2016年12月21日更新

【動物看護師が徹底解説!】どのくらい出なかったら危険?犬の便秘について

突然ですが、あなたの愛犬が最後に排便をしたのはいつですか?排便は毎日のことなので、朝したっけ?昨日の夕方したっけ?とつい記憶が曖昧になってしまってはいませんか?排便があったかなかったかは、健康状態を知る上でとても重要なポイントになります。犬ももちろん便秘になることがあり、それは体調不良の元となることもあるのです。

どこからが便秘?

我々人間は体質の違いで、数日でなくてもケロッとしている人もいれば、お腹のあたりがズッシリ重く、ガスが溜まって苦しくなる人もいますよね。こうなると、便秘と呼ぶボーダーラインが不明瞭になりがちですが、犬の場合は大体2日以上出なければ便秘と言えます。

個体差があるのはもちろんですが、大抵犬は朝晩1回ずつ便をすることが多く、そうでないとしても1日1回排便があるのが普通です。便秘は病気にも繋がるので、安易に考えず、便秘にならないための対策を練る必要があります。

便秘になってしまったら?

2日以上出ていなければ、体調の変化が見られなくても動物病院へ連れて行きましょう。便がたまると、ガスが発生し、食欲が低下したり嘔吐したりすることもあります。

便が出なくなって2日経ってから、対策をしても意味がないので、まず1番にやるべきことはなるべく早く溜まっている便を外へ排出することです。病院へ行くと、触診やレントゲンを撮るなどして状況に合った治療をしてくれるはずです。ただの便秘ではなく、何らかの病気が見つかる可能性もあります。

便秘にさせないためには?

便秘にさせないためには、日頃の継続的な努力が必要になります。しかし、努力といっても特別なことではありません。日常生活の中で便秘の予防ができるポイントがいくつかありますので、それを意識して過ごせば予防することが可能になります。

意識的に水分を摂る

特に冬などの湿度の低い季節は、水分が足りなくなりやすいので注意しましょう。

寝て起きた後、食事の後、運動の後、自分から飲みに行くのを待つのではなく、1日のうちに数回は口元に水を運ぶなどして、水分補給を促しましょう。無理に飲ませる必要はありません。口元へ運んで、飲まずに嫌がるのであれば、またのタイミングで促してあげればよいでしょう。

体を動かす

じーっとしていると、体も省エネモードになってしまうので腸の運動機能も一時的に落ちてしまいます。便を作ったり、流したりする動きが弱くなるので、便秘を引き起こす立派な原因になってしまうのです。体を動かすと血流や代謝も良くなり、腸の活動も上がるので、散歩もしくは室内遊びで体を動かして、腸の動きをよくしてあげましょう。

マッサージをする

人間と同じように、犬もお腹をさすると便意をもよおすことがあります。強く押したり、揉んだりする必要はなく、皮膚を優しく撫でるようにして、お腹をマッサージしてあげましょう。手のひらでお腹を温めてあげるだけでも、効果がありますよ。

嘔吐があったら要注意

2日待たずに、便が出ない、食欲がない、嘔吐がある、状態になったらすぐにかかりつけの動物病院へ受診しましょう。誤飲による腸閉塞で、このような症状が出ることがあり、愛犬がいたずら好きだと認識している飼い主さんは特に注意が必要です。

頻繁に便秘気味になるのなら

頻繁に便秘気味であるのであれば、フードを変えてみましょう。繊維質の多い食事を摂れば、便のカサも増し、腸内のサイクルも早くなります。高繊維のフードは療法食となり、少しだけ値段は高くなりますが、いつもいつも便秘で病院通いになるよりは良いでしょう。快便をサポートする食品として、ヨーグルトも良いですがなるべく低脂肪のものを選び、糖分が添加されているヨーグルトは避けましょう。逆に下痢になることもあるので、その子に合った量、種類を見つけてみてもよいかもしれませんね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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