2017年6月24日更新

猫のうんちが出ない!猫の便秘について【動物看護師が解説】

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

あなたの愛猫は毎日排便・うんちをしていますか?いつもより量が少なかったり、すごく硬くて痛そうだったりしませんか?猫は水分をあまり取らない生き物なので便秘になりやすく、それが原因で体調を崩すこともあります。一体どこからが便秘で、何日出なければ動物病院へ受診した方が良いのでしょうか?

 

丸2日うんちが出なければ、便秘

丸々2日間排便・うんちがなければ、便秘と判断して良いでしょう

便秘になると、お腹のハリはもちろん、有害ガスが発生して更にお腹が痛くなったり、肛門のすぐそばにある結腸に便が溜まると、巨大結腸症と呼ばれる病気になる可能性もあります。巨大結腸症になると、何度もトイレに行っても排便することができなかったり、数週間、一ヶ月以上に及ぶ便秘になることもあります。定期的な通院が必要になり、便の掻き出しをしたり、浣腸をしなくてはならないので猫へのストレスも多大です。なるべくそのような病気の原因を作らないためにも、便秘になる前に対策を練りましょう。

便秘にならないためには?

便秘になってから対応するのでは遅く、日常的に便秘を予防する必要があります。手のかかるようなことを毎日しなければならないわけではないので、是非実践してみて下さい。

水分を多く摂ること

水分が足りないと便秘になりやすいので、なるべく水分を摂るようにしましょう。とはいえ、猫はなかなか水を飲もうとはしないので、毎日のフードをドライからウェットにするだけでも、水分の摂取量は変わってきます。どうしてもウェットにするのが難しい場合は、ドライをお湯でふやかして与えても構いません。お湯でふやかすだけでは食べない場合は、ささみの茹で汁やかつおだしなどをかけてみても良いでしょう。ただし顆粒だしなどを溶かして与えるのはやめてください。塩分が高く、腎臓に負担がかかります

高繊維のフードに代える

普段から便秘気味だと認識しているのであれば、フードを代えることを視野に入れてみましょう。

高繊維のフードに代えれば、便秘の解消につながります。ただし、療法食でないとそのようなフードは手に入らないので、まず、かかりつけの動物病院へ受診し、相談してみると良いでしょう。購入してしまってから食べなかったとなると、勿体無いので、大袋を買う前にサンプルをもらうと良いでしょう。

運動を心がける

猫はのんびり1日のほとんどを寝て過ごしますが、体を動かさないままだと内臓機能も弱運転のままになってしまいます。1日10分でも体を意識的に動かすことで、腸の動きも良くなりますから排便もスムーズになります。ねこじゃらしで遊んだり、キャットタワーを上下するのでも構いません。意識的に体を動かす時間を少し作ることで便秘を予防しましょう。

お腹のマッサージをする

膝に乗って来たり、スキンシップタイムがやってきたら、そっとお腹を撫でてあげましょう。ぐにゅぐにゅ腸を押したり、揉んだりする必要はありません。皮膚を撫でるようにしたり、手のひらをお腹に当てて、暖めるだけでも効果があります。体温を上げて、代謝や循環をあげれば便の流れがスムーズになるでしょう。ただし、お腹を触られることを極度に嫌がる猫もいますので、無理をせずにできる範囲で行いましょう。

 

便秘以外に病気の可能性も

数日排便がなく、便秘かな?と思っても、実は他の病気だったという可能性もあります。ただの便秘だからとたかをくくらずに、必ずかかりつけの動物病院へ受診してください。

いたずら好きな猫はおもちゃを食べたり、ビニールをかじったりして、腸に詰まることもあります。腸閉塞が起こった場合も排便はなくなりますし、腸にポリープなどができた場合も同様です。腸に問題はなくても、周辺臓器が腫瘍などで巨大化して、便の通り道を圧迫することもあります。排便がない=ただの便秘、ではないので、病気を見逃さないためにも動物病院へ行きましょう。

人用便秘薬はあげないで

たまにビオフェルミンや、その他の便秘薬を与える方がいらっしゃいますが、あくまでも人間用なので猫に与えるのはやめましょう。ビオフェルミンは問題ないと考えられがちですが、逆に下痢を引き起こすこともあるので、獣医師の指示があった場合のみ与えるようにしましょう。

ヨーグルトを与えることで便秘を改善することもありますが、与えすぎはよくありません。また、糖分が添加されていたり、脂肪が多すぎるものはよくないので、与えるのであれば少量で、低脂肪もしくは無脂肪で糖分の入っていないものにしましょう。ティースプーン一杯から始めて、愛猫に見合った量を見つけていくと良いでしょう。愛猫を便秘で苦しめないためにも、毎日少しずつ手間をかけて、便通の良い体にしてあげましょう。

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