2017年5月15日更新

どう備える?ラブラドール・レトリバーにおすすめのペット保険について

ペット生活

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編集部

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初めての大型犬におすすめの犬種として紹介させることが多いラブラドール・レトリバー。犬が好きな人なら1度は大型犬を飼ってみたいと思うものですが、体が大きい分さまざまな場面で小型犬よりも負担が大きいのが現実です。今回は大型犬であるラブラドール・レトリバーにおすすめのペット保険について調べてみました。

 

ラブラドール・レトリバーのかかりやすい病気とは?

人の保険でもどのような保険を選ぶかを考える時には、まずどんな時にどのような補償をしてほしいのかを明確にしておくことが大切ですね。ペット保険が主に補償するものは、ペットが病気やケガになった時の医療費です。ラブラドール・レトリバーの保険を選ぶためには、ラブラドール・レトリバーがどのような病気にかかりやすい傾向があるのかを理解しておく必要があります。

股関節形成不全

太ももの骨と骨盤とを結合する股関節が外れてしまったり、外れかかっていて力が入らない状態になる病気です。遺伝による先天的な理由で発症する場合と、飼育環境や事故などによって後天的に発症する場合の2つのケースがあります。

症状としてはモンローウォークと呼ばれる腰を振るような歩き方をするのが特徴で、その他には後ろ足がうまく曲げられない、スキップのような仕草をみせるなどがあります。

軽度なものの場合は安静にして投薬により治療をおこないますが、投薬では効かない重度の症状の場合は外科な処置が必要な病気です。

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目の病気

ラブラドール・レトリバーは目の病気にも注意が必要な犬種のようです。ラブラドール・レトリバーがかかりやすい目の病気は次のとおりです。

白内障

眼球内にある水晶体が白く濁った状態になる病気です。水晶体の濁りによって光が遮られ灰色から黒の点が現れます。症状としては瞳孔の奥が白く変色して見える、家具などにぶつかりやすくなるなどです。遺伝などの先天的な要因で引き起こされることもありますが、糖尿病、低カルシウム血症、ぶどう膜炎などから併発している可能性があります。

緑内障

眼球内の眼圧が高まることによって網膜や視神経が圧迫され、視野が悪くなる状態のことです。眼圧が高まる原因は眼球内を循環している体液である房水の循環不良で、通り道である隅角の障害が引き起こすことが多いといわれています。遺伝などの先天的な要因で引き起こされることもありますが、ぶどう膜炎、全房出血、水晶体脱臼、眼球内腫瘍などから併発している可能性があります。

糖尿病

ホルモンの1種であるインスリンの不足によって血中のブドウ糖が多くなってしまう病気です。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンですが、膵臓の機能が壊れたことによってインスリンを分泌できなくなった状態を「Ⅰ型糖尿病」、膵臓の機能は保たれているのに他の理由で分泌されない状態のものを「Ⅱ型糖尿病」といわれ、犬に場合はほぼⅠ型の糖尿病が多いようです。

水を大量に飲む、食べる量が増えたのに体重が減少する、おしっこの回数が増える、腹部が膨れるなどが初期の症状としてあげられますが、症状が進むと体のあちこちで病気が併発してしまいます。

治療方法はインスリンの投与と食事療法しかなく、生涯にわたっての通院が必要になる病気です。

腫瘍性疾患

特に老齢期になってからの発症が多いのが腫瘍性疾患です。ラブラドール・レトリバーは良性・悪性ともに腫瘍ができやすい体質なので注意が必要なようです。

悪性リンパ腫

リンパ組織が癌化した状態のことでリンパ肉腫とも呼ばれています。発症場所や症状によって多中心型、消化器型、縦隔型、節外型に分けられます。悪性リンパ腫が発症する原因ははっきりとはわかっていませんが、ラブラドール・レトリバーは発症しやすい犬種の1つに名前があがっています。

治療法としては抗がん剤による化学療法がメインですが、抗がん剤での治療ができないようなケースには放射線療法が用いられます。

ただしどちらの治療もあくまでも完治させる治療ではなく、犬の生活の質(QOL)を維持し生活を楽にさせることが中心の治療で、残念ながら発症した場合は2年後の生存率は25%と低く致死率の高い病気になっています。

骨肉腫

骨の組織が癌化した状態のことで骨髄、皮質骨、骨膜などに発症します。犬の場合は骨に腫瘍できた場合悪性である確率が高く、特に大型~超大型と呼ばれる犬種の2歳と7歳~9歳が好発年齢だといわれています。また関節内への転移は少ないものの、肺への転移が多くみられるのも犬の骨肉腫の特徴です。

症状としては足に触ると硬い腫れができる、足を引きずるように歩く、歩くのを嫌がる、運動量が減るなどがあげられます。癌が小さく犬に体力があるような場合は外科的な手術と化学療法を併用した治療がおこなわれ、癌が進行している場合や高齢の犬の場合は化学療法や薬物療法による治療がおこなわれます。

いずれにしても致死率がとても高い病気で、手術と化学療法を併用したとしても10ヶ月程度の余命だといわれています。

口腔内悪性黒色腫・メラノーマ

口腔内の粘膜や舌の上に黒い腫瘍ができる病気です。メラニンを作り出す細胞が癌化することで発症する病気で、発症後の進行が速いため気が付いた時には顎の骨やリンパ節、肺などに転移している可能性が高い病気になります。

治療は外科的に腫瘍部分を切除することになりますが再発することが多く、手術後も定期的に検査を受ける必要があります。

尿道結石

尿道結石とは膀胱などでできてしまった結石が尿道に詰まってしまう病気で、詰まった結石の種類によって「ストルバイト結石」「シュウ酸カルシュウム結石」「尿酸塩結石」「シスチン結石」「シリカ結石」などと分類されます。この中で犬は主に細菌性の膀胱炎などの尿路感染症が原因で起こると考えられている、「ストルバイト結石」がよくみられるようです。

初期の症状としては1回の尿量が減る、尿が出ない、血尿が出る、排尿の際に痛がるなどが現れます。気が付かずに放置してしまい症状が進んでしまうと、急性腎不全や尿毒症などの命に関わる病気へと発展する危険性がある病気です。

尿道に詰まった結石を取り除く治療が必要になりますが、結石の大きさや状態によって治療方法は異なります。詰まっている結石が大きい物の場合は外科的に手術で取り出すのが一般的なようです。

胃拡張胃捻転症候群

ラブラドール・レトリバーのような胸の深い大型の犬種に多い病気で、大型犬の突然死の原因の1つになっている病気です。胃にたまったガスで胃が拡張し、風船がひっくる返るように捻じれてしまう病気です。

捻じれることで排出口を失ったガスはそのまま胃に充満し、拡張を続け周囲の血管や臓器を圧迫しやがて全身の循環不全に陥ります。また捻じれた胃や捻じれる際に巻き込まれた臓器では壊死が進んでいくため、早期発見早期治療をしなければ命に関わる危険な病気です。

初期の症状としては急に腹部が膨らむ、嗚咽をするが吐けない、よだれが多くなるなどが現れます。救急の処置で胃の中のガスを外へ排出し、緊急手術で捻じれた胃の整復、胃洗浄、捻じれ防止のための固定をおこなう必要があります。

救急の処置が必要なこと、夜間である可能性もあることなどから高額な治療費がかかる可能性の高い病気の1つです。

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ラブラドール・レトリバーにおすすめの保険は?

ご紹介した病気に他にもラブラドール・レトリバーの場合はアレルギー性の皮膚炎や外耳炎などの皮膚の病気にも注意が必要だといわれており、かかりやすい病気の種類が他の犬種よりもやや多い傾向があるようです。また腫瘍性の疾患や胃拡張胃捻転症候群など、死亡率が高く治療費が高額になることが考えられる病気にも備えておく必要があるのも特徴ですね。

その点を踏まえて考えると次のようなことを考慮して保険を選ぶとよいようです。

  • 回数制限よりも1日の支払額に注目して、手術・入院補償の手厚いもの
  • 1回の事故(傷病)に対しての上限がないものもしくは補償が十分なもの
  • 補償率が高いプランがあるもの

考慮すべき点ふまえてラブラドール・レトリバーにおすすめの保険を考えてみました。

アニコム損害保険(株)

ペット向け保険の業界大手の実績があり、動物病院との提携件数も多くお会計の窓口でペット保険証を提示するだけで保険を使うことができるのが特徴です。

プランは2つのプランが用意されており、かかった医療費の70%を保険で負担してくれる「ふぁみりぃ70%プラン」と、50%を負担してくれる「ふぁみりぃ50%プラン」になります。

ただし通院・入院の利用回数に制限があるので、長期通院の場合には利用の仕方を考えて使用する必要があります。

アイペット損害保険会社

提携の動物病院で加入者カードをみせるだけで保険を使うことができます。

保険料はやや高くなりますが通院から入院・手術までを幅広く補償してくれる「ペット保険うちの子」の50%補償プランと70%補償プラン、手ごろな保険料で高額になりがちな手術の費用に特化した「ペット保険うちの子ライト」の3つのプランがあり、備えたい内容にあわせてプランを選ぶことができます。

またペットが他人にケガをさせてしまった場合の損害賠償を補償する、ペット賠償責任を特約として付けることができます。

GIガーデン少額短期保険・いぬとねこの保険

年間補償額はプランによって決まっていますが、支払い回数の制限や1日当たりの限度額などの制限がないのが特徴です。谷型保険料体系という独特の保険料計算をおこなうので、0歳から3歳までは保険料が下がっていき、3歳から加齢による保険料加算がはじまるのも特徴的です。

プランは保険料はやや高くなりますが入院、通院、手術のすべてを補償してくれ賠償責任特約の付帯も可能な「プラチナ90%プラン」「プラチナ70%プラン」「プラチナ50%プラン」、通院に特化した補償内容で賠償責任特約の付帯も可能な「ゴールド90%プラン」「ゴールド70%プラン」「ゴールド50%プラン」、手術のみを補償する「パール70%プラン(使用回数に制限有)」の7つのプランがあります。それぞれの%は医療費の負担%をあらわしていて、90%プランを選択した場合は医療費の90%を保険で負担してくれます。

ペッツベスト少額短期保険(株)

アメリカの獣医師Dr.ジャック・スティーブンスが設立したペット保険です。加齢による保険料の増加がゆるやかなこと、手術・入院・通院の1日の限度額がないのが特徴です。またどのプランを選択しても医療費の80%を保険で負担してくれます。

ペッツベストのペット保険には病気とケガを補償する「ペット医療保険」とケガを補償する「ペット傷害保険」の2つの種類があり、「ペット医療保険」には保険料は高くなりますがしっかりと備えることができる「ファーストプラン」と、手ごろな保険料でバランスよく補償してくれる「ベーシックプラン」があります。

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大型犬は賠償責任にも備えが必要

ラブラドール・レトリバーにおすすめのペット保険について考えてみましたがいかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した保険は、長期通院の可能性があるラブラドール・レトリバーの場合は通院のたびに保険の申請をおこなう手間を軽減する必要があると考えて、提携病院であれば会計の窓口で保険が使用できる保険であること、また腫瘍性の疾患や胃拡張胃捻転症候群など緊急に高額の医療費が必要になることが考えられるので、できるだけ補償率のよいプランを用意している保険であることを重視して選んでみました。

大型犬のペット保険で医療費の他に検討しておく必要があるものが、家族以外の人や他のペットに対する損害賠償に対する備えです。

穏やかで優しい性格をしているラブラドール・レトリバーですが、雄で29kg~36kg雌でも25kg~32kgになる大型犬です。軽くあたっただけでも小さなお子さんや高齢の方などは倒れてケガをしてしまう場合もあります。また成犬になってからは落ち着いてあまり興奮するようなことはない犬種のようですが、3歳くらいまでの若年の間はやんちゃで好奇心旺盛な犬が多いので、ドッグランなどで他の犬を追いかけケガをさせてしまうこともあるようです。

損害の賠償は当事者同士で話し合うとなかなかうまくまとまらないことが多いものです。保険の中には損害賠償に対する特約を付加すると、相手の方との示談交渉を保険会社がおこなってくれるものもあります。ラブラドール・レトリバーのような大型犬のペット保険を考える時には、損害賠償責任についてもよく検討しておくとよいですね。