2016年11月4日更新

野良猫にさわれる?野良猫になつかれる触り方。好かれるにはどうしたらいい?

ペット生活

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編集部

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散歩をすると猫の姿を見かけることが多い野良猫がたくさんいる街やエリアでは、遠くから見ているだけでも気持ちが和みますね。できればナデナデしたり抱っこしたいな~という密かな欲望を抱く人も多いのではないでしょうか。けれど野良猫ちゃんは警戒心も強く、なかなか触らせてくれないのが実情です。

遠目からこちらを見て、様子を伺う野良猫。可愛らしい声で「ニャー、ニャー」鳴いていれば、お腹が空いているだろうとエサを与えたり、可愛いからと撫でてみたり。猫好きなら、野良猫にも好かれたいと思うのは当たり前のことです。

でも、その一方で野良猫によるフン被害や鳴き声に対する苦情や相談が増えています。京都市や和歌山県など、野良猫へのエサやりを禁止する条例を定めている自治体もあります。

また、野良猫が人間になつくことで危険に晒されてしまう場合も少なくありません。私たちの思いもよらないところで危険が潜んでいる場合があるのです。そこで、今回は野良猫に好かれる方法と、潜む危険など好かれる前に知っておきたい3つのことについてご紹介します。

 

猫は身体の小さい人が好き

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猫の身体はとても小さく、低い目線から見上げると人間はとても大きく見えます。特に警戒心の強い野良猫からすれば、大きな人間は驚異です。そんな猫からすれば、少しでも身体が小さい人のほうが、まだ恐怖心も薄れるというもの。そんなわけで、猫は身体の大きな男性よりも小柄な女性のほうが「大丈夫かな?」と安心しやすいのです。

けれど背が高いから、男性だからといってガッカリしなくても大丈夫。猫ちゃんを見つけて近づくときは、まずしゃがみ込んでできるだけ身体を小さくしましょう。上から見下ろすのではなく、猫と近い目線になることが大切です。
また猫は目の前の人が急に動くとビクッとします。ドタバタと足音を立てたり、急に歩き出したりせず、身体をできるだけ小さくしたまま、ゆっくりスローに動くようにしましょう。

無理矢理触らないことが大切

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慣れている飼い主さんならともかく、いきなり手を出すと猫がびっくりする可能性があります。頭を撫でれば喜ぶだろうというのは人間の勝手な思い込み。いきなり頭の上に手が伸びてきたら攻撃されると思う猫もいるでしょう。

猫を撫でる時には猫の見えるところから手を出して、まず手の匂いを嗅いでもらいます。匂いを嗅いで「危険はなさそうだな」と猫が判断すれば警戒値も少しは下がります。もちろん信頼関係ができあがっている飼い猫であれば「手の匂いを嗅ぐ」というプロセスは必要ありません。

猫の魅力は気ままさ、自由さです。そして猫はいつでも人にべったりしていたいというよりは、自分が甘えたい時だけ人の周りへ来て甘えたり、甘えさせてもらうほうが好き。身体を撫でて欲しいのもこのタイミングです。特に人に飼われていない野良猫にはこの特徴が顕著に現れます。

ふかふかの猫ちゃんの身体を撫でたい気持ちはよくわかりますが、猫は自分が甘えたい気分ではない時に触られるのは苦手です。猫が嫌がる素振りを見せているのに、無理矢理触ると嫌われてしまいます。猫に触る時は、猫が身体をそっと摺り寄せて着たり、近くで座ったりと「撫でてもいいよ」というサインを見せてくれたときだけにすると、猫に嫌われずに良い関係を長く続けることができます。

 

猫が好きな触り方

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もし猫が「触ってもいいよ」という合図をくれたら、猫をできるだけ気持ちよくさせてあげたいですよね。猫が好きな触り方も覚えておきましょう。

触られて嬉しいポイントは猫によって違う

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猫が触られて嬉しい場所のトップは、顎の下や首の周りです。猫の顎の下には臭腺という猫のフェロモンを出す腺があり、顎の下を撫でると手にその猫の匂いがうつります。猫の匂いのする手で身体を撫でてあげると、猫をより安心させてあげることができます。指先や指の背中で優しく毛をフワフワくすぐるように撫でてあげると、猫のほうから身体を押し付けてくることがありますよ。

喜ぶポイントは猫によって個性がありますので、どこが好きなのかを見極めるのも大切です。

次に猫が触られて嬉しい場所は、額や頬っぺたです。ただし面積の狭い場所なので、ここも指先で軽く毛並みに沿って撫でましょう。
そして撫でやすいのが背中。首から尻尾のつけ根にかけて手のひら全体を使い、毛並みに沿ってゆっくりと優しく撫でます。あまりゴシゴシすると猫が嫌がるので注意です。手のひらの温度が猫に伝わるくらいのソフトさ、ゆっくりしたスピードで猫に触りましょう。
最後に猫が触られて嫌がるポイントも覚えておきましょう。

それは、尻尾と肉球、そしてお腹も避けた方が無難です。これらの場所は、飼い猫ならば飼い主さんに触らせてくれることもありますが、野良猫の場合は触らないほうが良いポイントです。尻尾のつけ根に近い部分も、猫によっては嫌がりますので、猫の反応をよく観察しながら触りましょう。またお腹は、内臓が入っている猫の急所です。猫が自分からお腹を見せてコロンと寝ころび「触ってもいいよ」というポーズをしない限りは触らないほうが良いでしょう。

「今は放っておいて」サインを見逃さない

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猫はきまぐれで、飼い主さんに迎合する動物ではないので、機嫌の悪い時や触って欲しくない時には噛み付いたり、引っ掻いたりすることがあります。猫に触れた時に猫が「放っておいて」サインを出してきたら、猫に触れるのは止めておきましょう。

たとえば、しっぽを叩きつけるように大きく左右に振っていたり、触った時にむっとしたような表情を見せたり、逃げようとしたりしたら嫌がっている証拠。それ以上の接触は止めておきましょう。

触られたくないポイントもある

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頭や顔の周りが比較的喜ぶポイントなのに対し、しっぽやお腹、足に触られるのを嫌がる猫は結構いるようです。猫によって個性があり嫌がるポイントも異なりますので、嫌がる場所には触らないようにしましょう。

触り方にもコツがある

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猫に触る時にはなるべくゆっくり優しく触るようにしましょう。猫は人間に比べて小さな動物ですので、強い力で触れると人間が思うより刺激を感じてしまうこともあるのです。人間の場合もリラクゼーションを目的としたマッサージの手の動きはゆっくり優しいはず。猫にも同様にリラックスできる触り方を心がけましょう。

触る時には猫の気持ちを汲み取って

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猫好きな人にとって猫に触れることは至高の幸せですが、猫の側は必ずしも幸せを感じてくれるわけではありません。猫に喜んでもらうためには猫をよく観察して、喜んでくれているかどうかを見極めることが大切です。

なついた野良猫に起こる危険

なついた野良猫に起こる危険①野良猫への虐待

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2003~2009年の間にマスコミで取り上げられた報道件数は、78件。この件数は何を表していると思いますか?実は、虐待されて命を奪われた野良猫の件数です(環境省の「動物の遺棄・虐待事例等調査報告書」より)。7年間で78件。単純に計算しても、ほぼ毎月1件は野良猫が虐待されていることになります。あくまでも報道された件数なので、実際にはもっと数が多いことが推測されます。

では、人間になついた野良猫と虐待にどんな関係があるのでしょうか?人間になついてしまった野良猫は、人間に対して警戒心が薄れていきます。つまり、警戒心が薄くなった野良猫は、誰にでも容易に触れることができ、簡単に連れ去られる可能性が高くなるということです。もしも、連れ去った人間が動物虐待をする人間だったら? 間違いなく、その野良猫の命は絶たれるでしょう。

なついた野良猫に起こる危険②野良猫の殺処分

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平成27年度には、90,075匹の猫が保健所に収容され、67,091匹もの猫が殺処分されました(環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」)。収容された猫のうち、76,014匹は所有者不明の猫で、そのうち58,012匹は子猫でした。この統計から分かる通り、成猫よりも子猫の方が捕獲率が高いことが分かります。それは、生まれたばかりで大きくなるまで抵抗できなかったり、成猫よりも人間に対して警戒心が薄いからです。保健所に保護された野良猫の多くは、殺処分から逃れられません。子猫でさえも引き取り手が現れず、わずか数ヶ月の短い生涯を冷たくて暗い箱の中で、もがき苦しんで終えなければならないのです。でも、多くの人は勘違いをしています。保護した保健所を悪くいいますが、本当にそうなのでしょうか?野良猫の多くは、人間に飼われていた家猫です。「成猫になって可愛くなくなったから」「言うことを聞かないから」「引越し先がペット禁止だから」そんないい加減な理由で猫は捨てられ、人間によって命を奪われてしまうのです。

野良猫がなついたら最期まで責任を持とう!

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野良猫が可愛いからと、安易になつかせてしまってもいいのでしょうか?人間への警戒心を解いたばかりに、虐待や殺処分という悲惨な末路を辿らざるを得ないなんて、悲しすぎませんか。野良猫のことを可愛いと思うことも、可哀想だと思うことも悪いことではありません。ただ、野良猫を本気で救いたいのなら、最期を看取る覚悟で引き取って、面倒をみてあげてください。もし、それが無理なら里親を探しましょう。また、野良猫を救うことも大切なことですが、全ての人が猫好きではありません。野良猫による被害に悩んでいる人も少なくありません。無責任なエサやりは、他の住民に迷惑をかけることにも繋がるので、やめましょう。

野良猫にエサをあげる前に考えてみよう!

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いかがでしたか?野良猫を助けてあげたいという一心で、エサをあげたり、可愛がったりすることは野良猫にとって本当に良いことでしょうか?野良猫に接する前に、一度考えてみてください。野良猫にエサをあげること以外にもできることはたくさんあるはずです。野良猫の避妊・去勢手術を受けさせたり、引き取り手を探してあげたり。決して、人間のエゴで野良猫の尊い命を奪ってはいけない…そう思いませんか?あなたにできることを考えてみましょう。

 
 

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