飼いにくいって本当?人気のポメラニアンの飼いやすさについて

小さな毛玉がコロコロと動いているような愛らしい姿のポメラニアン。テレビの影響もあり人気が急上昇中ですね。飼ってみたいと考えている方も多いのではないでしょうか?そんな時にちょっと心配なのはポメラニアンが飼いやすい犬種のランキングに入っていないことですね。今回はそんなポメラニアンの飼いやすさについて調べてみました。

 

ポメラニアンの性格は?

ポメラニンが飼いやすい小型犬のランキングに入っていない理由の1つは、小型犬らしからぬ自立心が旺盛で何にも動じない大型犬のような気質にあるようです。

ポメラニンはソリ犬であるサモエドの血を引いた犬種です。寒冷地でそりを引くことは常に危険と隣り合わせの仕事です。そのため飼い主の指示を遂行するためには状況に応じて機微に判断を下し、どんな困難にも立ち向かっていく勇猛さが必要になります。

またポメラニンのもっとも近い祖先犬だといわれているジャーマン・スピッツは、牧畜犬や番犬として長く使役されてきた犬種です。そのためとても警戒心の強い気質をしています。

ポメラニアンはサモエドのそり犬としての気質と、ジャーマン・スピッツの番犬としての気質の両方を受け継いでいるようで、賢く機敏で警戒心が強く、大きな犬やバイクなどにも立ち向かっていってしまうような勇敢さを持っています。

これだけを聞くと「やっぱりポメラニンを飼うのは大変なんだ。」と思ってしまうかもしれませんがそんなことはありません。

飼い主に従順で協調性にも富んでおりポジティブで明るい性格をしているので、家族のことをとても大切にしてくれる犬種です。また感情表現が豊かなので、一緒に生活をしていて飽きることがないのもポメラニアンの魅力のようです。

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ポメラニアンのしつけはしやすい?

ポメラニアンはとても学習能力が高く飼い主の仕草や言葉をよく観察しているといわれています。ポジティブでチャレンジ精神旺盛な性格をしているので、しつけに対して前向きに取り組んでくれる犬が多いようですね。

飼い主に対して甘えん坊な犬が多くできたことを褒めてもらえることが大好きな性格をしているので、叱ってしつけをするよりもたくさん褒めて楽しくしつけてあげるのが向いているようです。失敗してもしょげることはなく、すぐに気持ちを切り替えてチャレンジしてくれるようなところもあるので、根気強く教えてあげれば最後にはきちんとできるようになるようです。

やや自己主張が強く頑固な面もあるようですが、たっぷり褒めて叱る時は短く厳しくを心がければ、しつけは入りやすい犬種のようですね。

 

ポメラニアンの臭いと抜け毛は?

ポメラニアンと生活をともにする時に気になることの1つは抜け毛のことではないでしょうか?サモエドやジャーマン・スピッツを祖先犬に持つポメラニアンは、寒冷地の犬種に多いダブルコートという毛質をしています。ポメラニアンの抜け毛が多いといわれている理由はどうもこの毛質にあるようです。

ダブルコートという毛質は上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の2層構造となっており、下毛が抜け替わることによって季節にあった体温調整をしているといわれています。そのため春から夏にかけてと秋から冬にかけて換毛期と呼ばれる毛の抜け変わりの時期があり、この時期はかなり多くの抜け毛があります。

室内で生活することが多いポメラニアンは気温の変化をあまり感じないためか、1番抜け毛の量が多い換毛期以外でも、1年を通してかなりの量の抜け毛があるようです。ポメラニアンを飼う場合は抜け毛の対策は考えておく必要があるようですね。

残念ながら抜け毛の量については小型犬のなかでは多い方ですが、臭いに関しては気にならない犬が多いようです。ブラックカラーの犬はやや臭いが強い傾向があるようですが、被毛の手入れを正しくおこなえば臭いについては心配する必要はなさそうです。

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ポメラニアンのかかりやすい病気は?

ポメラニアンに限らず犬を飼う時に心配なことの1つが病気がちであるかないかですね。ペットの医療費は公的な保険がないため100%飼い主の負担になるので、経済的なことを考えてもかかりやすい病気があるかないかは重要なポイントです。

ポメラニアンは基本的にはとても健全で健康的な犬種だといわれています。しかし近年人気があがってきた結果、これまで見られなかった遺伝的要因の病気が見られる傾向もあるようです。

ポメラニアンがかかりやすいといわれている病気には次のようなものがあります。

ホルモン異常

ポメラニアンで1番心配な病気がホルモン異常による病気だといわれています。ポメラニアンが注意するべきホルモン異常は次のようにいわれています。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質ホルモンの過剰分泌によって引き起こされる症状のことです。

初期症状は水をたくさん飲む、おしっこの回数が増えるなどですが、症状が進むと毛艶が悪くなる、胴体が左右対称に脱毛する、筋肉が萎縮するなどの症状が現れ、重症化すると甲状腺機能低下症や糖尿病を併発します。

原因としては加齢によるもの、脳内の腫瘍、副腎の腫瘍、薬の副作用などが考えられます。

甲状腺機能低下症

甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの機能が弱まることで発症する病気です。

甲状腺ホルモンは主に前身の細胞に作用して代謝をあげる働きをするホルモンで、このホルモンの機能が低下することによって動作が鈍くなる、体温が低下し寒さに弱くなる、全身がむくんだようになる、顔がむくむ、胴体が左右対称に脱毛する、心拍数と血圧が低下するなどの症状が現れます。

アロペシアX

胴体や尻尾の毛が左右対称に脱毛する病気です。副腎皮質機能亢進症に似た症状が現れることから、偽クッシング症とも呼ばれています。

アロペシアは英語で脱毛の意味でX(エックス)は原因不明という意味です。つまりはっきりとした原因はわかっていませんが、脳下垂体前葉ホルモンの生産不全と分泌不全が重なることによって発症するともいわれています。

治療は主に発毛を促進する薬や性ホルモンを抑える薬の投薬によっておこなわれます。またオスの場合は去勢手術が有効な場合があります。再発率が高く繰り返し発症する特徴があるといわれています。

気管虚脱

ポメラニアンのような小型犬に多くみられる病気です。本来は筒状になっている気管が変形してしまい、呼吸困難を引き起こす病気です。症状が治まっても再発しやすい傾向があります。症状は呼吸困難、咳、よだれをたらすなどで、重度になると酸素不足からチアノーゼをおこします。

原因としては遺伝的なもの、肥満、加齢による気管周辺の筋力低下などが考えられます。治療法としては軽度の場合は投薬によって症状を軽減させることができますが、重度の場合は酸素吸入や外科的な手術が必要になります。

膝蓋骨脱臼

ポメラニアンのような小型犬に発症することが多い病気です。

後ろ足の膝蓋骨(膝のおさら)が脱臼(ずれたり外れたり)してしまう病気です。骨や筋肉の形成異常で起こるような場合は先天性、高いところから落ちるなどがきっかけで発症する場合は後天性といいます。

症状としてはスキップのような歩き方をする、脱臼した足をかばい3本の足で歩く、つま先立ちのような歩き方をする、膝が腫れている、歩きたがらない、立ち上がりにくそうにするなどがあります。

治療法としては膝蓋骨を正常な位置に戻す手術を受けるのですが、あまり病気が進行してしまうと骨が変形してしまい、手術に適さない状態になってしまうことがあります。そのため早期発見、早期手術が必要になる病気です。

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ポメラニアンの飼育費用は?

ポメラニアンは飼育費用の面では他の犬種よりも費用はかからないといわれています。

ポメラニアンは食べることもおやつも大好きな犬種ですが、そもそも小柄な体付きをしているのでエサ代やおやつ代はそれほどかからないようです。飼い始めの時に生活用品として用意する必要があるトイレやケージ、キャリーなども小さいものを用意すればよいので、初期費用もそれほど必要ないようです。

何よりもポメラニアンが飼育費用はかからないといわれている理由は、病気知らずで丈夫に生涯を過ごすことができる犬が多いことのようです。前に書いたように近年ではやや遺伝的な要因の病気にも注意が必要なようですが、基本的にはとても健全な犬が多く丈夫で長生きな傾向があるようです。

もちろん個体差があり病気がちな犬もいますので一概には言えませんが、高額になりやすいペットの医療費への備えが少なくてすむのは、費用の面を考える時の大きなメリットになりますね。

まとめ

ポメラニアンの飼いやすさについて実際に生活をすることを考えて、色々と調べてみましたがいかがでしたでしょうか?

ポメラニアンが飼いにくいといわれてしまう原因に吠え癖が付きやすいことがあるようです。前にも書いているとおりポメラニアンはスピッツ系の犬種なのでやや警戒心が強いため、警戒吠えをしやすい傾向があります。マンションなどの集合住宅で飼う場合には、吠え癖は大きな問題ですね。

ポメラニアンの吠え癖は他の犬や家族以外の人との関わりが不足することによって、助長されてしまうようです。犬が人や他の犬との関わり方を学ぶことを犬の社会化といます。社会化は本来生後3ヶ月までに親犬や兄弟、ブリーダーの元でおこなわれるのが望ましいようですが、現在の日本のペット事情では必ずしも十分ではないことが多いようです。

警戒心が強いポメラニアンの場合は家族との生活に慣れてきたら、少しずつ家族以外の人や他の犬と触れ合う機会を設けてあげるとよいですね。楽しい経験をたくさん積み重ねてあげることで、精神的にも安定した穏やかであまり吠えない犬へと成長してくれます。

ポメラニアンについてもっと詳しく知りたい方はこちら

ポメラニアンとの暮らしで注意すること【ペットシッターが解説】

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