2017年6月7日更新

心臓病に注意が必要なボクサーにおすすめのペット保険について

ペット生活

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編集部

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ちょっと強面の厳つい顔立ちにがっしりと引き締まった体つきのボクサー。丈夫そうな印象ですが実際には注意しておきたい病気もあるようです。ペットの医療費は基本的に100%飼い主の自己負担となります。万が一のための備えは必要ですね。今回はそんなボクサーにおすすめのペット保険について調べてみました。

 

ボクサーのかかりやすい病気とは?

ペットの保険について考える時には、まずその犬種がどのような病気にかかりやすいのかを理解しておくことが大切です。ペットの保険には入院や手術などの高額になる医療に備えるものと、通院までを含めた総合的な備えを補償してくれるものの大きく分けて2つのタイプがあるといわれています。

ボクサーがどのような病気にかかりやすい傾向があるのかを理解した上で、自分たちが備えたい内容はどちらのタイプの保険が適しているのかを考えるとよいようですね。ボクサーがかかりやすいといわれている病気には次のようなものがあります。

心疾患

ボクサーは心疾患に注意が必要な犬種だといわれています。ボクサーは注意したい心疾患は次のとおりです。

拡張型心筋症

心臓を動かしている筋肉である心筋が正常に動かなくなる病気です。原因不明の突発性のものと、何らかの病気から併発している場合の2種類の原因があるといわれています。ボクサーの場合は突発性の拡張型心筋症の好発犬種とされ、加齢により発症しやすくなるようです。

拡張型心筋症の場合は初期の段階では目立った症状はないといわれています。進行してくると肺水腫を併発し咳や呼吸困難などの症状がみられるようになります。心筋症は不整脈を起こすことが多く、意識を失ったり、ふらついたりするような症状が現れることがあり、場合によっては突然死の原因になることもあるようです。

治療方法は症状にあわせて利尿剤や強心剤などの投与をおこなうとともに、心臓に負担をかけないような生活を心がけます。ただし根治させることは難しく徐々に悪化していく病気のため、1度発症すると延命には限りがあるといわれています。

心房中隔欠損症

左心房と右心房の間にある中隔という壁に穴があき、左心房と右心房がつながってしまう病気です。穴が小さい場合は特に症状が現れることはありませんが、穴が大きい場合は運動をした時に疲れやすくなり、チアノーゼや失神などを起こす場合があります。

心房中隔欠損症は胎児や出生後に中隔の発達に異常があり、本来は閉じるはずの穴がとじない状態になってしまうのが原因で、ボクサーに多く見られる先天性の心疾患になります。

小さな穴の場合は特に治療はおこなわず経過観察をしていきます。穴が大きい場合は穴をふさぐ手術がおこなわれます。

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ホルモン異常

心疾患と同じくボクサーはホルモン異常にも注意が必要なようです。ボクサーが注意する必要があるホルモン異常は次のようにいわれています。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質ホルモンの過剰分泌によって引き起こされる症状のことです。

副腎皮質ホルモンとは腎臓の上にある副腎と呼ばれる器官から分泌されるホルモンで、炎症の制御や炭水化物の代謝、免疫反応など、犬が生きていくためのさまざまな生理に深く関わっているホルモンです。

初期症状は水をたくさん飲む、おしっこの回数が増えるなどですが、症状が進むと毛艶が悪くなる、胴体が左右対称に脱毛する、筋肉が萎縮するなどの症状が現れ、重症化すると甲状腺機能低下症や糖尿病を併発します。

原因としては加齢によるもの、脳内の腫瘍、副腎の腫瘍、薬の副作用などが考えられます。

腫瘍などが原因の場合は外科手術での治療となりますが、手術が困難な場合も多く放射線療法などがおこなわれることもあります。また投薬での治療の場合は1度治療を始めたら途中でやめることはできず、一生涯投薬治療が必要になります。

甲状腺機能低下症

甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの機能が弱まることで発症する病気です。

甲状腺ホルモンは主に前身の細胞に作用して代謝をあげる働きをするホルモンで、このホルモンの機能が低下することによって動作が鈍くなる、体温が低下し寒さに弱くなる、全身がむくんだようになる、顔がむくむ、胴体が左右対称に脱毛する、心拍数と血圧が低下するなどの症状が現れます。

投薬による治療が主になりますが、副腎皮質機能亢進症と同様に1度投薬を始めたら途中でやめることができず、一生涯投薬治療が必要になります。

腫瘍性疾患

特に老齢期になってからの発症が多いのが腫瘍性疾患です。ボクサーは良性・悪性ともに腫瘍ができやすい体質なので注意が必要なようです。

骨肉腫

骨の組織が癌化した状態のことで骨髄、皮質骨、骨膜などに発症します。犬の場合は骨に腫瘍できた場合悪性である確率が高く、特に大型~超大型と呼ばれる犬種の2歳と7歳~9歳が好発年齢だといわれています。また関節内への転移は少ないものの、肺への転移が多くみられるのも犬の骨肉腫の特徴です。

症状としては足に触ると硬い腫れができる、足を引きずるように歩く、歩くのを嫌がる、運動量が減るなどがあげられます。癌が小さく犬に体力があるような場合は外科的な手術と化学療法を併用した治療がおこなわれ、癌が進行している場合や高齢の犬の場合は化学療法や薬物療法による治療がおこなわれます。

いずれにしても致死率がとても高い病気で、手術と化学療法を併用したとしても10ヶ月程度の余命だといわれています。

悪性リンパ腫

リンパ組織が癌化した状態のことでリンパ肉腫とも呼ばれています。発症場所や症状によって多中心型、消化器型、縦隔型、節外型に分けられます。悪性リンパ腫が発症する原因ははっきりとはわかっていません。

治療法としては抗がん剤による化学療法がメインですが、抗がん剤での治療ができないようなケースには放射線療法が用いられます。ただしどちらの治療もあくまでも完治させる治療ではなく、犬の生活の質(QOL)を維持し生活を楽にさせることが中心の治療で、残念ながら発症した場合は2年後の生存率は25%と低く致死率の高い病気になっています。

椎間板ヘルニア

椎間板は背骨と背骨の間に挟まってクッションの役目を果たしているもので、ゼリー状の髄核とそれを覆う繊維輪でできています。この繊維輪が肥満や老化、外傷などで破れて髄液が外に飛び出してしまい、周りにある神経や脊髄を圧迫している状態を椎間板ヘルニアといいます。

椎間板ヘルニアには状態によって「ハンセンⅠ型」と「ハンセンⅡ型」の2つのタイプがあり、「ハンセンⅡ型」の場合は病変をかかえたままでも普通に生活できることもあるようです。頸から腰に掛けてどの部分でも発症しますが、犬の場合は多くは背中から腰にかけて発症することが多いようです。

症状としては歩き方がおかしい、運動を嫌がる、足の痛みや麻痺などがあります。

治療法としては軽度の場合は安静療法や投薬などの対症療法がおこなわれますが、重度の場合は外科的な手術によって飛び出した髄核を除去する必要があります。また症状が進んでしまうと排泄の補助や歩行の補助などの介護が必要になる場合が考えられます。

手術費用、通院介護の費用は高額になることが多いうえ、ペット保険でも補償対象外になっていることがある病気なので補償内容を確認する必要がある病気の1つです。

胃拡張胃捻転症候群

ボクサーのような胸の深い大型の犬種に多い病気で、突然死の原因の1つになっています。胃にたまったガスで胃が拡張し、風船がひっくる返るように捻じれてしまう病気です。

捻じれることで排出口を失ったガスはそのまま胃に充満し、胃が拡張を続け周囲の血管や臓器を圧迫しやがて全身の循環不全に陥ります。また捻じれた胃や捻じれる際に巻き込まれた臓器では壊死が進んでいくため、早期発見早期治療をしなければ命に関わる危険な病気です。

初期の症状としては急に腹部が膨らむ、嗚咽をするが吐けない、よだれが多くなるなどが現れます。救急の処置で胃の中のガスを外へ排出し、緊急手術で捻じれた胃の整復、胃洗浄、捻じれ防止のための固定をおこなう必要があります。

救急の処置が必要なこと、夜間である可能性もあることなどから高額な治療費がかかる可能性の高い病気の1つです。

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ボクサーにおすすめの保険は?

ボクサーの場合は心房中隔欠損症や椎間板ヘルニアなどの高額な医療費が必要なのに保障の対象外になってしまう可能性がある病気にかかりやすいこと、ホルモン異常など長期の通院の可能性がある病気に注意が必要なことを考慮して考える必要があるようですね。

そのような点を踏まえてボクサーのペット保険を考える時は、次のようなことを考えながら保険を選ぶとよいようです。

  • 長期通院の必要な病気に備え、通院の補償日数や回数が十分もしくは制限なしのもの
  • 1回の事故(傷病)に対しての上限がないものもしくは補償が十分なもの
  • 椎間板ヘルニアや心疾患などの高額治療が補償内容に入っているもの
  • 補償率が高いプランがあるもの

考慮すべき点ふまえてボクサーにおすすめの保険を考えてみました。

アニコム損害保険(株)

ペット向け保険の業界大手の実績があり、動物病院との提携件数も多くお会計の窓口でペット保険証を提示するだけで保険を使うことができるのが特徴です。

プランは2つのプランが用意されており、かかった医療費の70%を保険で負担してくれる「ふぁみりぃ70%プラン」と、50%を負担してくれる「ふぁみりぃ50%プラン」になります。

ただし通院・入院の利用回数に制限があるので、長期通院の場合には利用の仕方を考えて使用する必要があります。

アイペット損害保険会社

提携の動物病院で加入者カードをみせるだけで保険を使うことができます。

保険料はやや高くなりますが通院から入院・手術までを幅広く補償してくれる「ペット保険うちの子」の50%補償プランと70%補償プラン、手ごろな保険料で高額になりがちな手術の費用に特化した「ペット保険うちの子ライト」の3つのプランがあり、備えたい内容にあわせてプランを選ぶことができます。

またペットが他人にケガをさせてしまった場合の損害賠償を補償する、ペット賠償責任を特約として付けることができます。

PS保険

インターネット販売に特化した保険です。保険料が比較的安いが膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニア、がんなどの治療費も対象となっており、保険料と補償内容のバランスがよい保険となっています。保険金の支払いが平均3.6日と早いのも特徴です。ただしアニコムと同様通院・入院の回数制限があるので、長期通院の場合には利用の仕方を考えて使用する必要があります。

プランは医療費の負担%にあわせて「50%補償プラン」「70%補償プラン」「100%補償プラン」の3つが用意されています。

 

賠償責任についても検討が必要

ボクサーは見た目とは異なり人懐っこく陽気な性格の犬が多いといわれています。人懐っこくて陽気なところはボクサーの素晴らしい面なのですが、嬉しさのあまり飛びついてボクサーの名前よろしく前足で人を叩いてしまうようなこともあるようですね。

ボクサーはとても力の強い犬種なのでふいに飛びつかれると大人でも倒れてしまうことがあります。まして小さなお子さんだと大けがにつながりかねません。

家族以外の人や他のペットを傷つけてしまった場合は、相手から損害賠償を請求させる可能性があります。損害賠償の話し合いは当事者同士がおこなうと、なかなかうまくまとまらないことが多いものです。保険の中には補償責任特約の中に相手との示談交渉まで含まれているものもあります。ボクサーのペット保険を考える時には、賠償責任についてもよく検討しておくとよいですね。

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状態や年齢あわせて見直すことも重要

ボクサーにおすすめのペット保険について考えてみましたがいかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した保険は、長期通院の可能性があるボクサーの場合は通院のたびに保険の申請をおこなう手間を軽減する必要があると考えて、提携病院であれば会計の窓口で保険が使用できる保険であること、高額の医療費が必要なのに保障の対象外にされてしまいがちな椎間板ヘルニアなどに対応していることを重視して選ばせていただきました。

人でも年齢によってかかりやすい病気やケガなどが変わってくるように、犬も加齢とともに注意が必要な病気が増えていく傾向があります。特にボクサーの場合は加齢とともにかかりやすくなる心筋症に注意が必要な犬種なので、シニア期に入る前に1度保険を見直してみることが必要になるようです。

健康で活発な青年期にはケガや骨折などに強い保険を選び、シニア期に入る5歳から6歳で1度保険を見直し、保険料は高くなっても通院や入院まで補償してくれる幅の広い保険へ切り替えるのもよい方法かもしれませんね。

 
 

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