2016年12月27日更新

【動物看護師が徹底解説!】薬とフードの相性ってあるの?

我々人間は、病院や薬局に行くと他に飲んでいる薬やサプリメントはないか、薬を飲むときに特定の飲み物は避けてほしいなど薬の飲み合わせに関して、様々な決まりがありますよね。病気を治すための薬ですから、効果がなくなってしまうと困りもの。犬猫がもらう薬と、それと一緒に口に入れるフードは相性はあるのでしょうか?

基本的にはどれも問題ない

基本的にはどのフードを食べていても、薬はすべて問題なく飲むことができます。含まれている成分同士がケンカすることはありませんが、飲む順番に注意が必要なこともあります。食前に飲んでしまうと胃を荒らしてしまったり、食中に飲むと特定の成分を薬が吸収してしまったりすることがありますので、薬を飲むタイミングはかかりつけの獣医の先生の指示に従いましょう

治療目的に合ったフードを食べること

例えばお腹を壊しているのに、脂肪が多く消化に悪いものばかり食べていたりすると薬を飲んでいる意味がなくなってしまいます。もしも薬の効果を邪魔してしまうようなフードを食べていないか心配であれば、受診した際に獣医の先生に聞くと良いでしょう。治療の間だけ、療法食を勧められたり、サンプルをもらったりすることもできるので、相談しておくのが1番安心です。

薬を飲ませやすいのはウェットフード

自宅で投薬するときに困るのは、薬をうまく飲んでくれない事ですよね。口の中に入れるにも、失敗ばかりで触らせてくれなくなってしまうし、ドライフードに混ぜるとすぐにバレてしまう。そんなときは、ウェットフードに薬を包んでお団子にしてあげると案外すんなり飲んでくれることがありますよ

大きめの薬は半分か4分の1くらいに小さくして、ひとつのお団子に薬を1粒だけ入れましょう。何粒もあって、いっきに飲ませたくなる気持ちはわかりますが、ぐっとこらえて1粒ずつ地道に与えて行きましょう。お団子もフードの部分が多くなるように、なるべく大きめに作ってください。薬の存在に気付くといっさい口に入れなくなってしまうこともありますので、こっそりお団子にして、苦い薬は最後に与えるようにしましょう。

いつもと同じフードで大丈夫

特別な例を除いて、基本的にはどのフードもどの薬を飲んでいても普段通り食べることができます。それでもまだ心配であれば、治療にあった療法食に変えるのも良いでしょう。薬とフードと成分的な相性というよりも、飲ませやすさ、飲ませにくさでそれぞれ相性がありそうです。ウェットフードは散剤や錠剤、液剤にも適していますが、ドライフードは錠剤、液剤にしか適していません。それも、薬の味を気にしない犬猫でないと食べてくれる事はないでしょう。飲ませやすさを重視して、投薬している間だけでもフードをいつもと違うものにするのも良いかもしれませんね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

関連記事

足先を過剰に舐めていたら注意! 獣医師に聞く、犬が見せるストレスフルのサイン

ひとり暮らしの人に、自宅で留守番中のペットをチェックするスマホアプリが人気と聞きます。「屋内での終日の留守番のストレスが原因で脱毛や体調不良、自傷行為などを起こし病院に来るケースがあります」……

【獣医師監修】犬の気管支狭窄〜原因・症状と対策

愛犬の病気や腫瘍で呼吸になんらかの異変を感じた時、また異物を飲んでしまいゼーゼーとした呼吸をしている時などは、気管支狭窄に注意しなくてはいけません。 犬の気管はとても弱いもので、気管支……

意外と多い『春先の熱中症』について獣医師が解説!!

寒かった冬も終わりが近づき、暖かい日が増えてきましたね。実は春先は、『熱中症』を起こしてしまう愛犬が増えてくる時期でもあります。熱中症は、暑い夏だけの問題ではないのです。今回は、意外と多い、……

獣医師が教える!春特有の変化によって犬猫が感じるストレスとは?

寒い冬も終わりが近づいてきましたね。もうすぐ春がやってきます。春は新生活を楽しみにする気持ちの一方で、色々な環境の変化に対してストレスを感じる人もいると思います。私たち人間と一緒に暮らす愛犬……

獣医師が教える! 犬の便から健康・不調のサインを読み取るコツ

犬を飼っていると、日々、便を目にしますが、その色や状態からおなかの調子や健康状態を見分けることができればペットの病気の早期発見につながることもあります。そこで今回は獣医師で、もも動物病院(埼……