2016年11月4日更新

野良猫が懐くと危険?好かれる前に知っておきたいこと

遠目からこちらを見て、様子を伺う野良猫。可愛らしい声で「ニャー、ニャー」鳴いていれば、お腹が空いているだろうとエサを与えたり、可愛いからと撫でてみたり。猫好きなら、野良猫にも好かれたいと思うのは当たり前のことです。

でも、その一方で野良猫によるフン被害や鳴き声に対する苦情や相談が増えています。京都市や和歌山県など、野良猫へのエサやりを禁止する条例を定めている自治体もあります。

また、野良猫が人間に懐くことで危険に晒されてしまう場合も少なくありません。私たちの思いもよらないところで危険が潜んでいる場合があるのです。そこで、今回は野良猫に潜む危険など好かれる前に知っておきたい3つのことについてご紹介します。

懐いた野良猫に起こる危険①野良猫への虐待

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2003~2009年の間にマスコミで取り上げられた報道件数は、78件。この件数は何を表していると思いますか?実は、虐待されて命を奪われた野良猫の件数です(環境省の「動物の遺棄・虐待事例等調査報告書」より)。7年間で78件。単純に計算しても、ほぼ毎月1件は野良猫が虐待されていることになります。あくまでも報道された件数なので、実際にはもっと数が多いことが推測されます。

では、人間に懐いた野良猫と虐待にどんな関係があるのでしょうか?人間に懐いてしまった野良猫は、人間に対して警戒心が薄れていきます。つまり、警戒心が薄くなった野良猫は、誰にでも容易に触れることができ、簡単に連れ去られる可能性が高くなるということです。もしも、連れ去った人間が動物虐待をする人間だったら? 間違いなく、その野良猫の命は絶たれるでしょう。

懐いた野良猫に起こる危険②野良猫の殺処分

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平成27年度には、90,075匹の猫が保健所に収容され、67,091匹もの猫が殺処分されました(環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」)。収容された猫のうち、76,014匹は所有者不明の猫で、そのうち58,012匹は子猫でした。この統計から分かる通り、成猫よりも子猫の方が捕獲率が高いことが分かります。それは、生まれたばかりで大きくなるまで抵抗できなかったり、成猫よりも人間に対して警戒心が薄いからです。保健所に保護された野良猫の多くは、殺処分から逃れられません。子猫でさえも引き取り手が現れず、わずか数ヶ月の短い生涯を冷たくて暗い箱の中で、もがき苦しんで終えなければならないのです。でも、多くの人は勘違いをしています。保護した保健所を悪くいいますが、本当にそうなのでしょうか?野良猫の多くは、人間に飼われていた家猫です。「成猫になって可愛くなくなったから」「言うことを聞かないから」「引越し先がペット禁止だから」そんないい加減な理由で猫は捨てられ、人間によって命を奪われてしまうのです。

野良猫が懐いたら最期まで責任を持とう!

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野良猫が可愛いからと、安易に懐かせてしまってもいいのでしょうか?人間への警戒心を解いたばかりに、虐待や殺処分という悲惨な末路を辿らざるを得ないなんて、悲しすぎませんか。野良猫のことを可愛いと思うことも、可哀想だと思うことも悪いことではありません。ただ、野良猫を本気で救いたいのなら、最期を看取る覚悟で引き取って、面倒をみてあげてください。もし、それが無理なら里親を探しましょう。また、野良猫を救うことも大切なことですが、全ての人が猫好きではありません。野良猫による被害に悩んでいる人も少なくありません。無責任なエサやりは、他の住民に迷惑をかけることにも繋がるので、やめましょう。

野良猫にエサをあげる前に考えてみよう!

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いかがでしたか?野良猫を助けてあげたいという一心で、エサをあげたり、可愛がったりすることは野良猫にとって本当に良いことでしょうか?野良猫に接する前に、一度考えてみてください。野良猫にエサをあげること以外にもできることはたくさんあるはずです。野良猫の避妊・去勢手術を受けさせたり、引き取り手を探してあげたり。決して、人間のエゴで野良猫の尊い命を奪ってはいけない…そう思いませんか?あなたにできることを考えてみましょう。

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