2017年6月7日更新

たっぷりの運動と社会化が必要なダルメシアンのしつけについて

ペット生活

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編集部

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かつては馬車の伴走犬として活躍していたダルメシアン。走ることが大好きでスタミナたっぷりの犬種です。そんなダルメシアンと一緒に海や山でアウトドアを楽しめたら素敵ですね。犬と一緒にアウトドアを楽しむためにはしつけがとても重要です。今回はそんなダルメシアンのしつけ方について調べてみました。

 

ダルメシアンの性格は?

ダルメシアンのしつけについて考える前に、ダルメシアンがどのような性格をしているのかを理解しておきましょう。

もちろん犬にも個性があり神経質な犬や楽天的な犬、音に敏感な犬などさまざまなタイプの犬がいます。でも犬種としてこのような性格ですといわれているものは、おおかたの場合はその犬がたどってきた経歴をふまえたものが多くなります。

ダルメシアンのルーツははっきりとしたことがわかっていませんが、馬車の伴走犬をはじめとして、猟犬や軍用犬、牧羊犬など幅広い分野で使役犬として活躍してきた経歴を持っています。このようなダルメシアンの経歴をふまえて考えられた性格を知っておくことは、実際にダルメシアンと生活をともにする時に、自分の犬がダルメシアンとしてどのような部分が強く出ているのを知ることができるので、しつけの手助けになってくれるのです。

ではダルメシアンはどのような性格の持ち主だといわれているのでしょうか?

ダルメシアンは神経質な動物である馬とも相性よく過ごすことができるほど愛情深い性格をしています。飼い主に対してはとても忠実で懐っこく接してくる一方で、警戒心の強い面もあるので誰にでも心を開いて懐くというタイプではないようです。

他の動物に対しても基本的には友好的な犬種ですが、独占欲の強いところがあるようで自分のおもちゃを取られたりすると喧嘩になるようなこともあるようです。

持久力もあり走ることが大好きな犬種なので運動に対する欲求はとても高い犬種です。運動への欲求をうまく満たしてあげることができないと、ストレスをためてしまい無駄吠えや噛みつきなどの問題行動を起こすこともあるようですね。ダルメシアンはたっぷりと時間をとって、犬と一緒にスポーツを楽しむことができるような人に向いている犬種のようです。

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家族上位の安定した関係を築きましょう

ダルメシアンはとてもさみしがり屋な犬が多く、人や他の動物とのコミュニケーションが大切な犬種だといわれており、1頭で飼うよりも多頭飼いに向いている犬種だといわれています。つまりダルメシアンは安定した群れの中で、自分のポジションを守った生活を送ることを快適に感じる犬種で、逆にしっかりとしたルールがなく自分のポジションがはっきりしていない環境には不安を感じでしまうようです。

ルール―がわからず自分のポジションが不安定な時は、ダルメシアンは自分がリーダーとなり規律を正そうとします。基本的には人に対して友好的で、本来は攻撃的な面をみせることがないはずのダルメシアンが問題行動を起こすのは、飼い主からリーダーとしての権利を奪おうとする際におこなわれる行為だといわれています。

つまりダルメシアンに問題行動を起こさせないためには、常に飼い主とその家族が犬の上位に立ちリーダーシップを発揮することで、家族上位の安定した信頼関係を築いていくことが大切なのです。

では犬にとってのリーダーとはどのようなものなのでしょうか?

  • 常に一貫したルールに従って揺らがないこと
  • 何かあったら必ず守ってくれるという行動力

この2点を満たされているとダルメシアンは自分の身を任せることができると安心し、相手のことをリーダーとして認めてくれるようです。

 

一貫したルールを決めておきましょう

リーダーとして認めてもらうためには、まず家族の中で犬と接する時のルールを統一しておく必要があります。そのためには犬を迎え入れる前に、家族の中で犬と生活するためのルールを話しあっておくとよいですね。

ルールを決める時に最初にするべきことはトイレの場所やケージの場所など犬の生活スペースを決めておくことです。特に大型のダルメシアンの場合は寝起きするスペースやトイレの場所など、生活スペースは広さもしっかりと確保しておく必要がありますし、どこまで犬が自由に出入りしてよいのかなど人と犬の生活動線をはっきりとさせておくことが必要になります。

次に犬と生活するための家族のルールを決めていきます。食事の時のルール、寝る時のルール、留守番をさせる時のルール、散歩の時のルールなど具体的に犬がしていいことと悪いことを決めておきます。

ただし犬の行動や個性を見ながら必要なルールを追加できるように、あまり細かいルールにはせず、絶対に守らせたいことだけを決めておくようにしましょう。

犬に対する接し方では特に叱り方、褒め方を家族で統一しておくとよいですね。叱る時の言葉や褒める時のゼスチャーを統一しておくと、混乱することなくしつけが入りやすくなります。また褒める時におやつを与える場合も何をどれだけあげるかを決めておきましょう、おやつをあげる人とあげない人がいると、犬はそれだけで人に順列を付けてしまいがちです。

記憶力のいいダルメシアンに体罰は厳禁

ダルメシアンはとても記憶力がよい犬種で、飼い主の言葉や仕草を覚えることが早いといわれています。記憶力がよく物覚えが早いのはしつけがしやすいということにつながりますが、その反面では飼い主の厳しすぎる態度や間違えもそのまま記憶してしまうので、ダルメシアンをしつける時には言葉や態度に十分に注意を払う必要があるといわれています。

飼い主に対する愛情が深いダルメシアンの場合はできないことを強く叱るよりも、教えたことができた時に「すごいね!」「よくできたね!」とややオーバーアクション気味に褒めてあげることが有効です。記憶力のよいダルメシアンに、これをすると飼い主が喜ぶという成功の記憶をたくさん積み重ねてあげることで、自信を付けさせ前向きにしつけに取り組めるようにするためです。

逆に悪いことを教えるために叱るような場合は、悪いことをしたその場で一言「いけない」や「No」と叱ってあげましょう。あまり時間をおいてしまったり、長く叱ったりすることは逆効果になってしまいます。

ダルメシアンのしつけでもっともしてはいけないことは、体罰を与えてしつけをすることだといわれています。記憶力のよいダルメシアンは体罰を受けたことを忘れることはありません。飼い主から叩かれた記憶ばかりが残ってしまうと、恐怖心から頑なな態度をとるようになったり、場合によっては噛みつくようになってしまうこともあるので注意が必要です。

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走り出したら止まらないダルメシアンにはリーダーウォークは必須

ダルメシアンの事故で最も多いのが散歩中の引っ張り事故です。ダルメシアンは興味があるものを見つけるとトコトン追求たくなる好奇心旺盛なところがあります。そのため散歩中などに気になるものを見つけると、急に走りだし止まらなくなってしまうようなことがあるようです。

ダルメシアンは馬車の伴走犬ができるほどの持久力とスピードを持った犬種です。そんなダルメシアンに急に引っ張られたら大人でも引き倒されて引きずられてしまいます。ダルメシアンの場合は外を散歩させる前に、家の中でしっかりとリーダーウォークの訓練をしておくことが必要です。

リーダーウォークの教え方には色々とありますが簡単に実践できるものとしては、犬が飼い主の前に出た時にわざと犬の前を通って方向を変える方法、もう1つは引っ張ると首に負担がかかるチョーカーを利用して、犬が引っ張った時に首に軽いショックを与えるように犬と逆の方向に飼い主が動く方法です。

どちらの場合も犬に命令などをせずに無言でおこない、だらだらと長い時間訓練をしないことが大切なようです。家の中でリードを付けることに慣れてきたら、1日5分~10分くらいの時間で訓練をしてあげるとよいですね。

なかなか散歩の最中の引っ張り癖が治らないような時は、散歩の前にも時間を作ってリーダーウォークの訓練をおこなってから出かけるとようにするとよいようです。

ドッグランデビューのためにも社会性の勉強を

ダルメシアンはとても運動欲求の高い犬種です。前にも書きましたが運動欲求をうまく満たしてあげないと、ストレスから無駄吠えや噛みつきなどの問題行動を起こしてしまうこともあるようです。

ところがダルメシアンの運動欲求を満たすためには人が歩く速さ程度の散歩では、どれだけ歩いても満足することはないといわれています。自転車やバイクなどで引き運動ができるような場所があるならばよいのですが、他の人の迷惑にならずに引き運動をおこなえるような場所を探すことはなかなか難しいものです。

ダルメシアンが存分に走り回ることができる身近な場所として、ありがたい存在なのがドッグランですね。なかには貸し切りが可能なドッグランもありますが、予約が必要だったり金額が高かったりするようです。気軽に利用できるようにするためにも、家族以外の人や他の犬たちと一緒にルールを守って利用できるようにしてあげることが大切です。

自分と他の人や動物との間のルールを学び、社会性を身に付けさせてあげることを犬の社会化といいます。ダルメシアンはやや警戒心の強いところがあるため、社会化がうまくいっていないと見知らぬ人や他の犬に対して攻撃的な面をみせることがあるようなので、できるだけ早い段階から家族以外の人や他の動物と触れ合う機会を作ってあげる必要があります。

まずワクチン接種の済んでいない時期は、家族で毎日できるだけ子犬と接する時間をつくりましょう。その時に人は咬んではいけない、飛びついてはいけないなど人との生活で必要なルールは徹底しておく必要があります。また家に家族以外の人を招いて、触ったり遊んでもらう体験をさせてあげるとのもよい方法ですね。

ワクチンの接種が終わったら積極的に外へ連れ出し、外の音や動きに慣らしてあげましょう。お散歩に慣れてきてどのような場面でも飼い主の命令でクールダウンできるようになってきたら、積極的に犬を連れてドッグカフェやドッグランなど人や他の動物がいる場所へ連れて行ってあげましょう。

犬に社会性を教える時に飼い主が緊張してしまうと、その緊張が犬に伝わってより警戒心を強くしてしまいます。ドッグランやドッグカフへいく時は、飼い主がその場を楽しんでリラックスしている様子をみせてあげるとよいですね。

ただしダルメシアンのような力も持久力もある犬種の場合は、犬にはそのつもりはなくても大きな事故の加害者になってしまうことがあります、外へ連れ出した時は愛犬から目を離さないように、常に飼い主の管理下にいさせてあげることが大切です。

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聴覚障害の可能性も考える必要があります

原因ははっきりとわかっていないのですが、残念ながらダルメシアンは全犬種の中でも、先天的に聴覚に障害をもって生まれてくる可能性が高い犬種のようです。耳が聞こえないまたは聞き取り辛いということはとても不安なことですね。そのため聴覚障害を持つ犬は恐怖心から噛みつき事故を起こしやすいといわれています。

他の犬と同じようにしつけているのになかなか噛み癖が治らない時や、言葉で指示を出しても従わないような状態が続いた場合は、聴覚に障害を持っている可能性が考えられます。まず動物病院で検査を受けて耳の状態を確認しましょう。

聴覚に障害を持っていた場合はしつけの仕方が他の犬とは異なります。まず言葉によるしつけは行えません。リードショックや臭覚、視覚を使うトレーニングをおこない、耳が聞こえないまたは聞き取り辛いことへの恐怖心を持たせない接し方を、犬と一緒に飼い主が学んでいく必要があります。

聴覚障害を持つ犬とうまく生活をしていくことは、プロのトレーナーの方でもなかなか難しいことのようです。迎え入れたダルメシアンに聴覚障害があることがわかったら、家族だけで悩まずに獣医師やプロのドッグトレーナーの方々など、できるだけ多くの方の力を借りることが大切です。

 
 

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