2016年11月11日更新

どれぐらい跳べるの? 猫のジャンプ力の秘密

ペット生活

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編集部

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自分の頭の上を飛んでいる虫を、跳び上がって見事にキャッチする猫は珍しくありません。高いところにも軽々と登ってしまうし、ちょっと離れたところの獲物もひとっ跳びで捕獲してしまうのですから驚きです。

私たちが飼っている猫の身体能力は、猫が野生に暮らしていたころの名残と言われています。猫の身体能力が高いことは広く知られていますが、では具体的に猫のジャンプ力はどれぐらいなのでしょうか。ここでは猫のジャンプ力の秘密に迫ります。

 

猫の脅威のジャンプ力!どれぐらいまで跳べるの?

猫_素材

高いところにも軽々と跳び上がる猫……塀の上やキャットタワーのてっぺんなど、猫は高いところによく登ります。そんな猫のジャンプ力は、「体の5倍ほど」と言われています。もちろん、猫の体格によってはそれ以上のことも、それ以下のこともあるので一概には言えません。

体が大きく筋肉質で、身軽な猫ほど高くジャンプすることができます。たまに猫の脱走を防ぐため玄関に柵やパーテーションを設置しているお宅がありますが、猫のジャンプ力をもってすれば突破するのはとてもカンタン。目を離したすきに飛び越えられて、慌てた飼い主さんも多いのではないでしょうか。猫のジャンプ力は侮れませんね。

身長の5倍ってどれくらい?

よく「猫は身長の5倍、跳びあがることができる」と言われますが、具体的にはどのくらいの高さなのでしょうか?もちろん、猫のジャンプ力には個体差があります。肥満気味の猫や高齢の猫の場合、身長×5倍のジャンプ力はないでしょう。例外的な猫は別として、若くて元気な成猫であれば、そのジャンプ力は150cm~160cmくらいだと言われています。猫種によってはジャンプ力に優れた猫もいて、2m近く跳べる猫もいるようです。

どうしてそんなにジャンプできるの?

素材_shutterstock_151716695
猫は、人間に飼われる前は自然界で獲物を狩って暮らす優れたハンターでした。獲物を捕まえるには速く走ること・高くジャンプすることがどうしても必要だったので、猫は現在のように進化したと言われています。猫が優れたハンターである証拠に、猫はハンターとして素晴らしい体の作りをしています。

注目すべき1つ目のポイントは、脚の筋肉です。猫は後ろ脚の筋肉がとても発達しています。前脚に比べて、後ろ脚の筋肉はとても太いのです。この筋肉のバネを使うことができるので、猫は高くジャンプすることができると考えられています。

2つ目は体のしなやかさです。猫は体がとてもしなやかなので、体を縮めて伸ばすときに、背中の筋肉の力も上手にジャンプ力に変えることができるのです。

そして、最大のポイントはその身軽さです。身軽で、しなやかな筋肉のバネを十分に使うことができるからこそ、猫はここまでジャンプすることができるのです。

着地は大丈夫?

跳びあがる時だけでなく、飛び降りる時にも猫の体は能力を発揮してくれます。猫の足の靭帯や腱は非常に柔軟かつ強靭にできていて、飛び下りた時の衝撃をしっかり吸収してくれます。また、足の裏についている肉球は着地の際にスニーカーのソールのように足を守ってくれます。これらの体の構造で猫は高いところから飛び降りても怪我をしないのです。

バランス感覚がすごい

猫は筋力や瞬発力に優れていますが、それだけではありません。そのバランス感覚は高くジャンプする上で大切なサポート力になっているのです。

猫は、高いところから逆さまに落とされても、空中で体勢を立て直してまっすぐに地面に着地できることで知られていますが、これは三半規管の働きによるもの。三半規管は人間にもある耳の中の器官で、バランスを取るために機能しています。猫の場合はこの三半規管が特に優れているため、空中でも体勢を立て直すことができるのです。

 

猫でもジャンプ失敗?


素晴らしいジャンプ力を誇る猫ですが、猫も万能ではありません。たまにはジャンプに失敗することもあります。

うちの猫はジャンプ失敗多数です~

猫のジャンプの失敗・・・本人はバツの悪い思いをしていたり、痛かったりするはずですので可哀想ではありますが、思わずクスっと笑いたくなるような失敗もあります。

猫のジャンプの失敗は、主にどこか向こう側に渡ろうとする時に起こります。猫はジャンプする前に目的地までの距離を目で測っていますが、思ったより距離があってジャンプが届かなかったり、ジャンプした先がすべる素材だったりしてそのまま落下してしまうことがあります。中には跳びすぎて壁にぶつかってしまう猫もいますが、これは珍しいケースでしょう。YouTubeにはそんな猫のジャンプ失敗の動画がたくさんあがっていますよ。

いずれにしても猫はジャンプの失敗を気にしますので、決してからかったり、笑ったりしないようにしてください。猫によっては失敗がトラウマになってしまい、ジャンプしなくなることもありますので、優しく接してあげてくださいね。

失敗する時ってどんな時?

子猫の時にはまだそれほど脚力が発達していませんので、ジャンプ力はありません。生後2ヶ月程度の猫だと階段さえ登れないくらいですので、高いところに跳び上がるのは難しいでしょう。跳びあがろうとして失敗しながらジャンプを覚えていくのです。

高齢になった猫もあまりジャンプしなくなります。10歳を過ぎた猫は、人間で言うと60歳相当です。若い時のように遠いところや高いところへのジャンプは体に負担が掛かるため、失敗も増えてきます。失敗の体験が増えれくれば、あまりジャンプすることはなくなるでしょう。

さらに肥満猫にもジャンプの失敗が目立ちます。肥満猫はそもそも動かないことが多いため脚力が落ちてしまっています。そのうえ体重が重いわけですからジャンプの失敗があっても無理はありませんね。

まだ若いのにジャンプの失敗が多いのはちょっと心配

年齢によるジャンプ力の低下はある程度仕方ありませんが、それほどの年齢でもないのにジャンプの失敗が目立つようなら、猫の体に何か不調がある可能性があります。関節に病気や腫瘍のような重い病を抱えている可能性もないとは言えません。猫のジャンプ力は健康のバロメーターでもありますので、一度、獣医さんに診てもらうと良いかもしれません。

高いところから降りるのは苦手なことも

猫はジャンプしたり登ったりして高いところに上がるのは得意ですが、上がったまま降りられなくなることがあります。猫の爪はハーケンのように引っかかるので高いところに登るのには便利です。ところが降りる時には足元に爪がうまく引っかからないことも多く、体を安定させられないため、飛び降りるのを躊躇してしまうのです。また、高いところから思い切って飛び降りたものの、足を痛めてしまうこともあるでしょう。

こういった怪我や事故を防ぐためにも、家の中で猫が上がれるタワーなどを設置する場合は、猫の能力にあった高さに設定することが大切です。また、猫が自分の好きな高さから飛び降りることができるよう階段状に段差を作るようにすると良いでしょう。

猫が楽しくジャンプできる家に!

猫にとってジャンプはハンティングの本能を呼び起こしてくれる大切な運動です。猫が猫らしく暮らすためには、適度にジャンプできる環境が不可欠。完全室内飼いの猫なら、家の中にタワーを設置したり、家具のレイアウトを工夫したりして、猫が楽しくジャンプできるようにしてあげる必要があります。もちろん、タワーの高さや場所は猫の好みや年齢、運動神経に合わせて変えてあげることが大切でしょう。猫がいつまでも楽しくジャンプして遊べるよう工夫してください。

猫_素材

猫の脅威のジャンプ力は、猫の祖先が優れたハンターだったことを示しています。獲物を狩って暮らすときの身体能力は、人間に飼われるようになっても失われませんでした。猫が高くジャンプするのは、優れた身体能力を持つハンターとしての本能からかもしれません。ぜひお家の中に猫が思いきりジャンプできる場所を作ってあげましょう。きっと喜んで飛び乗ってくれますよ。そうそう、脱走防止の柵はできるだけ高くすることも忘れずに。

 
 

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