2016年11月19日更新

木から落ちてもへっちゃら! 猫の優れたバランス感覚

ペット生活

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編集部

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動物が高いところから落ちた時、思わず「危ない!」と目をつぶってしまう人も多いでしょう。でも猫なら大丈夫。猫はとてもバランス感覚の良い動物で、高いところから落ちてもへっちゃらなんです。上手に空中で姿勢を変えて、きちんと足から着地できるのが猫のすごいところ。その姿はさながらオリンピックの体操選手のようです。でも、どうして猫はこんな器用なことができるのでしょうか。ここでは猫の優れたバランス感覚の秘密をちょっとだけご紹介します。

 

背中から落ちても大丈夫! 空中で姿勢を変える猫

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猫は背中から落ちても、空中で器用に姿勢を変えて足から着地することができる動物です。落ちている最中に素早く体を回転させて姿勢を変えることを英語で「Air righting reflex」、日本語に訳すと「空中立ち直り反射」と言います。どうしてこんなことができるのかというと、猫の体に秘密があります。

耳の奥には「三半規管」という体の平衡感覚を司る場所があります。猫はこの「三半規管」がとても発達しているのです。人間の「三半規管」よりもずっと敏感で高性能なので、すぐに体の傾きを直すことができます。また、猫は目でも体の傾きを判断していると言われています。視界が不安定になると、どうにかして目を元の位置に戻そうと体をよじるため、空中で姿勢を変えることができるのです。

そして、猫の首にも秘密があります。猫は、首に不自然なねじれが生じると、首の中にある「筋紡錘(きんぼうすい)」というセンサーが作動します。「筋紡錘(きんぼうすい)」は筋肉の伸びを感知するセンサーです。首のどの筋肉が伸びているのかを感知して、伸びている筋肉を縮めることで首を元の位置に戻し、姿勢を安定させると言われています。

猫が着地姿勢を整えるまで

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すぐにくるりと体をひねって着地姿勢を作る猫ですが、それでもある程度の時間が必要です。猫が着地姿勢を整えるのに必要な時間は、わずか0.125秒~0.5秒程度と言われています。高さにすると、約60cmです。

ただし、上手に着地するには落下の時に四肢が水平である必要があります。足からまたは背中から落ちたときは上手に着地姿勢を整えることができますが、頭や尻尾から落ちたときは上手に着地姿勢が作れず、そのまま地面に激突してしまうおそれがあるのです。

ケガを防ぐためにも、高いところに居る猫が頭や尻尾から落ちそうになっている時は、そっと手助けしてあげましょう。また落下によるケガを防ぐためには、体重管理も重要です。身軽な猫に比べて、ぽっちゃりしている猫はどうしても動きが鈍くなります。

高いところから落ちた時に着地姿勢を作るのが間に合わず、着地に失敗してケガをしてしまうこともあるので、太り過ぎに注意しましょう。また、低すぎる場所からの落下にも注意してください。着地姿勢を作るのが間に合わず、思わぬ体勢で落下してケガをすることがあります。

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いかがでしたか?猫は本能的に高いところを好むと言われています。それは、周りの景色を見るためだったり、自分の安全を確保するためだったりと、理由は様々です。そんな高いところに登っても、上手に下りてくることができるのは高性能な三半規管と首のセンサー、そして目があってこそ。それだけでなく、足の裏の肉球が着地の衝撃を和らげてくれるため、高いところから落ちても猫は平気なのです。高いところが好きな猫のために、家の中に一か所猫のための場所を作ってあげるのも良いかもしれませんね。

 
 

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