにしましょう。

エサによるアレルギーに注意!

ボルゾイのエサについて注意しなければならないことは食べむらや好き嫌いだけでなく、食物アレルギーにも注意する必要があるようです。

ボルゾイはアレルギー性の皮膚炎にかかりやすい犬種だといわれています。食べ物によるアレルギー性皮膚炎の症状は耳や目の周り、唇、わきの下、後ろ足のつけ根などにかゆみをともなう赤い発疹ができます。

食物アレルギーの原因はタンパク質だといわれています。どのタンパク質がアレルゲンになっているかはアレルギー検査をしないとわかりませんが、消化吸収のよい状態で摂取すると免疫システムが反応しにくくアレルギーが起こりにくいと考えられています。

最近では予め消化・分解されたたんぱく質を使用したフードも開発されているようです。少しでも心配な症状がある場合は、早めに食べているものを見直してあげるとよいですね。

また発疹が出ていたり、やたらと痒がるなどの症状が現れている場合は、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

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エサの与え方で胃捻転を予防

ボルゾイは大型犬の突然死の原因である胃捻転という病気の好発犬種だといわれています。

胃捻転は胃にたまったガスで拡張した胃が捻じれてしまう病気です。捻じれた胃はどんどんガスをためてやがて他の臓器や血管を圧迫し循環不全を起こします。また捻じれた胃や捻じれる際に巻き込まれてしまった臓器は時間とともに壊死が進んで行くため、早期発見早期処置をしなければ命を落としてしまう恐ろしい病気なのです。

なぜ胃の中にガスが発生してしまうのかはっきりとした原因はわかっていませんが、エサの早食いと食事直後の激しい運動が病気を誘発しやすいといわれています。

ボルゾイはあまり早食いをするようなことはあまりありませんが、食事の時間は10分くらいを目安に食べさせるとよいようです。また散歩やドッグランなどでの運動は食事の前に済ませ、食後は30分~1時間は激しい運動を避けゆっくりと安静に過ごすようにしつけてあげるとよいですね。

胃捻転を防止するには水分が十分にあるエサを食べさせるのがよいといわれています。ドライフードの場合は水や犬用のミルクでふやかして与えたり、ウェットタイプの缶詰を混ぜて与えるとよいようですね。またエサを与える器もできる浅く大きなお皿を使いとよいといわれています。

胃捻転は発症する原因がはっきりとわかっていないため、完全に予防することは難しいのですが、できる限り発症のリスクを減らせるようにエサの与え方を注意してあげたいものですね。

代謝のよくなる食事を心がけましょう

ボルゾイのエサに付いて与え方や注意点などを調べてみましたがいかがでしたでしょうか?

ボルゾイはエサに対してやや神経質で小食な傾向があるようですね。必要なカロリーや栄養が足りているのか心配になってしまうところですが、カロリーや栄養の摂取だけでなく新陳代謝が悪くなってしまうことにも注意が必要なようです。

新陳代謝を促すには水分をしっかりと摂って、不要な老廃物をしっかりと排出することが大切です。手作り食の場合はペースト状にした玄米や白米を取り入れて、蒸した野菜や肉、野菜スープなどをあわせた水分が多めのリゾットのような状態にして与えるとよいようです。またドライフードならミルクや野菜スープなどでふやかしたり、缶詰などのウェットタイプのエサを混ぜるなどの工夫をしてあげるとよいですね。

 
 

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