2016年12月30日更新

【動物看護師が徹底解説!】犬の乳歯が生え変わる時期は?注意しておきたいポイントは?

仔犬をお家に迎えて数ヶ月。だんだん環境にも慣れ、お世話のサイクルも落ち着いてきた頃、何故かいろんなところを噛んで遊ぶようになり困ってはいませんか?ある時はトイレのプラスチック、ある時は履いている靴下、ある時は絨毯…などいたずらばかり。思わず叱ってしまいそうになりますが、ちょっと待って。もしかしたら、歯がかゆいのかもしれませんよ。

歯がかゆい?

「歯がかゆい」というのはなんとも不思議な表現ですよね。仔犬の頃に生えている乳歯は当然大人の歯である「永久歯」に生え変わり、この、永久歯に生え変わる、乳歯の抜ける時期はグラグラする歯が気になって、いろんなところを噛んで回るのです

我々も子供の頃、抜けかけた歯を気にして、舌で押したり、指で触ったりしていませんでしたか?それと同じように、中途半端な状態が気持ち悪く、いろんなところを噛んで解消しようとしているのです。歯がかゆい=抜けそうで気になる!という状態と考えてよいでしょう。

いつ乳歯が抜け始める?

犬は生後4、5ヶ月から抜け始め、1歳になる頃にはどの犬も永久歯に生え変わっていることでしょう。乳歯の抜ける時期は噛み癖やいたずらがとても増える時期でもあります。大体の理由は歯が気になることですから、噛んでも良いおもちゃなどを与えて、ひたすら噛ませてあげましょう。

木やプラスチックはあまりに硬すぎて歯が抜けるというより、折れてしまうので、藁で編んであるものや、柔らか目のゴムのおもちゃなどにしておきましょう。歯がかゆいのね、と手など噛んではいけないものを噛む行為を許してしまうと生え変わった後にも繰り返すので、必ず噛んでよいものを与えてあげましょう。

歯を飲み込んでしまった?

いつの間に歯が抜けていて、それがどこへ行ってしまったのかわからない…。という時、飲み込んでしまったのでは?と心配になりますが、歯は飲み込んでしまっても便と一緒に排出されるので大丈夫です。特に犬歯は尖っていて、胃腸を傷付けないか気になりますが、うまく胃の内容物に包まれて出てくるので心配いらないでしょう。

小型犬は乳歯遺残になりやすい

小型犬など口の小さな犬種は、乳歯がうまく抜け落ちずに乳歯と並んで永久歯が生えてきてしまうことがあります。この状態を乳歯遺残といいますが、そのままにしておくと歯垢や歯石が溜まり、歯周炎など口腔トラブルの原因となり得るので残ってしまった場合は、人間の手で乳歯を抜く必要があります。

無麻酔で行うには痛みが強いですが、乳歯を抜くためだけに全身麻酔をかけるには負担が大きく、多くは避妊去勢の手術で麻酔をかける時に抜いてしまうのが一般的です。

乳歯遺残にさせないためには?

乳歯をうまく抜き落とすためには、物を噛む必要があります。おもちゃを噛むこともそうですが、ドライフードを食べるだけでも効果があります。歯に刺激がなければ、うまく抜け落ちていかないので生後4、5ヶ月頃は積極的におもちゃを噛ませてあげると良いでしょう。

可愛い歯はもう見られない

鋭くて噛まれると痛い乳歯ですが、見た目は小さくて可愛いものです。抜けたら飲み込んでしまうことがほとんどですが、どこかで小さな乳歯が落ちていたら、綺麗に洗って小箱に保管しておいても良いかもしれません。抜けてしまったらもう2度と見られない乳歯。こんなに小さかったんだなあと思い出す良いアイテムにもなりますから、見つけたらラッキー!1本でもいいので、是非保管してみて下さいね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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