2016年12月22日更新

【猫の雑学】猫の舌の驚くべき能力。猫舌に隠れた秘密

ペット生活

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編集部

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猫と暮らしていると、猫の行動が人に似ていることに気付くことも多いでしょう。一方、猫ならではの行動や動きを見るのも楽しいですね。今回はそんな猫の身体能力、その中でも「舌」についてご紹介します。猫の舌と言えば熱いものを食べられない「猫舌」を思い浮かべる人が多いと思いますが、それだけではありません。猫の舌には人には到底まねできない能力があるのです。

 

驚きの舌使い。独特すぎる水の飲み方って?

猫の水の飲み方、ご存知でしょうか? 人はコップやペットボトルから水を飲むことが多く、舌を使って飲むという習慣があまりありません。舌を使って飲む場合、普通に考えると舌の先を下から上(裏側から表側)方向に動かすことで水を舌の上に乗せて飲むことが想像されますが、猫の舌は全く違う独特な動きをしているのです。猫の水の飲み方は以下の通りです。

  1. 舌の先を裏側に少しまげて「J」の字を作る
  2. そのまま下に垂直におろす
  3. 水面に当たったら素早く垂直に引き上げる
  4. 舌の下に水柱ができる
  5. その水柱を食べるように飲む

表面に突起がいっぱい。櫛にもなる猫の舌。

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猫に舐められたとき、ざらざらした感触を感じたことはないでしょうか? その理由は、猫の舌にはたくさんの糸状乳頭(しじょうにゅうとう)と言われる突起があるからです。この糸状乳頭、実は人にもあります。人も少し舌がざらざらしていますが、これが糸状乳頭なのです。ただし、人の糸状乳頭は、一つ一つが見えないほど非常に小さくて細いので、それほど痛くないのです。

では猫の舌にはなぜ、ざらざらが必要だったのでしょう? 主な理由は2つ考えられます。

  • 1つは毛のお手入れのため。猫は自分で舐めて皮膚をきれいにしますが、余分な毛や汚れを取る時に、突起が櫛のように働き、非常に便利です。
  • 2つ目は、小型動物を食べるため。ネズミなどを狩りで捕まえた時、骨にくっついた肉を最後まで食べるためには、その肉を骨からこそぎ落とす必要があります。突起があれば舐めることで骨から肉をやすりのようにこすり取ることができます。

さて、そんな便利な糸状乳頭ですが、飼い猫では一つ大きな問題となることがあります。それが「ひも状異物」。猫の舌の突起はひもを非常に絡めやすいのです。遊んでいるうちにひもが舌に絡んで飲み込んでしまうのです。犬に比べて猫では圧倒的にひも状異物が多いのですが、こういった舌の構造が影響している可能性があります。また、ひもを飲み込んだけれどひもの端っこが舌に引っかかったままになるという状態になることもあります。時々、麻酔をかけて口の中をのぞくと舌の奥にひもが引っ掛かっているのが見つかるケースがあります。

 

猫の知られざる身体能力を探してみましょう!

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猫の舌の秘密の能力、気付いていましたか? ゆっくり観察することで、意外な猫の動きや能力がわかってくることがあります。日頃の動きを観察して、また一つお家の猫のことを理解してみてください。もしかすると、水の飲み方のように今まで誰も気づいていないことの第一発見者に、あなたがなれるかもしれませんよ。