2016年10月21日更新

僕らの居場所は言わにゃいで その19:撮るにゃらキラキラによろしく!

猫の毛のふかふか、ふわふわした質感をどうやって写真に撮っているんですか?

という質問もinstagramのDMなどでちょこちょこ頂きます。

そこで今回はハウツー黒猫撮影に引き続き、ハウツーふわふわ表現の話です。

いいんでしょうかね。「僕らの居場所は言わにゃいで」から徐々に遠ざかってますが。

いいんです。ちょいちょい注意を織り込みながら、猫写真を楽しむ人達が増えることで、猫写真を撮る方達のマナーちょっとでも向上すれば、この連載の目的は半分以上達成できたというもの。急がば回れ。道草も食え、です。

■自分が動く、自分で動かす

まず、この写真を見てください。

僕らの居場所は言わにゃいで

ハチワレ女子の輪郭部にあたる毛がキラキラと輝いていますね。

こういう表現を行う際にまず考えなければいけないのは「その場所の光源がどこにあるか」です。光源というのは屋外の日中だったら太陽、夜なら街灯や自動販売機がそれにあたります。屋内なら室内灯と行きたいところですが、室内灯の光はまんべんなく回り込んでくるので、読書灯のように小さくてそこそこ光るものを用意しましょう。

早速撮影してみます。今回は日中の外なので光源は太陽です。

この時はじめにやる事は、太陽とカメラが猫を挟んで正面から向かい合うこと。要するに逆光の状態を作ります。位置が決まったら猫の輪郭がきちっと光を受けて輝いているかを確認してください。

もしも一部だけに光があたっているようなら、上下左右に移動して光がまんべんなく当たってる角度を探すか、光の当たっていない場所が映らぬよう一歩前に出て構図を調整します。

僕らの居場所は言わにゃいで

どうです?きらきら・ふわふわして見えますよね。

でも、これをオートで撮ろうとしても太陽の強烈な光を基準に明るさが決まるため、背景が普通の明るさになって、手前の茶トラが必要以上に暗くなってしまいます。自分好みの明るさに設定するため前回もお話した「P」モードを駆使して、露出をコントロールしましょう。

+/-ボタンを押して、ダイヤルをプラス方向へぐりぐり回します。

だいたい+1.0~1.5がいいところでしょうか。

カメラの基本ですが被写体が良いポジションにいたら、まずは自分が動いて撮る位置を考える。

そして、カメラ任せにせず、自分の意思で動かして明るさを調節していきましょう。

ちなみに35mm以下の広角レンズ(APS-Cなら24mm、マイクロフォーサーズなら17mm前後)で撮影すると、構図の中に太陽が入ってしまうことがあり、太陽をファインダーで見ると目を痛める原因となりますのでお気をつけください。

自分は条件にもよりますが、50mm前後~200mmまでのレンズを使用することがもっぱらですが、その理由については後で詳述します。

■割り切るか、こだわるか

しかし、実際に撮ってみると被写体である猫の明るさは丁度良いものの、「背景が白くのっぺりしていて何が映ってるかわからない」のが気になる人もいるかと思います。このように明るくて真っ白に飛んでしまうことを一般的に「白飛び」と呼びます。

僕らの居場所は言わにゃいで

(背景ほぼ白飛び)

よほど意図がない限り被写体に白飛びが出るのは好ましくありませんし、背景でも白飛びした面積が大きく目立つようであれば、あまり好ましくないのは同様。外での撮影で被写体がしっかり明るく、背景も白飛びしない丁度良いバランスを作るのには、幾つか方法があります。

まず、ひとつめはハーフNDフィルター。レンズの先端に取り付けるレンズフィルターの一種で、半分黒く塗られていて、もう半分が普通の透過ガラスになっています。これを回転させて、明るいところに黒塗りの部分をあることにより光の量を減らし、白飛びを抑えられるのですが、いかんせん猫を撮るにはテンポが悪く、狙ったところに狙った効果を出しにくいなど、イマイチ使い勝手がよろしくない。

もうひとつの方法は、背景の明るさに合わせて暗くなった被写体をストロボの光で持ち上げるという手段ですが・・・猫の目にストロボの光はあまりよろしくないことは以前、説明した通り。大型のLED照明なら少しは解消出来るかもしれませんが、それはもうちょっとしたロケ撮影にしか見えず”気軽に猫写真を楽しむ”から遠く離れたところの話。

現実的にはハーフNDフィルタを使うよりないかな・・・・?

と思いつつ、さりとて使い勝手の悪さを考えると、背景の白飛びを潔く諦めるのも選択肢のひとつです。背景を白飛びで意図的に「どこだかわからなくする」のは、#僕らの居場所は言わにゃいで的にはむしろ好ましい。

それでも、どうしても、背景の白飛びを抑えたい時は、先ほど話していたレンズの焦点距離を50~200mmで撮るようにしましょう。画角の狭い(望遠寄りの)レンズを使えば背景となる範囲が狭まり、したがって白飛びする箇所も小さくなって、しかもボケるから気になりにくいのが特徴です。

僕らの居場所は言わにゃいで

これから寒くなるにしたがって、猫たちは日当たりの良い場所でコロンコロン昼寝をはじめます。冬毛にぽかぽかの光を蓄えるこの季節は絶好の逆光撮影シーズンです。逆光だけでなく斜めから差し込む光で猫の横顔を撮ってみたり、色々と表現を楽しむことができるでしょう。

僕らの居場所は言わにゃいで

猫たちの昼寝を邪魔することないよう、自分で動いてベストポジションを探し、明るさを自分の意思でコントロールしたら、あなただけのキラキラな一瞬を撮ってみてください。それでわ、また。

★告知・写真展に参加いたします

横浜赤レンガ倉庫 ねこ写真展

会場:神奈川県横浜市中区新港1-1-1 赤レンガ倉庫1号館 2F

日程:11月2日~7日

時間:10:00~19:00(最終日は15:00迄)

入場料:500円(小学生以下無料。当日に限り再入場可)

http://akarengasoko-catphoto.yokohama/

「僕らの居場所は言わにゃいで」をテーマにした写真の展示を行います。

ここでしか買えない限定フォトブックもありますよ!!

★facebookページでのイイね!も宜しくお願いします。

https://www.facebook.com/events/669234779899544/

末吉弦太



写真家

カメラマンとして企業のウェブサイト・広告用の写真を撮影する傍ら、各地を転々としつつ外暮しの猫たちを撮り続ける。 主要機材:PENTAX 645Z、Nikon D5、FUJIFILM X100 撮影場所を公にすることのリスクや問題について警鐘を鳴らすハッシュタグ「#僕らの居場所は言わにゃいで」を使って、猫の居場所をシェアするのではなく、静かに見守る気持ちをシェアしませんか?

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