ネコは10歳からがシニアの仲間入り。イヤイヤ、7歳を過ぎたら気をつけないと…。色んな説があるようですが、猫の老化は「猫それぞれ」かもしれません。
猫も生育環境や性格から老化のスピードには個人差があるはず。猫の「年齢」だけでは、猫の老化のサインはなかなか分りません。
特に長い間「野良猫」として暮らしてきた猫が「室内猫」になると、充分な食事と安全で快適な環境から長生きするのでは?と思いがちですが、実はそうとも言い切れません。
猫の性格によっては、外に出られないストレスや環境の急激な変化から病気になる場合もあります。
飼い主への安心感や食生活の変化で肥満になって寿命を縮めてしまうこともあるでしょう。
猫の老化のサインは、日々の遊びの中でもチェックできます。愛猫の視力や聴力、嗅覚が低下して来たら、そろそろシニア猫の仲間入りです。
今回は、毎日の遊びの中でチェックできる、猫の健康診断の方法をご紹介しましょう。

猫の視力をチェックする方法
まずは愛猫の目をよく観察してみましょう。シニア猫になると、白内障など目の病気にもかかりやすくなります。
瞳孔の部分にシミのような物が現れたり、白く濁っていないかチェックして下さい。そして、猫の目の前、20~30cm離れた場所で、おもちゃを振ってみて下さい。
眼球がおもちゃの動きを追わないときは、視力が低下している可能性があります。
猫の聴力をチェックする方法
猫がうしろを向いてくつろいでいる時に、背後から近づいてビニール袋を丸めたものなどをカサカサと音を立てて見て下さい。耳の動きにチェックすればすぐに分ります。
カサカサする音にネコは本来は敏感です。猫のすぐ後ろでカサカサと鳴らしても愛猫の耳も動かず、体も反応しない場合は聴力も衰えてきているのかもしれません。
猫の筋力をチェックする方法
飼い主がソファなど猫にとって少し高い場所に座ってくつろいでいるときに、ソファの上に愛猫が好きなおやつを少量のせて誘ってみて下さい。
すぐに飛び乗らず、じっと飼い主の目を見つめて動かない場合は、「猫の神経痛」かも。シニア猫になると、骨がもろくなります。肥満にもなりやすくなるので、飼い主は食事も気をつけて下さいね。
いかがですか。猫の老化のサインは、飼い主しか分りません。柱によくぶつかるようになった、名前を呼んでも無視する、などの行為が見られたら、視力や聴力に問題があるかも知れません。
時々猫の体を抱っこして、全身をマッサージすることも大切です。シニアネコは乳房がある腹部や陰部のあたりに腫瘍ができやすくなります。
飼い主は猫の体をくまなく触って、痛みやしこりがないか、チェックしておくと良いでしょう。
トップ画像出典:猫壱(ねこいち・ネコイチ)公式サイト