2016年12月7日更新

【動物看護師が徹底解説!】犬がアレルギーを発症。どう対策すればいい?

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

下痢や嘔吐など、病気のサインがみられたので、動物病院に行ったらアレルギーの可能性を指摘された!という経験をした飼い主さんも少なくはないでしょう。風邪かな?ちょっとした胃腸炎かな?と思っていたのに、いきなりアレルギーなんて言われると困惑してしまいますよね。もしも本当にアレルギーだったら、どのように対策をしてあげればよいのでしょうか?

 

まずは原因の特定を

アレルギーか、そうでないかは、原因を特定してからでないとわかりません。

例えば下痢や嘔吐がある場合、血液検査やレントゲン、胃腸の様子を超音波などで見て、特に内臓に問題がなければ胃腸炎と診断されるでしょう。このように、最初から「アレルギーかも?」と疑われることは非常に少ないです。一度胃腸炎と診断されて薬で治ったのに、また同じ症状が出る、ということを何度も繰り返すと、原因はどこからくるのか、アレルギーではないのか、という疑いが浮上してくるのです。

アレルギーの原因となる物質は非常に多いので、特定するために血液を採ってアレルギー検査を行います。最近はどの病院でも、このアレルギー検査を行えるようになってきています。少し値段は高いと思いますが、原因不明の症状に悩まされているのであれば、行う価値のある検査でしょう。結果次第で原因を特定することができますが、アレルギー反応が起こるとされる物質がいくつもあって、1つに絞りこめない場合もあります。その場合は反応の強いものから順に、除去していき、症状が緩和されるかどうかを見ていきます。

原因がわかったら?

原因を特定することが出来たら、その原因を除去するのが一番の治療法です。ノミダニが原因であれば、駆除を徹底し、再び家の中に住みつかないように掃除をこまめにして清潔を保ちます。薬品、薬剤に原因があるのであれば、その原因が含まれる薬などを使わないようにします。

しかし、アレルギーを起こす原因となるものの中には、ゼロにはできないものも存在します。花粉やハウスダストはどれだけ気を付けても、ゼロにすることは不可能です。このような場合は、症状がひどく出たときのみ薬を服用して、症状が出ていない・軽いときは薬をお休みするようにします。ハウスダストや花粉を減らすには、こまめな掃除はもちろんですが、空気清浄機を置くのも効果的です。また、掃除をする際も、掃除機をかけると排気でホコリを巻き上げてしまうので、拭き掃除を徹底するとよいでしょう。飼い主さんが外から帰ってきたときも、きちんと花粉などを除去する必要もあります。

 

アレルギーとは一生の付き合い

アレルギーを発症してしまったら、一生付き合っていくしかありません。アレルギーを治す薬はなく、アレルギー治療に使われる薬は、対症療法という出ている症状に対する治療のみです。痒みが出ていればかゆみ止め、下痢があれば下痢止め、といった、原因の解決につながるものではありません。

しかし原因を除去、もしくは晒される量を少なくすることができれば、症状も軽く抑えることができ、一生薬を飲み続けなくてはいけないということもなくなります。投薬にくわえて、原因物質に合わせて掃除の頻度を上げたり、生活の仕方を変えるだけで愛犬の体調も良くなってくることもありますので、手間がかかることもありますが愛犬のために頑張ってひどく症状が出ないよう、対策をしましょう。