どうして猫は掃除機が苦手?猫にやさしい掃除機のかけ方、選び方とは

掃除機をかけたとたん、たいていの猫は一目散に逃げだします。

中にはお腹を吸って欲しがるツワモノもいますが、ほとんどの猫は掃除機が大の苦手。

かといって、掃除機がないと家の掃除がままなりませんし、猫がいればなおさら必要ですよね。

どうして猫は掃除機が苦手なのでしょうか。今回は、猫にとってストレスの少ない掃除機の選び方や、掃除方法をお話します。

 

どうして猫は掃除機が苦手なの?

猫が掃除機を嫌がる理由はいろいろ考えられますが、その多くは科学的に検証されているわけではありません。

ここでは、あくまで「考えられ得る」理由について述べたいと思います。

音が大きい

まず初めに可能性の高い理由は音の大きさです。これは猫が人より聴力が優れているから、ということよりも、単に大きくて聞きなれない音だからということです。

掃除機の音は低パワーでも70㏈程度、強であれば80㏈近くに達します。

これは人の世界でも「うるさい」から「極めてうるさい」というレベルです。

恐らく、初めて掃除機の音を聞いたときは、その大きさと馴染みのない音にかなり驚いたはずです。

この時の怖かった体験が残って、馴れない猫はずっと掃除機に対して恐怖感を持ち続けていると考えられます。

音の性質が不快

掃除機のパワーが強いときは特に、モーターの回転数が上がって、人にとって不快に感じる高音域の音圧が高くなってうるさく感じます。

これは猫も同じと考えられます。

掃除機が大きくて怖い

掃除機本体だけでなく、ホース部分を合わせると、掃除機は人と同じくらい大きな動物に見えます。

そんなものが異様な音を出して近づいてきたら、誰だって怖いにちがいありません。

掃除機の動きが予測不能

おそらく、猫にとって掃除機は予測不可能な動きをする怪しい動物です。

逃げ切れたと思ったら追いかけてくる、反復動作をしていると思ったら突然方向を変えるなど、掃除機は猫にとってわけのわからない動きをします。

しかもコード式だと掃除機を引っ張って移動するうちに、本体を部屋の角にぶつけて「ガツン」という音ともに倒れたりもします。

不審な動きに加え、大きな体に大きな音を出すわけですから、ますます怖いと感じるのでしょう。

 

馴れる猫もいる

掃除機に対して猫が動きに興味をもち、怖くないことを学習できれば、馴れる場合もあります。それどころか、お腹を吸うわれることが大好きになる猫も。一方、もともと神経質で怖がりな猫はあまり馴れることはないようです。

 

掃除機は必須アイテム

猫がそれほど怖がるのであれば、掃除機はなくてよいか、という気持ちにもなるかもしれませんが、猫毛を吸いとったり、フードの食べこぼしや散らばった猫砂を掃除したりするためにも、猫飼いにとって掃除機は必須アイテムです。

おそらく掃除機がなければあっという間に猫毛のかたまりがそこらじゅうに溜まってしまうでしょう。

 

猫にやさしい掃除機とは?

掃除機の性能というよりも、猫にとってストレスの少ない掃除機を選ぶポイントについてお話します。

もちろん、猫毛やフード、猫砂を掃除するには、掃除機の性能が良いに越したことはありません。

しかし、概して吸引力の強いもの(特にサイクロン方式)、ヘッドのパフォーマンスが高いもの(自走式でヘッドブラシが回転するなど)は音も大きくなります。

どちらを取るのかは悩みどころですが、猫のためにも、少なくとも次のような点には注意したいものです。

  • なるべく静音なもの(70㏈以下)を選ぶ
  • パワーを大きくしたときの音の大きさも確認する
  • 排気がクリーンなもの(猫の高さに細かいほこりが飛び散るため)を選ぶ
  • HEPAやULPAフィルターを採用しているもの(アレルゲンも除去してくれる)を選ぶ

猫にやさしい掃除の方法とは?

猫がストレスを受けないように掃除機を使うためのコツを紹介します。

猫が起きている時間帯に掃除機をかける

猫が熟睡しているところに掃除機をいきなりかけると、びっくりして恐怖感も増します。猫が起きている時間帯に掃除機をかけましょう。

猫を別の部屋に避難させる/高い所に避難させる

猫が安心して過ごせるように、掃除している場所から離れた部屋に隔離するか、キャットタワーの上などに避難させましょう。

これは、猫の健康にとっても必要な処置です。

猫の背の高さは、掃除機の排気口と同じくらいです。排気口からはフィルターで捕まえきれなかった細かなダストが排出されます。

猫が吸い込まないようにするためにも、部屋を別にしたり、高い所にいてもらいましょう。

猫を追いかけるように掃除しない

もし、どうしても猫のいる部屋で掃除機をかけなければならない場合は、できるだけ猫から遠い場所で掃除機をかけ、移動するときは、猫が移動したら反対方向の場所に掃除場所も移動し、猫が逃げた先々を追いかけるようなことはしないようにしましょう。

掃除機をかける前にホコリをとる

高い位置にあるホコリをはたきなどであらかじめ床に落としておくと、掃除機を使っている時間を短縮できます。

ダストが床に落ち着くまで時間がかかるため、掃除機をかける30分から1時間前にはたきがけをしましょう。

猫砂も事前に箒で集めておけば、時間短縮につながります。

お掃除グッズを活用

棚の上など拭けば済むような場所は掃除機ではなく、吸着シートなどをうまく使って掃除しましょう。

カーペットは粘着クリーナーを併用すると良いでしょう。

まとめ

掃除機をかけることが日常化していれば、少しずつ猫も掃除機に慣れてはきます。

とはいえ、嫌なものには変わりません。少し時間はかかっても、できるだけストレスの少ない方法で掃除してあげることが大切です。

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NEKOCLIP

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。