2017年6月7日更新

手術に備える?通院に備える?ドーベルマンにおすすめのペット保険について

均整のとれた美しい体つきが屈強なイメージを与えるドーベルマン。そのイメージから病気知らずのように思えますが、実際のところはどうなのでしょうか?体の大きなドーベルマンの場合は1度の通院でも高額な医療費が必要になることも考えられます。今回はそんなドーベルマンにおすすめのペット保険について調べてみました。

ドーベルマンのかかりやすい病気とは?

精悍な顔つきと無駄のない均整のとれた体つきから、健康的で強いイメージのあるドーベルマンですが、遺伝性の疾患や骨格・体質などからかかりやすい病気もあるようです。

ペットの医療費には公的な保険がないため100%飼い主の負担となります。ドーベルマンのように中型から大型にあたる体の大きい犬種の場合は、小型犬に比べて1回にかかる費用が高額になることが多いので、犬を迎える前にしっかりと医療費の備えについて考えておきたいところですね。

まずはドーベルマンがどのような病気にかかりやすいのかを理解しておきましょう。

皮膚疾患

ドーベルマンは皮膚の病気に注意が必要な犬種だといわれています。ドーベルマンのかかりやすい皮膚疾患は次のとおりです。

アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎

アレルギー性の皮膚炎は再発率が高く難治性の皮膚病だといわれていて、長期での投薬が必要になり再発を繰り返すと徐々に重症化する傾向のある難しい病気です。

アレルギーを起こす原因としては食べ物によるもの、ノミやダニなどの寄生虫、ハウスダストや花粉などの環境的な要因が考えられ、それらのアレルゲン(アレルギーを起こす元となる物質)が肌についたり、呼吸とともに吸い込んだりすることで発症します。

症状としては痒がって手足を噛んだり、足でかくと大量のフケが出たりするようになります。重症化していくと脱毛を起こしたり、患部が赤黒くなり皮膚が分厚くなるなってしまったりします。

治療方法はアレルゲンによって異なりますが、アレルギー性の病気は体質によるものなので完治が難しく長期の通院が必要になります。

アラカス症・毛包虫症

イヌニキビダニという寄生虫が犬の皮膚に入り込み、大量に寄生することで発症する病気です。母乳からの感染が多く1歳未満の仔犬の発症が多い病気ですが、イヌニキビダニが多く寄生しているものに触れた場合も感染することがあり、成犬や免疫力が低下した老犬でも発症することがあります。

症状としては抜け毛や皮膚のかゆみが生じ、症状が進行するとフケやかさぶた、皮膚の化膿や出血が起こります。

発症した場合の治療方法はダニの駆除薬の投与やダニの駆除効果のある薬浴やシャンプーで、イヌニキビダニの駆除をおこないます。また免疫力の低下などが原因である可能性があるので、食事療法や運動療法などの体質改善が必要な場合があります。

脂漏性皮膚炎・マラセチア皮膚炎

マラセチア属に酵母によって引き起こされる皮膚炎の事です。

犬の外耳道、肛門嚢、指の間、唇、皮膚粘膜に常駐している酵母で、はっきりとはわかっていませんが過剰な脂質の分泌や、宿主である犬の免疫力の低下などが原因で発症します。皮膚のべとつきやフケの増加、発疹などの症状が現れます。また外耳道にも存在するので外耳炎の原因になることもあります。

免疫力の低下で発症することが考えられるので、脂漏性皮膚炎を発症した場合は他の病気からの併発の可能性があり、まず基礎疾患の治療をおこなう必要があることが多い病気です。

膿皮症

皮膚の上で菌が異常繁殖することで化膿し膿を排出している状態をいいます。

表皮、真皮、皮下組織のどの個所でも発症する可能性があります。90%が犬と共生しているブドウ球菌が、皮膚の細菌バランスの崩れによって引き起こす病気です。脂漏症と同様で細菌のバランスを崩す原因となった病気により併発している可能性があり、まず基礎疾患の治療をおこなう必要があることが多い病気です。

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脱毛症

脱毛症とひとくくりにしてしまうと、原因が1つのように思ってしまいがちですが、犬が脱毛症になる原因には様々なものがあります。主なものは次のようになります。

  • アトピー性皮膚炎による脱毛
  • ノミ・ダニなどの寄生虫が原因の脱毛
  • 真菌や細菌などの感染症による脱毛
  • クッシング症候群のようなホルモン異常が原因のよる脱毛
  • 環境の変化などストレスによる脱毛

脱毛の症状は原因によって異なりますが、10円ハゲのように局所的に出る場合や、全身が薄毛になってしまうようなケースもあるようです。

治療法も脱毛の原因によって異なるのですが、アトピー性の皮膚炎が原因の場合はアレルギー検査によるアレルゲンの特定が必要になりますし、寄生虫が原因の場合は寄生虫の駆除薬の投与がおこなわれます。

どの原因でも治療に時間がかかることが多くまた再発しやすいのが脱毛症の特徴です。

甲状腺機能低下症

甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの機能が弱まることで発症する病気です。

甲状腺ホルモンは主に前身の細胞に作用して代謝をあげる働きをするホルモンで、このホルモンの機能が低下することによって動作が鈍くなる、体温が低下し寒さに弱くなる、全身がむくんだようになる、顔がむくむ、胴体が左右対称に脱毛する、心拍数と血圧が低下するなどの症状が現れます。

投薬による治療が主になりますが、1度投薬を始めたら途中でやめることができず、一生涯投薬治療が必要になります。

胃拡張胃捻転症候群

ドーベルマンのような胸の深い大型の犬種に多い病気で、突然死の原因の1つになっています。胃にたまったガスで胃が拡張し、風船がひっくる返るように捻じれてしまう病気です。

捻じれることで排出口を失ったガスはそのまま胃に充満し、胃は拡張を続け周囲の血管や臓器を圧迫しやがて全身の循環不全に陥ります。また捻じれた胃や捻じれる際に巻き込まれた臓器では壊死が進んでいくため、早期発見早期治療をしなければ命に関わる危険な病気です。

初期の症状としては急に腹部が膨らむ、嗚咽をするが吐けない、よだれが多くなるなどが現れます。救急の処置で胃の中のガスを外へ排出し、緊急手術で捻じれた胃の整復、胃洗浄、捻じれ防止のための固定をおこなう必要があります。

救急の処置が必要なこと、夜間である可能性もあることなどから高額な治療費がかかる可能性の高い病気の1つです。

ハイグローマ

肘の後ろ辺りがブヨブヨと腫れる病気で滑液嚢腫とも呼ばれています。

硬い床の上で寝るなどを繰り返すことで肘が刺激を受け、炎症を起こすことで発症します。初期のころは痛みを伴うことはありませんが、症状が進行するにつれて痛みがひどくなり、放置しておくと破裂し出血を起こしたり骨に影響が出るようなこともあるようです。

ハイグローマは生活環境によって発症することが多いので、まず寝る場所に厚い布を敷くなど生活改善をおこないます。治療の方法は軽度の場合は抗生剤や消炎剤などの投薬をおこないますが、腫れが大きくなってしまっている場合は切除をするなどの外科的な治療が必要になることがあります。

ウォブラー症候群

後部頸髄狭窄症とも呼ばれている病気です。頸部脊髄が何らかの理由で圧迫されることで、首の痛み、後ろ足のふらつき歩行、四肢麻痺などを起こします。はっきりとした発症理由はわかっていませんが、急激な成長や、栄養不良、外傷、遺伝子要因などが発症の原因になると考えられています。

軽度の場合は頸部の固定や運動制限など保存療法や、消炎剤などの内科的な治療で長期的に管理していきます。ただし慢性化することが多いため内科的な治療でも症状が進行してしまうような場合や、重症化してしまうような場合は、圧迫を除去するための外科的な手術がおこなわれることがあります。

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ドーベルマンにおすすめの保険は?

ドーベルマンの場合は皮膚炎や脱毛症、甲状腺機能低下症などの長期通院が必要な病気にかかりやすいこと、ハイグローマなど慢性化しやすい病気にも注意が必要なことなどを考慮して考えていく必要があるようですね。

そのような点を踏まえてドーベルマンのペット保険を考える時は、次のようなことを考えながら保険を選ぶとよいようです。

  • 長期通院の必要な病気に備え、通院の補償日数や回数が十分もしくは制限なしのもの
  • 1回の事故(傷病)に対しての上限がないものもしくは補償が十分なもの
  • 補償率が高いプランがあるもの

考慮すべきを点ふまえてドーベルマンにおすすめの保険を考えてみました。

アニコム損害保険(株)

ペット向け保険の業界大手の実績があり、動物病院との提携件数も多くお会計の窓口でペット保険証を提示するだけで保険を使うことができるのが特徴です。

プランは2つのプランが用意されており、かかった医療費の70%を保険で負担してくれる「ふぁみりぃ70%プラン」と、50%を負担してくれる「ふぁみりぃ50%プラン」になります。

ただし通院・入院の利用回数に制限があるので、長期通院の場合には利用の仕方を考えて使用する必要があります。

アイペット損害保険会社

提携の動物病院で加入者カードをみせるだけで保険を使うことができます。

保険料はやや高くなりますが通院から入院・手術までを幅広く補償してくれる「ペット保険うちの子」の50%補償プランと70%補償プラン、手ごろな保険料で高額になりがちな手術の費用に特化した「ペット保険うちの子ライト」の3つのプランがあり、備えたい内容にあわせてプランを選ぶことができます。

またペットが他人にケガをさせてしまった場合の損害賠償を補償する、ペット賠償責任を特約として付けることができます。

ペット&ファミリー少額短期保険(株)

太陽生命や大同生命などのT&Dグループが手掛けているペット保険なので安心感があり、1日あたりの支払限度額、支払い回数に制限がないのが特徴です。

4つのプランが用意されており1日あたりの免責金がなく保険料と補償内容のバランスが取れている「ペット保険げんきナンバーわんプラン70」「ペット保険げんきナンバーわんプラン50」、「ペット保険げんきナンバーわん」よりもやや安い保険料で、1日あたりの免責金額が3,000円とまりますが、「股関節脱臼、膝関節脱臼、膝蓋骨脱臼、病理組織学検査料が補償される「ペット保険げんきナンバーわんSlimプラン70」「ペット保険げんきナンバーわんSlimプラン50」があります。

GIガーデン少額短期保険・いぬとねこの保険

年間補償額はプランによって決まっていますが、支払い回数の制限や1日当たりの限度額などの制限がないのが特徴です。谷型保険料体系という独特の保険料計算をおこなうので、0歳から3歳までは保険料が下がっていき、3歳から加齢による保険料加算がはじまるのも特徴的です。

プランは保険料はやや高くなりますが入院、通院、手術のすべてを補償してくれ賠償責任特約の付帯も可能な「プラチナ90%プラン」「プラチナ70%プラン」「プラチナ50%プラン」、通院に特化した補償内容で賠償責任特約の付帯も可能な「ゴールド90%プラン」「ゴールド70%プラン」「ゴールド50%プラン」、手術のみを補償する「パール70%プラン(使用回数に制限有)」の7つのプランがあります。それぞれの%は医療費の負担%をあらわしていて、90%プランを選択した場合は医療費の90%を保険で負担してくれます。

運動能力の高いドーベルマンには賠償責任についても検討が必要

運動能力が高く力の強いドーベルマンの場合にもう1つ気を付けておきたいことは、ドッグランや散歩の時に家族以外の人や他のペットを傷つけてしまった場合の備えです。ドーベルマンには遊んでいるだけのつもりでも、小型犬や小さなお子さんの場合は大きなケガを負わせてしまう可能性があるためです。

家族以外の人や他のペットを傷つけてしまった場合は、相手から損害賠償を請求させる可能性があります。損害賠償の話し合いは当事者同士がおこなうと、なかなかうまくまとまらないことが多いものです。保険の中には補償責任特約の中に相手との示談交渉まで含まれているものもあります。ドーベルマンのペット保険を考える時には、賠償責任についてもよく検討しておくとよいですね。

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年齢にあわせて見直すことも大切

ドーベルマンにおすすめのペット保険について考えてみましたがいかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した保険は、長期通院の可能性があるドーベルマンの場合は通院のたびに保険の申請をおこなう手間を軽減する必要があると考えて、提携病院であれば会計の窓口で保険が使用できる保険であること、補償率が高く高額になりやすい手術などにも対応できることという点を重視して選ばせていただきました。

犬も年齢にあわせてかかりやすい病気やケガも異なってきます。ドーベルマンの場合は若年の間は皮膚病や脱毛、骨折などのケガ、胃腸障害などによる通院が多く、年齢が上がっていくにつれて胃拡張胃捻転症候群などの緊急性が高く、急に高額な医療費が必要になるような病気へのリスクが高くなっていく傾向があるようです。

確かに通院も入院も幅広く補償してくれるペット保険もありますので、最初からそのような保険を選ぶという方法もありますが、幅広く補償してくれる保険は保険料が高い傾向があります。年齢にあわせて必要になるものをより手頃に補償してもらうために、成長にあわせて保険を見直していくのもよい方法ですね。

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